ニトリJD.LEAGUE 2024 試合結果
ニトリJD.LEAGUE 2024 ダイヤモンドシリーズ
ファイナル進出するも惜敗!悲願のリーグ制覇は逃すも堂々の準優勝!
11月16日〜17日にかけて、愛知県名古屋市/パロマ瑞穂野球場にて東西の地区優勝チームとプレーオフを勝ち上がった2チームによる、JDリーグ王者を決定するダイヤモンドシリーズが行われた。初日のセミファイナルでは、東地区優勝の日立サンディーバはファイナル進出を掛けてプレーオフを勝ち上がった同地区2位のビックカメラ高崎と対戦した。試合は初回に山内の2ランで先制すると、6回にも山内がソロホームランを放ち3点を奪うと、投げては先発の坂本−田内−坂本のリレーで相手打線を1点に抑え込み、ファイナルへの進出を決めた。2日目のファイナルは、2連覇を狙う西地区優勝のトヨタとの対戦。先発の長谷川が初回に2ランホームランを許し2点を先制される苦しい展開となり、5回までチャンスは作るものの無得点に抑えられ、ようやく6回に笠原のソロホームランで1点差に追い上げるもあと一歩届かず、1-2で惜敗した。
日立サンディーバは悲願のJDリーグ制覇を逃す結果となったが、堂々の準優勝で2024JDリーグの全日程を終了した。来シーズンこそは悲願のリーグ制覇の栄冠を掴んで貰いたい。
今シーズンも多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
山内、先制2ラン&ダメ押しソロ!坂本−田内−坂本リレー!3-1で勝利しファイナル進出!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビックカメラ高崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
日立 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 3 |
JDリーグ王者を決定するダイヤモンドシリーズがスタートした。東地区優勝を果たし、2年ぶりとなるセミファイナルに進出した日立サンディーバは、プレーオフを勝ち上がった東地区2位のビックカメラ高崎と対戦。JDリーグ初制覇の為に何としても勝利して初のファイナル進出を決めたい日立の先発は、2年前のセミファイナル同一カードで惜しくも敗戦投手となっているエースの坂本。初回表、坂本は先頭打者を死球で歩かせるも、落ち着いた投球で後続を抑え無失点の立ち上がり。
対するビックカメラ高崎の先発は、第11節多摩ラウンドに続きエースの上野投手が登板。早めに先制点を奪いたい日立は思い切った先発オーダーで挑むが、初回裏の攻撃で藤森、田内が倒れ、この試合も多摩ラウンドに続き我慢の展開になるかと思いきや、3番の杉本がセンター前ヒットで出塁すると、続く4番山内の会心の一撃がセンターオーバーの2ランホームランに!これ以上にない理想的な展開で、初回からいきなり2点を先制する。
4番の一振りで主導権を握り2点のリードを貰った坂本は、2回表、二死からヒットのランナーに盗塁を許し得点圏にランナーを進められるも、少し制球に苦しみながらも次打者を内野フライに打ち取る見事なピッチングを披露。3回表にもヒットと進塁打で二死二塁のピンチを招くが、次打者をショートフライに打ち取り無失点に抑えると、4回表には制球も落ち着き、いつも通り緩急を使った見事な投球で相手中軸打者を3者連続三振に抑え、無失点投球を続けていく。
追加点の欲しい日立の攻撃陣だが、4回裏に先頭の杉本がこの日2本目のヒットで出塁するも二塁に進めることもできず、また5回裏にも、何とか打線を繋げようと二死から杉浦がファーストへのヘッドスライディングでガッツある走塁を魅せ内野安打で出塁するが、後続が断たれ追加点ならず。
相手上野投手の前に追加点を取るのが厳しい展開の中、坂本は5回表に内野安打と送りバントで一死二塁のピンチを招くと、二死から相手1番打者にレフト方向への大飛球を放たれてしまうが、平田が必死にフェンス際で好捕。守備に助けられた次の6回表は、今度がバッテリーが緩急使った投球で相手打線を三者凡退に抑え込み、相手に流れを渡さない展開に持ち込む。
すると6回裏の日立の攻撃で、二死まで追い込まれながらも先制2ランを放っている山内が打席に入ると、この日2本目となるセンターオーバーのホームランを叩き込み3点目を挙げる。すると続く代打ムリポラと森山に連続ヒットが飛び出し二死一、二塁のチャンスに、二塁ランナーには代走北原、代打には堀口を起用し更に追加点を奪いに行くが、必死に粘るも相手投手に打ち取られこの回1点止まりも、ダメ押しとも言える貴重な追加点を挙げ、試合は3-0と3点リードで最終回へ突入。
いよいよ迎えた最終回、坂本は相手5番打者にレフトポール際へのホームランを許し1点を失うと、次打者にもライト前ヒットを許し、無死一塁となったところでこの試合DPで出場していた田内を投手としてマウンドに送り込む。田内は送りバントとライト前ヒットで一死一、三塁とされると、相手代打選手を空振り三振に仕留めるも二死二、三塁と一打同点のピンチが続く中、ピッチャーは再び坂本に交代。坂本は渾身の投球で最後のバッターをキャッチャーファールフライにねじ伏せゲームセット。最終回に追い上げられるも、終始リードする展開で3-1と勝利を収め、JDリーグ発足後初となるファイナルへの進出を決めた。
杉本、2安打の活躍で放ち勝利に貢献
山内、先制2ラン&ダメ押しの2発で試合を決める!
