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第74回全日本総合選手権大会

第74回 試合結果

第74回全日本総合選手権大会
順当に勝ち進むも、準々決勝でタイブレーカーの末に惜敗!

 第74回全日本総合選手権大会が9月23日(金)〜25日(日)にかけて、鹿児島県南九州市/知覧平和公園陸上競技場・多目的広場で行われた。
 初戦の東北福祉大学戦では、2点リードで迎えた4回にフリッペンのスリーベースヒットを皮切りに打者一巡の猛攻を仕掛けて大量6点を奪い、投げては先発田内が3安打8奪三振と相手打線を完璧に抑え込み、完封で順当に8-0で5回コールド勝ちを収めた。二回戦の伊予銀行戦では、初回から杉本のタイムリーで2点を先制し、中盤でも坂本(結)のエンドランで追加点を奪うと、投げては坂本(実)ー田内の完封リレーにより3-0で勝利。準々決勝のトヨタ自動車戦は、先発マクイリンとトヨタ自動車の後藤投手の息詰まる投手戦が展開され、両チーム無得点のままタイブレーカーに突入。8回表を無得点に抑えたが、こちらも一死三塁のサヨナラのチャンスにエンドランを外され、9回表に3点を奪われ力尽き、全日本総合初制覇はまたも持ち越しとなった。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

[試合結果]全日本総合選手権大会

一回戦 対 東北福祉大学戦(9月23日)

田内、3安打8奪三振で完封勝利!打線も爆発で二回戦進出!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5
東北福祉大学 0 0 0 0 0 0
日立 1 0 1 6 x 8
  • 【バッテリー】☆田内(5回)−清原
  • 【3塁打】鈴木(鮎)(1回),フリッペン(4回)
  • 【2塁打】坂本(結)(4回)
  • 【盗塁】藤森(4回)

試合レポート

全日本総合選手権の初戦は、東北福祉大学との一戦。初制覇に向けて順当に勝利しておきたいところ。日立の先発田内は、初回に内野エラーでランナーを出すものの、貫禄のピッチングで難なく相手打線を退ける。その後も、3回表にヒットを1本許したものの完璧に抑え込むピッチングを披露。

早々に主導権を握りたい日立打線は、1回裏に一死から鈴木(鮎)がライトフェンス際まで運ぶスリーベースヒットを放つと、続く藤森の打球はセンターへの犠牲フライとなり早々に先制点を奪うと、3回裏には清原、坂本(結)のヒットで一死一、三塁の場面で相手パスボールにより難なく追加点を挙げる展開となり、2点リードで試合は中盤戦へ。

4回裏、相手投手の代わり端に先頭打者のフリッペンが強烈なスリーベースヒットを放つと、杉浦をすぐさま代走に送り込む。杉本が四球を選び一死一、三塁の場面、高瀬が初球で見事にエンドランを決めて杉浦が生還。ここから、清原・唐牛・坂本(結)の連続安打で2点を追加すると、続く鈴木(鮎)のライトフライを相手野手が落球している間に更に2点を追加。3番に座った藤森もセンター前タイムリーで初回に続きここでも打点を挙げ、打者一巡の猛攻で6点を奪うビッグイニングに!

8点リードで迎えた5回表、田内は2本のヒットを許すも後続を連続三振に仕留め、3安打8奪三振無失点で5回コールド勝ち。二回戦への進出を決めた。


藤森、先制の犠牲フライ含め2打点を挙げる!


清原、2安打1打点の活躍!


坂本(結)、4回裏にタイムリーツーベースを放つ!


田内、3安打8奪三振で完封勝利!!

