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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第4節

2021年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第4節
上位対決での連敗により通算5勝4敗、同率5位に後退

 4月23日〜25日にかけ、愛知県豊田市/豊田市運動公園野球場で日本リーグ1部第4節が行われた。初日のトヨタ自動車戦では、前節でノーヒットノーランを達成したリケッツが連続安打で先制され、終盤には不運なヒットと味方エラーによるピンチの場面で坂本(実)がリリーフで登場するも失点を食い止められず、頼みの打線は散発3安打に終わり完封負けを喫した。翌日のビックカメラ高崎戦は、前日に2安打を放った炭谷のヒットを足掛かりに先制すると、そこからは互いに1点を奪い合うシーソーゲームを展開。得点チャンスに一気に畳みかけることが出来ず、同点のまま迎えた最終回に二死まで追い込みながらもサヨナラ負け。3連敗は避けたい最終日の伊予銀行戦は、高瀬が必死に決めたエンドランで先制すると、次の回は二死から松岡が決死のヘッドスライディングで出塁した姿に打線が奮起したか、打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い見事に勝利。
この結果、通算成績5勝4敗で順位は同率5位と大きく後退。しかしながら上位チームが混戦状態により1つの勝利で上位に食い込める位置には付けており、前半戦を好位置で折り返せるよう、次節は必ず連勝したいところ。
 第5節は、5月8日〜9日、山形県山形市/きらやかスタジアムで行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 トヨタ自動車戦(4月23日 通算成績:4勝3敗)

打線は散発3安打に抑えられ、投手陣を援護出来ず完封負け

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 0 0 0 0 0 0 0
トヨタ自動車 0 0 0 1 0 2 x 3
  • 【バッテリー】★リケッツ(5回:2勝2敗)、坂本(実)(1回)-清原

試合レポート

前節の地元茅ヶ崎大会を1勝1敗としながらも、同率首位をキープしている日立サンディーバ。ナイトゲームとなる今節の初戦は、同率6位に付けているトヨタ自動車との対戦。順位は大きく違いながらも勝ち星ひとつの差しかないため、何としてでも勝利したいところ。好調を維持してきた打線で早めに先制したい日立だが、トヨタ自動車先発の三輪投手の前に2回までノーヒット。3回表には、前の回でヒットを放ちながらも高瀬の離塁アウトでチェンジとなってしまった炭谷が、再度センター前ヒットを放ち出塁。DP解除で唐牛がランナーとなり、送りバントと進塁打で二死三塁まで持ち込むも那須がサードゴロに倒れ得点ならず。

日立の先発リケッツも、初回の攻撃を三者凡退に抑え、2回裏にはヒットと四球で二死一、二塁とするも、次打者をファーストゴロに打ち取る好投を見せる。3回裏も三者凡退に抑えるが、ここでなんとリケッツが日本リーグ通算500奪三振を達成!

4回表の日立の攻撃も三者凡退となり、投手戦の様相を見せてきたと思いきや4回裏に試合が動く。先頭打者を501個目の三振に抑えたリケッツだが、次の四番打者が放ったライトへの大きな一発がスリーベースヒットとなり、次のレフト前タイムリーで先制を許してしまう。続く一死一塁の場面では、セカンドゴロを4-6-3のダブルプレーに切って取り、嫌な流れをすぐさま断ち切り味方の反撃を待つ。

リケッツがリーグ通算500奪三振を記録したこの試合は勝利で飾りたいところだが、5回表には炭谷がこの日二本目となるレフト前ヒットを放ち、6回表にも那須のレフト前ヒットと鈴木(鮎)の四球などで二死二、三塁とするが得点を奪えず、1点ビハインドのまま終盤戦に突入。

6回裏、相手先頭打者がサードベース直撃のレフト前ヒットを放つが、高瀬の指が打球に当たったのか手当のため試合は一時中断。ここで流れを持っていかれたか、次打者の内野ゴロが悪送球により無死一、三塁の大ピンチに。リケッツに代えて坂本(実)をリリーフに送り込み、最初の打者はショートゴロをバックホームでアウトとするが、盗塁により一死二、三塁とされたところで相手四番打者にまたもレフト前に運ばれ、追加点を奪われる。さらに一死一、三塁の場面では、坂本(実)が不正投球を取られランナー進塁により1点献上、この回ちぐはぐな展開で3点差に拡げられてしまう。

最終回、トヨタ自動車は三輪投手から後藤投手に交代。何とか一矢報いたいところだったが、三者凡退に倒れゲームセット。試合の流れを呼び込むことが出来ず、今季2試合目の完封負けを喫した。


リケッツ、リーグ通算500奪三振を達成!


