2011年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第10節(最終節)
連勝を飾り、3位で決勝トーナメントへ進出
10月22日〜23日にかけて、福岡県小郡市野球場で、1部リーグの最終節である第10節が行われた。既に前節で3位か4位での決勝トーナメント進出を決定しており、これに向けてチームの集中力を高めていきたいところ。初日の靜甲戦はベストメンバーで臨むも、2点を挙げるのがやっとの状態で1点差での辛勝。翌日のルネサスエレクトロニクス高崎戦は、打線が2桁安打で7得点。投げては山中、山口、佐藤のリレーで完封し、最終戦、有終の美を飾る。
この結果、通算成績16勝6敗とし、3位で決勝トーナメント進出。なお、決勝トーナメントの進出チームは昨年とまったく同じ4チームとなり、1,2位対決と3,4位対決も昨年と同じ組合せ。
その決勝トーナメントは11月5日(土)〜6日(日)に京都府京都市わかさスタジアム京都で行われ、初日、リーグ4位の豊田自動織機と対戦する。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
打線、淡々とした試合運びで工夫無く、1点差での辛勝
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
靜甲 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
日立ソフトウェア | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 2 |
前節で決勝トーナメント進出を確定させ、今節は決勝トーナメントに向けての準備の意味で大切な試合。先発は藤原。初回表 藤原は制球に苦しみながらも3人で打ち取る立ちあがり。2回以降はテンポよく投げ込み3回までランナーを一人も出さない投球を披露。
一方、打線は初回裏、先頭の西山がレフト頭上を越える二塁打を放ち、さらにワイルドピッチで無死三塁と、いきなりの先制チャンス。続く溝江は三振に倒れるも、濱本がライトへのタイムリーを放ち先制。その後も濱本の盗塁で一死二塁とチャンスを作るが後続がなく追加点はならず。
打線は2回以降も得点圏に走者を進めるが、あと一本が出ない展開が続く。まずは2回裏、先頭の眞鍋がヒットで出塁、杉山がきっちり送り一死二塁とするもあとが続かない。3回裏は濱本のレフトフェンス直撃の二塁打で二死二塁とするが、ここも後続なく、なかなか良い流れを作れずに試合は中盤へ。
4回表からは瀬川が登板。瀬川は先頭打者にヒットで出塁を許すも、続く打者の送りバントを濱本が判断よく二塁へ送球。併殺に切って取り無失点で切り抜ける。しかし、5回表、先頭打者からの2者連続ヒットを許し、無死一、三塁からエンドランを決められ同点。なおも一死二塁のピンチで瀬川から山中へ交代。山中は代わりばなエンドランを仕掛けられるが、サード林の好判断で飛び出していた二塁ランナーを刺し、さらに一塁転送で併殺に仕留め、逆転を許さず同点で切り抜ける。
すると直後の5回裏、先頭の森田がセンター前ヒットで出塁し、西山が犠牲バントで送り一死二塁。ここで溝江がライトへタイムリーを放ち勝ち越し。最終回、山中は先頭打者を打撃妨害で出塁させ、二死二塁でレフトへ初ヒットを打たれるが、田邊の好返球により本塁タッチアウトで試合終了。
この試合、決勝進出順位は既に確定していたが、先発はベストメンバーで臨み、決勝に向けての準備の意味合いもあったはず。しかし、打線は強引に振り回す感じで工夫が見られず、結果は1点差での辛勝と、内容については大きな課題が残る結果となった。
打線、2桁安打で7得点! 山中、山口、佐藤のリレーで完封し有終の美を飾る
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 7 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
決勝トーナメント進出の順位も既に確定しており、決勝での対戦を想定してか、相手はエース上野以下主力選手を温存。このため負けるわけにはいかず、圧勝が求められる試合となった最終戦。こちらは逆に藤原など数名の選手以外、ほぼ全員出場させる形となる。
まず打線は初回表、制球が定まらない先発ローチから2つの四球を選び二死一、二塁とすると、林がレフト線を破る2点タイムリー二塁打を放ち、早々と先制する。
一方、先発の山中は立ち上がり、ヒットと2つの四球で二死満塁といきなりのピンチ。しかし、ここを脱すると4回まで出した走者は2人だけの好投を見せる。
打線は2,3回とランナーを出しながらも得点できない攻撃が続くが、4回表、田邊のヒットで一死二塁のチャンスを作ると西山が二塁後方に落として追加点。さらに5回表、真鍋のレフトフェンス直撃のタイムリーと代打森田のタイムリーで2点を奪う。
5回からは山中に代わって山口が登板し2回を1安打に抑えると、打線は6回表、代わった相手投手から濱本がチェンジアップをためて打ち、打球は右中間に飛び込む今シーズン初ホームラン! 6点差を付ける。さらに7回表には相手エラーで1点を奪うなど小刻みに追加点を上げる理想的な攻め。
最終回は新人の佐藤が登板。一死からヒットを許すも、安定したピッチングで後続を退け、大差での圧勝で有終の美を飾り、3位で決勝トーナメト進出を決めた。なお、全日本総合選手権3位、国民体育大会優勝、リーグ戦16勝6敗で3位での決勝トーナメント進出という成績は、2000年にリーグ初制覇したときと奇しくもまったく同じ状況。いよいよ最後の決戦に臨むことになるが、昨年、最後の最後で敗れた決勝戦の悔しさをもう一度思い起こし、悔いのないように精一杯戦って欲しい。
記録&記事:古園 敏幸,中山 友紀子,桐越 信一