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2009年5月7日

トピックス

「はらすまダイエット」を活用した特定保健指導を
日立グループ内で本格的に開始

日立製作所ではメタボリックシンドローム(*1)である人々の生活習慣を改善することを目的に開発された減量プログラム「はらすまダイエット」を活用した特定保健指導(*2)を日立グループ内で2009年5月より本格的に開始します。

「はらすまダイエット」とは、90日間で体重の5%減量を目標に取り組むプログラムで、指導者(医師、保健師、管理栄養士)と参加者が、面談で食事や運動などの減量メニューを決めた後、参加者がその実施状況と朝晩の体重を日々記録して、10日ごとに指導者からメールにてアドバイスを受けるというものです。日立ではこれまでに社員延べ378人に「はらすまダイエット」を活用した減量指導を行っており、参加者の約45%メタボリック症候群を解消し、平均3.9kgの減量を達成したという効果が確認されています。

2008年4月より40歳〜74歳までの公的医療保険加入者全員(妊婦などを除く)を対象にした「特定健診・特定保健指導」が開始され、すべての保険者(公的医療保険の運営主体)にその実施義務が課せられました。特定健診の受診率が低かったり、特定保健指導の効果が見られないと、後期高齢者医療制度への支援金を、「最大10%増額するというペナルティ」が、保険者に対し、2013年から課せられることになっています。(逆に効果が高いと評価されれば最大10%減額となります。)

日立では「はらすまダイエット」を活用した特定保健指導を昨年秋より茨城地区の一部事業所で先行開始しており、2009年5月より新たに情報通信グループの事業所に対象を拡大し、本格運用を開始します。09年度の対象者は約1,500名以上を見込んでいます。特定保健指導にメタボ解除の手法として実績が出ている「はらすまダイエット」を用いることにより、個人のライフスタイルに合わせた目標設定により無理なく減量ができるというはらすまの特長が生かされて、より高い効果が期待できます。また、遠隔保健指導支援システムを活用することにより、指導者が参加者の日々の取り組み状況を把握できるばかりでなく、指導者間でのノウハウの共有や保険者による指導状況の確認が容易になります。 また、社内本格運用と並行して、保険者向けサービス提供の準備を進めており、2009年度中の提供開始を予定しています。

*1
メタボリックシンドローム
内臓脂肪症候群とも呼ばれ,動脈硬化による心疾患や脳血管疾患のリスクが高いとされる。
内臓脂肪面積 (>=) 100cm²(腹囲では男性 (>=) 85cm,女性 (>=) 90cmに相当)で、且つ、以下の(1)〜(3)のうち二つに該当する場合に、メタボリックシンドロームと診断される。
  1. 空腹時血糖 (>=) 110mg/dL
  2. 中性脂肪(トリグリセライド) (>=) 150mg/dLまたはHDLコレステロール < 40mg/dL
  3. 最高血圧 (>=) 130mmHgまたは最低血圧 (>=) 85mmHg
*2
特定保健指導
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の大きな一因になっているという学説に基づき、メタボ該当者や予備群を見つけ出し、対象者に生活改善を指導することを目的としています。このため別名「メタボ健診」とも呼ばれています。

第82回日本産業衛生学会での展示

2009年5月20日から22日に福岡国際会議場2F 多目的ホールで行われる第82回日本産業衛生学会で「はらすまダイエット」のデモ展示を行います。

以上

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