炭谷、この日2安打で一人気を吐く

オーダー表&個人成績

個人成績

対 ビックカメラ高崎戦(4月24日 通算成績:4勝4敗)

シーソーゲームをものに出来ず、今季初連敗!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 0 1 1 0 1 0 3
ビックカメラ高崎 0 0 1 0 1 1 1x 4
  • 【バッテリー】★坂本(実)(6回2/3:1勝1敗)-清原
  • 【本塁打】山口2号(4回)

試合レポート

昨日の試合で完封負けを喫し、通算4勝3敗とした日立サンディーバの第4節2日目の対戦相手は、同じく4勝を挙げているビックカメラ高崎。上位チームとの対戦で勝利を収めたいところだが、ビックカメラ高崎の先発は防御率0.00の濱村投手。初回の攻撃はあっさり三者凡退に終わる。2回表も、山口のセンター前ヒットに後続続かず無得点。

日立の先発も、同じく防御率0.00の坂本(実)。こちらは1回裏にヒットと死球で二死一、二塁の場面にパスボールで進塁させるピンチを招くも、次打者から見逃し三振を奪い、そう簡単に得点は与えない。続く2回裏も、二死から相手打者に四球を与えるも高瀬のファインプレーに救われて、無得点できっちり抑える。

3回表、日立はここ最近当たっている炭谷がライト前ヒットを放ち、代走に加福を送り込む。松岡がストレートの四球で出塁すると、坂本(結)が送りバントを決めて一死二、三塁とチャンスメイク。続く那須はエンドランでサード強襲ヒットを放ち、相手グラブをはじく間に3塁ランナー加福が生還し先制点を挙げる。その裏、ビックカメラ高崎はレフト前ヒットと死球で出塁したランナーを送りバントで二、三塁へと進めると、四番打者がライトフェンス際まで運ぶ犠牲フライで同点に。これが最終回まで続くシーソーゲームの始まりとなる。

4回表、ビックカメラ高崎が濱村投手から勝股投手に交代した代わり端、山口がセンターオーバーのソロホームランで1点先行させるが、5回裏のビックカメラ高崎の攻撃で先頭打者が右中間を抜けるスリーベースで出塁すると、相手エンドランの内野ゴロに処理を慌てたか、エラーによりまたも同点に追いつかれる。

6回表、ビックカメラ高崎は勝股投手から藤田投手に交代。ここも代わり端に先頭打者の鈴木(鮎)がレフト前ヒットで出塁。山口のファーストゴロで二死一塁となるも、清原がレフト前へポテンヒットを放ち二死一、三塁のチャンスメイク。ここで高瀬がうまくバットを合わせてライト前へタイムリーを放ち、またも1点差をつけるが、その裏にすぐさま左中間へのツーベースヒットとセンター前ヒットで同点とされてしまう。

最終回、何としても突き放したい日立の攻撃はあっさり三者凡退に倒れてしまう。何とか守り切りタイブレーカーに持ち込みたかったが、その裏のビックカメラ高崎はレフト前ヒットで先頭打者が出塁すると、送りバントとファールフライのタッチアップで二死三塁の場面、相手四番打者にセンター前ヒットを打たれサヨナラ負け。突き放すチャンスもあったが得点を奪いきれず、今季初の連敗により通算成績は4勝4敗の五分となった。


山口、2号ソロホームラン!


高瀬、レフトファールフライに飛び込みファインプレーを魅せる!

オーダー表&個人成績

個人成績

対 伊予銀行戦(4月25日 通算成績:5勝4敗)

高瀬・松岡の気迫のプレーが打者一巡の猛攻に繋がり5勝目を挙げる!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
伊予銀行 0 0 0 0 0 0 1 1
日立 0 1 5 0 0 0 x 6
  • 【バッテリー】田内(0回),☆リケッツ(5回:3勝2敗),田内(2回)-清原

試合レポート

第4節最終日の日立サンディーバの対戦相手は、昨季7位の伊予銀行。確実に勝利して上位をキープしておきたいところ。その日立は、実質上の先発としてリケッツを投入。そのリケッツは、伊予銀行の攻撃を3回まで三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。

日立打線は昨日3得点を挙げたとはいえ、思うような繋がりを見せなかったからか打順を入れ替えてこの試合に臨む。初回の攻撃は三者凡退に倒れたものの、2回裏にはこの日4番に座った山口、5番リケッツが連続ヒットで出塁すると、清原の送りバントで一死二、三塁の場面、高瀬が体勢を大きく崩しながらもエンドラン敢行。見事成功し早くも先制点を挙げる。

3回裏には、二死から松岡がセーフティバントで必死の出塁を魅せたのを皮切りに、そこから何と打者一巡の猛攻に! 鈴木(鮎)が四球で出塁すると、山口はサードゴロに打ち取られたかと思いきや一塁悪送球により出塁、二死満塁の場面でリケッツの見事なレフト前タイムリーで1点追加。続く二死満塁の場面で清原が三遊間を抜けるタイムリーを放ち、高瀬は死球を受け押し出しとなり、最後は炭谷のセンター前2点タイムリーにより、この回一挙5得点を挙げて伊予銀行を大きく突き放す。

リケッツはその後ヒットは許すものの、毎回三振を奪うピッチングでホームベースは踏ませない。6回表にはリケッツがDPに戻り先発田内がマウンドに。田内もここは三者凡退に抑えるが、6-0で迎えた最終回に連続安打を浴びて一死一、三塁の場面、ライトへのファールフライのタッチアップで1点献上してしまうが、最後の打者からはきっちり三振を奪い試合終了。この結果、チームは通算成績5勝4敗とし同率5位と大きく後退。次節ではしっかり連勝し、上位キープで前半戦を折り返してほしい。


高瀬、体勢を崩しながらもエンドランを決める!


松岡の出塁を皮切りに一挙5得点を奪う猛攻に!


清原、2安打1打点の活躍を魅せる


リケッツ、毎回三振を奪い5回無失点、3勝目を挙げる!

オーダー表&個人成績

個人成績

記録&記事:岡村 奈々,中山 友紀子、奥田 透、古園 敏幸