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Hitachi

公共ITソリューション

 

1998年7月28日
我孫子市
株式会社 日立製作所

体動センサー装着型徘徊探知システムの共同トライアルを開始

[画面]GPSを利用した移動体認識システム

我孫子市と日立製作所はこのたび、GPS(*1)を利用した移動体認識システムを用いて徘徊症状のある高齢者の介護を支援する体動センサー装着型徘徊探知システムの共同トライアルを平成10年8月から開始します。

高齢化が進む中で、痴呆症の高齢者は、西暦2000年には約150万人に達すると推定され、徘徊症状のある高齢者の安全確保と同時にその介護者に対する精神的・肉体的負担などが社会問題となっています。
徘徊症状のある高齢者への対処方法としては、近隣の居住者が互いに協力し合い、地域の中で気づき保護して支えあうことが大変重要ですが、徘徊症状のある高齢者は、数十キロ離れた町へ電車で移動する場合もあり、探索が困難となるケースが出てきています。

我孫子市は、徘徊症状がある高齢者を地域ぐるみでケアする「SOSネットワーク」(*2) を構築していますが、これらの福祉活動の効率化が課題となっていました。
こうした課題を解決するために、今回、我孫子市と日立製作所は、体動(歩いている・倒れている等の状況)センサー付き移動体認識システムを高齢者の方に使用していただくトライアルに共同で取り組む事にしました。

今回のトライアルは、さまざまな環境下でシステムの機能が十分に発揮できるか、対象者のプライバシーと安全の確保を両立するにはどのようにすれば良いかなど、社会的およびシステム運用面での評価・検討を目的としています。
トライアルの方法は、現在自宅において徘徊症状のある高齢者の方を介護されている二家族の同意を得て、日立製作所で開発した体動センサー付き移動体認識システムを対象者に装着し、「SOSネットワーク」と併せ24時間体制で遠隔地から対象者の位置や体動状況を確認するものです。

この移動体認識システムは、移動体認識装置と携帯電話を組み合わせたシステムで、カーナビゲーションシステムで採用されているGPSを利用しており、数メートルから数十メートルの精度で徘徊症状のある高齢者の位置を正確に検知することが可能です。
また、日立の独自技術である体動センサーを装着することにより、遠隔地からリアルタイムに把握することができます。
このため、介護をする家族の精神的負担の軽減や、徘徊者の安全確保に役立つことが期待されています。

トライアル終了後は、本トライアルの評価結果を参考にして、システムの見直しを行い、高齢者だけでなく子供や障がい者をはじめ、より多くの方が利用できるよう事業化を推進していきたいと考えています。

*1
GPS:Global Positioning System
(全地球測位システム。地球を周回している24個の衛星の電波を利用した位置の測定システム)
*2
SOSネットワーク
徘徊者が行方不明になった時、警察、消防、市役所、ボランティアに連絡し、探索する人的ネットワーク徘徊探知システム

以上

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