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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第4節

2012年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第4節
1勝1敗で通算5勝4敗、同率4位を3チームが並走

 5月26日〜27日にかけ、広島県東広島市東広島運動公園野球場(アクアスタジアム)で日本リーグ1部第4節が行われた。初日の日立マクセル戦は、打線が終盤まで点を奪えず苦しい展開となるが、山中が無失点の力投を見せると、6回表に濱本の先制適時打、杉山の3ランなど一挙に5点を奪って試合を決定付ける。翌日のルネサスエレクトロニクス高崎戦は終盤にワンチャンスをものにして上野から1点を奪うが、すぐに同点に追いつかれてタイブレークに。山中が力投するも延長9回に力尽きて敗戦。この結果、この節、1勝1敗で通算5勝4敗、同率4位を3チームが並走する形となった。
 前半の最後の節となる第5節は、6月2日〜3日、北海道函館市函館千代台公園野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 日立マクセル戦(5月26日 日立ソフトウェア5勝3敗)

濱本、先制打! 杉山、第1号の決定的な3ラン! 終盤までもつれるが、山中、6回を零封し5勝目

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 5 0 5
日立マクセル 0 0 0 0 0 0 1 1
  • 【バッテリー】☆山中(6回:5勝1敗),山口(1回)−眞鍋
  • 【本塁打】杉山(6回:3ラン) 【二塁打】濱本(6回)

試合レポート

初回表、打線は簡単に三者凡退。その裏、先発の山中は一死から振り逃げのランナーを出塁させるが、続く打者を5-4-3の併殺に仕留める立ち上がり。一方、打線は相手先発、西村の前にタイミングが合わないのか、2回表も三者凡退と良いところなし。

2回裏、山中は先頭の4番打者に三遊間を破られ無死のランナーを背負うが、ここでも内野陣が併殺を完成させ、守備で山中を盛り立てる。なんとか山中を援護したい打線は、3回表、ニ死から田邊がチーム初ヒットを放つが、続く林の一、二塁間の当たりが田邊の足に当たって守備妨害。

打線は4回表も快音なく三者凡退で終わると、その裏、山中は先頭打者を追い込みながらも四球で出塁させ、二塁に送られてこの試合初めて得点圏に走者を背負う。さらに連続四球でニ死満塁となるが、ここを三振に切って取りピンチを脱する。

5回表、先頭の杉山がレフト前ヒットで出塁。代打の来條がキッチリとバントを成功させ、この試合ランナーが初めて得点圏へ進む。さらに溝江の四球などでニ死一、三塁とするが得点に結び付けられない。その裏、山中は先頭打者にストレートの四球。さらにニ死二塁からセンター前ヒットを許し一、三塁とされるが、ここも切り抜け、単打でも先制される2イニング連続のピンチを凌いで力投を続ける。

6回表、先頭の林がセンター前ヒットでチャンスを演出。西山が確実に二塁に進めると、続く濱本がチェンジアップを引き付け、センターオーバーのタイムリー二塁打! 喉から手が出るほど欲しかった1点をやっと奪う。さらに山田が歩かされた一、二塁の場面で 、この日5番に入った杉山の打球は快音を残しライトへ高々と舞い上がる。打った瞬間、一塁側スタンド総立ちの今シーズン第1号となる決定的な3ラン!! 続く粟倉、溝江の連続ヒットと四球で満塁とすると、打者一巡して林が押し出し四球を選んで1点追加。それまで苦しんでいた打線が一気に5点を挙げて鬱憤を晴らす。

最終回、リリーフした山口がヒットと内野エラーでニ死から1点を失うが、後続を抑えてゲームセット。終盤まで相手投手を攻略できずに苦しむものの、山中の力投で相手に先制を許さず、終盤に打線が一気に試合を決定付け、落とせない試合をものにした。

[撮影]大木 浩
山中、前の試合に続き、6回を零封する力投で5勝目

[撮影]大木 浩
杉山、今シーズンの第1号は決定的な3ラン!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
 