坂本、6回1/3を1失点に抑え勝ち投手!
田内、先発DP、リリーフ登板の投打で活躍!
杉浦、気迫のヘッドスライディングで出塁!
大応援団の大声援がファイナル進出を後押し!
追撃及ばずファイナルで惜敗!!悲願のリーグ制覇はお預け!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
トヨタ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 |
初日のセミファイナルを勝利し、いよいよファイナルに勝ち上がった日立サンディーバの対戦相手は、2連覇を狙う昨年王者で西地区優勝チームのトヨタとの対戦。苦戦が予想されるが、何としても勝利して悲願のJDリーグ初制覇の栄冠を掴み取りたいところ。前日の試合のように早めに先制点を奪いたい日立の初回表の攻撃は、日本代表でも活躍するトヨタのエース後藤投手に対し先頭打者の藤森が四球を選び出塁すると、山内は勝負を避けられストレートの四球で二死一、二塁の先制のチャンスを作るも、後続倒れ先制点とはならず。
この試合で先発を託された長谷川は、初回裏に一死から四球のランナーを出すと、続く3番打者にレフトオーバーの2ランホームランを放たれ、いきなり2失点と苦しい立ち上がりに。しかし、その後は本来の調子を取り戻し、味方守備の援護も得ながら追加点は許さじと2回、3回と連続して三者凡退に抑えるピッチングを披露。
日立打線も2回、3回と三者凡退に抑えられ、そろそろ反撃を開始したい4回表、一死から山内がライト前ヒットで出塁し、ムリポラが三塁強襲ヒットで続くと、更に森山のセンター前ヒットで一死満塁の一打同点の絶好チャンスに、二塁ランナーに北原を起用するも、あと一本は出ず得点に至らず。
4回裏からは、長谷川に代わってセミファイナルに続き連投となる坂本がマウンドに。その坂本は四球と送りバントで一死二塁のピンチを招くも、テンポ良い投球で後続を抑え得点を与えない。試合は0-2と2点ビハインドのまま後半戦へ。
エース坂本の登場で流れがこちらに傾いたか、5回表の日立の攻撃で笠原が放ったレフトへの大きな当たりは反撃ののろしとなるソロホームランに!1点差に詰め寄り反撃ムードが高まる中、6回表には先頭の山内がファーストへ決死のスライディングで内野安打とすると、一死からトヨタのピッチャーがアメリカ代表のファライモ投手に交代。森山が四球を選び一死一、二塁の同点のチャンスにベンチが動き、二塁ランナーには杉浦を起用し、打席には幾度となく代打でチームを勝利に導いた田内が送りこまれると、田内の内野ゴロの間に二塁ランナーが進塁し二死一、三塁となり、更に代打に保谷を起用して何とか同点に持ち込もうとするが、空振り三振に倒れ同点とはならず。
坂本は緩急を使った見事な投球で5回裏は三者凡退に抑え、6回裏は内野安打のランナーを三塁まで進められながらも相手クリンナップに仕事をさせず無失点で切り抜け、最終回の攻撃に望みを繋ぐ。
1点を追いかけ、後の無くなった日立の攻撃は7回表、一死から藤森が四球を選び出塁すると、続く笠原が死球を受け、一死一、二塁の一打同点のチャンスとなるも、あと一本が出ずゲームセット。昨年王者を最後まで苦しめ1点差まで追い上げるも、あと一歩届かず1-2と惜敗。悲願のJDリーグ制覇は果たせなかったが、堂々の準優勝で今シーズン全試合日程を終了した。
今シーズンは破竹の13連勝や3度のノーヒットノーランでの勝利等もあり、第6節で首位に立つと苦しみながらも最終節まで首位をキープし、見事に東地区優勝を果たしてのダイヤモンドシリーズの進出となった。惜しくも目標としていたJDリーグ制覇はお預けとなったが、JDリーグ発足以来3年連続で最終決戦の舞台であるポストシーズンに進出し、日立らしい戦いを貫いて「強い日立の復活」を強烈に印象付けるとともに、その戦いぶりと笑顔で日立ファンに大きな勇気と元気を与えてくれた。創部40周年を迎える来シーズンこそは「真の強い日立」として、悲願のリーグ制覇の栄冠を掴んで貰いたい。
2024年シーズン、全国各地で多大なるご支援ご声援を本当にありがとうございました。
「3,2,1 HITACHI YES!」
笠原、レフトオーバーの一発で1点差に詰め寄る!
坂本、4回から救援!無失点で打線の援護を待つ!
山内、決死のスライディングで出塁!
惜しくもファイナル敗退するも堂々の準優勝!
2024シーズン、ご声援ありがとうございました!
記録&記事:安富 隆之,中山 友紀子,徳田 政昭,古園 敏幸