オーダー表

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二回戦 対 伊予銀行VERTZ戦(9月24日)

杉本の走者一掃タイムリーと坂本(結)のエンドラン、坂本(実)ー田内の完封リレーで準々決勝進出!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 2 0 0 0 1 0 0 3
伊予銀行 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆坂本(実)(4回),田内(3回)−清原
  • 【盗塁】藤森(1回、5回)、フリッペン(1回)、杉本(1回)、山本(5回×2)、杉浦(5回)、鈴木(鮎)(7回)

試合レポート

二回戦の相手は、JDリーグ西地区所属の伊予銀行との対戦。初回表、先頭の藤森がレフト前ヒットで出塁すると、坂本(結)が四球で出塁し一死一、二塁とするも、フリッペンが放った打球はショート前へ転がりセカンドはフォースアウト。しかしここで相手野手がマウンドにボールを戻す前の隙を突き、フリッペンが見事に盗塁に成功。二死二、三塁とすると、杉本の走者一掃センター前タイムリーヒットで、初回から早々に2点リードを奪う。

先発の坂本(実)は、1回裏にレフト前ヒットを許し、3回裏には同じ打者にセンターオーバーのエンタイトルツーベースを放たれるも、4回裏まで散発3安打4奪三振の危なげない好投を続け、5回裏には前日の試合で完封勝利を飾った田内にマウンドを託す。

その後、日立打線はヒットや死球でランナーを出すものの追加点は奪えず。しかし5回表、藤森の四球と盗塁、鈴木(鮎)の進塁打で迎えた一死三塁の場面、坂本(結)の放った打球はセカンドゴロと思いきやセンター前へ抜けて藤森が生還。3-0と3点リードで試合は終盤戦へ。

5回裏からマウンドに上がった田内は、6回裏までは完璧なピッチングを披露。最終回は四球とレフト前ヒットで二死一、二塁のピンチを招くが、しぶとく粘る最終バッターをサードゴロに打ち取り試合終了。準々決勝へと駒を進めた。


杉本、初回に2点タイムリー!


5回表、坂本(結)のヒットで追加点を奪う


坂本(実)、4回3安打4奪三振無得点!


田内、前日に引き続き安定感ある好投を魅せる

オーダー表

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準々決勝 対 トヨタ自動車戦(9月24日)

マクイリンの好投でお互い無得点のままタイブレーカーに突入するも、9回に力尽き惜敗

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
トヨタ自動車 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
日立 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】★マクイリン−清原

試合レポート

準々決勝は、JDリーグ西地区首位を独走するトヨタ自動車との対戦。この試合、日立は先発にマクイリンを送り出す。そのマクイリンは、初回に先頭打者にレフト前ヒットを許し、犠打で一死二塁とするも後続を連続三振に切って取る気迫のピッチングを披露。その後も、JDリーグ西地区で打撃成績上位の打撃陣をものともせず、7回まで散発3安打7奪三振と見事なまでの好投を続ける。

全日本総合初制覇を狙いたい日立はこの試合で負けるわけにはいかないところだが、日本代表のエースでもあるトヨタ自動車の後藤投手から先制のチャンスすら奪えず、2回裏にショートへの内野安打でフリッペンが出塁したのみで、こちらも1安打7奪三振に抑えられる壮絶な投手戦が繰り広げられ、両チーム無得点のまま試合はタイブレーカーへ突入。

8回表もマウンドに登ったマクイリンは、タイブレーカーの走者を進められ一死三塁の場面で連続三振を奪い無得点に抑える。しかしその裏の日立打線も、代打で登場した那須が送りバントを決めた直後、エンドランを仕掛けるも相手に見抜かれてしまい三塁ランナーが挟殺。この回もお互い無得点のまま9回を迎える。

9回表、今まで好投を続けていたマクイリンだが、先頭打者に前進守備の内野を抜けるライト前タイムリーを放たれ先制されると、その後一死三塁で相手4番打者にレフト前タイムリーで追加点を奪われる。更に一死一、三塁の場面で犠牲フライを放たれ、なんとこの回3点を奪われる苦しい展開に。

マクイリンの好投に報いるべく何とか追いつきたい日立打線だったが、9回裏も後藤投手の前に三者凡退に倒れ試合終了。準々決勝敗退となり、全日本総合初制覇は持ち越しとなった。10月には国民体育大会の初戦で愛知県との対戦が控えており、ここでしっかりリベンジを果たして欲しい。


マクイリン、7回まで3安打7奪三振の見事なピッチングを披露!!

オーダー表

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記録&記事:中山 友紀子,奥田 透,古園 敏幸