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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:決勝トーナメント

2021年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 決勝トーナメント
タイブレークの末、惜敗!リーグ4位でシーズン終了!

 11月6日〜7日にかけて、福島県福島市/県営あずま球場で1部リーグの上位5チームにおける決勝トーナメントが行われた。5年ぶりの進出となったリーグ3位の日立の初戦は、3位決定戦進出を掛けて4位 VS 5位戦を勝利したHondaとの対戦。日立先発の坂本(実)の好投により、Hondaのカーダ投手との緊迫した投手戦となり0-0のままタイブレークに突入。しかし延長9回にボールデットで許した1点に泣き、0−1で惜敗。これにより3位決定戦進出を逃し、今シーズンをリーグ4位で終え、悲願の2度目のリーグ制覇は来シーズンへ持ち越しとなった。

 今シーズンも多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

決勝トーナメント結果

[決勝トーナメント]結果

リーグ3位 VS リーグ4位/5位の勝者 対 Honda Reverta戦(11月6日)

坂本(実)の力投及ばず、タイブレークの末、惜敗!!3位決定戦進出ならず!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
Honda 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
日立 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】★坂本(実)−清原

試合レポート

5年ぶりの決勝トーナメント、初戦は4位 VS 5位戦を勝利したHondaとの対戦。Hondaとはリーグ開幕戦でのサヨナラ負けを含む2敗を喫しており、国体関東予選でも苦杯を嘗めさせられた相手ともあって格好のリベンジの舞台となった。何としても勝利して準決勝進出を果たしたいところ。

日立の先発は、今シーズンのHondaとの対戦で無失点のエース坂本(実)。初回表、いきなり先頭打者に四球を与え二塁までランナーを進められるが、相手4番打者を空振り三振に仕留めるなど、無失点で切り抜ける。2回にも先頭打者にヒットで出塁を許し二死三塁と先制のピンチを招くものの、次の打者を見逃し三振に抑えるなど、要所を抑えるピッチングで得点を与えない。

相手先発はリーグ戦で完封負けを喫しているアメリカ代表のカーダ投手。1回裏、日立の攻撃は一死から那須が死球で出塁するも、強攻策でもランナーを進められず二死からの盗塁も失敗するなど、積極的な采配が裏目に出てしまう。2回裏には、一死から清原のセンター前ヒットと高瀬の送りバントで二死二塁のチャンスを作るが、後続続かず得点に結びつかない。0ー0で試合は中盤戦へ。

3回、4回と坂本(実)は本来の安定感抜群の投球を魅せ、相手打線を寄せ付けず三者凡退に抑える見事なピッチング。しかし日立の攻撃も、3回裏に二死から坂本(結)がセンター前ヒットで出塁するも盗塁失敗に終わり、4回には先頭の那須が強烈なセンター前ヒットで出塁したがまたも強攻策が決まらず、何とか二死二塁と得点圏にランナーを進めたもののこの回も無得点。リーグ終盤戦でも積極的な采配が決まらない場面が何度か見受けられたが、今回も決勝トーナメントの空気に飲まれたか思うような試合運びが出来ない展開に。

徐々に調子を上げて来た先発の坂本は5回、6回、7回とランナーは出すものの後続をキッチリ抑え得点を与えず、打線の援護を待つ。ただ、日立打線も7回までカーダ投手に完璧に抑え込まれ、得点のチャンスも無く0-0のままタイブレークに突入。

延長8回表は、坂本(実)が無死二塁からの相手攻撃を見事に無失点で抑える。その裏の日立の攻撃は、無死二塁から代打の屋禰がキッチリと犠牲バントを決め、一死三塁のチャンスメイク。しかし、続く炭谷の打席で初球エンドランを試みるも打ち上げてしまい、ランナー還れず二死三塁となり、続く松岡も見逃し三振と、サヨナラならず延長9回に突入。

延長9回表、坂本(実)は無死二塁から相手4番に内野安打と盗塁を許し、無死二、三塁のピンチを背負う。次の打者の三塁フェンス際へのファールフライを坂本(結)が好捕するが、捕球後に場外へ出たというボールデットの判定によりランナーはそれぞれ進塁、三塁ランナーが還り1点を失う。なおも一死三塁とピンチが続くが、続く打者のバント気味の打球を坂本(結)が上手く捌き、三塁ランナーは本塁タッチアウト。後続は内野ゴロに抑え最少失点で切り抜ける。

1点を追いかける展開となった9回裏、後が無くなった日立の攻撃は無死二塁から強攻策が決まらず一死二塁となり、打席には今日ヒットを放っている那須。ここで那須は12連続を含む13球のファールで驚異の粘りを見せ、18球目がショートへの内野安打となり一死一、二塁とし、長打が出れば一打逆転サヨナラのチャンスを作る。ここで、3番山口、4番鈴木(鮎)へ同点打、サヨナラ打の期待が高まるが、最後まで快音は聞けずゲームセット。タイブレークまで縺れるも、あと一歩及ばず0-1と惜敗。この結果、またしてもHondaへのリベンジを果たすことは出来ず、3位決定戦への進出を逃して日本リーグ最終順位を4位で終えることとなり、悲願のリーグ制覇は来シーズンへと持ち越しとなった。

今シーズン、5年ぶりの決勝トーナメント進出を含めた日本リーグでの戦績は「強い日立の復活」を印象付けるものであり、リモートでの観戦であっても多くのファンがそれを肌で感じ取ることが出来たに違いない。奇しくも、この試合は強攻策が裏目に出る展開が目立ってしまったが、裏を返せばあらゆる手段を講じ何としてでも勝利を掴み取りたいという強い想いの表れにも思える。着実に進塁させ得点に結びつけていく手堅い戦い方も交えながら、来シーズンこそ「真に強い日立の復活」に期待したい。


坂本(実)、9回1失点の力投実らず!


那須、驚異の粘りで好機を作るが…

オーダー表

オーダー表

記録&記事:奥田 透,中山 友紀子,徳田 政昭,古園 敏幸