(遊)
西山
打 玉利
 
(一)
濱本
一 手塚
 
(中)
山田
打 坂本
 
(右)
杉山
打 濱名
 
(DP)
粟倉
打 来條
走指 井上
(二)
溝江
 
 
(捕)
眞鍋
走 横沢
 
(左)
田邊
打 森田
 

対 ルネサスエレクトロニクス高崎戦(5月27日 日立ソフトウェア5勝4敗)

山中、粘りの投球で力投するも、延長9回に力尽きる

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2
ルネサスエレクトロニクス高崎 0 0 0 0 0 1 0 1 1x 3
  • 【バッテリー】★山中(5勝2敗)−眞鍋
  • 【二塁打】林(6回) 

試合レポート

初回表、ニ死から濱本が相手先発上野の速球に逆らわず、レフト前に流して出塁するが得点に結び付かず。その裏、先発の山中は先頭打者にライト前ヒットを許し、その後、四球でニ死一、二塁と走者を背負うが、後続を三振に切って取る。

打線はその後、3回まで上野の速球とドロップの前に5者連続三振を奪われるなど、なかなか攻略の糸口が掴めない。3回裏、山中は先頭打者にレフト前に流され、さらに四球で一死一、二塁のピンチを招く。しかし、ここも粘って無失点で切り抜ける。5回裏、山中はまたもや先頭打者にレフト前ヒットを許し、その後、連続の四球などでニ死満塁の大きなピンチ。しかし、ここも粘って切り抜ける力投を見せる。

好投の山中をなんとか援護したい打線は、上野に対してスラップなどを試みるが、初回の濱本以外に一人のランナーも出せず6回表も既にニ死。しかし、ここから林が会心の当たりの左中間二塁打。続く西山が叩きつけるバッティングで転がすと、これが一、二塁の内野手の頭を越えるヒットとなり、代走の横沢がホームに突入。クロスプレーとなるが横沢の足が早く、ワンチャンスをものにして待望の先制点!

しかし、直後の6回裏、山中は一死からヒットを許し、ニ死二塁からレフト前に落ちる同点タイムリーを喫し、虎の子の1点を守れず30イニングぶりに失点。さらに7回裏、またもや先頭打者にセンター前ヒットを許して無死のランナーを出塁させるが、ここは併殺などで切り抜け、今シーズン初のタイブレークへ突入。

延長8回表、代打の来條が3バントでランナーを三塁に送ると、続く眞鍋がエンドランを成功させて1点を奪う。その裏、タイブレークランナーを三塁に進められ、センター前にタイムリーを喫してすぐに同点とされる。さらにニ死二塁と一打出ればサヨナラの場面を作られるが、山中はここを切り抜けて9回の攻防へ。

9回表、三塁にランナーを送れず一死二塁でクリーンナップへ。濱本が倒れてニ死となり山田が勝負を避けられ、歩かされて一、二塁。続く森田の打球は強烈な当たりながらショートに好捕される。その裏、ベンチは定石通り四球で一塁を埋めるが、続く打者に送りバントを決められて一死ニ、三塁。ここで空いた一塁を敬遠で埋めて満塁策をとり、クリーンナップと勝負。しかし、山中が一、二塁間を破られ、ついに力尽きる。

1点勝負の時、送るべきところで送れないと、好投手から点をなかなか奪えないという典型的なゲームとなったが、打線は6回に見せたニ死無走者からワンチャンスを生かしての1点奪取、さらに延長8回での眞鍋のエンドラン、投げては山中の粘りの投球など、今後に期待が持てる内容となった。

[撮影]大木 浩
西山、叩きつけるバッティングでライト前に

[撮影]大木 浩
西山の打球で代走の横沢、ホームに突入し先制点!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

走 横沢
(遊)
西山
 
(一)
濱本
 
(中)
山田
 
(DP)
森田
 
(二)
溝江
 
(右)
杉山
 
(左)
田邊
打 来條
(捕)
眞鍋
 

記録&記事:山田 智仁,徳田 政昭,桐越 信一