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Hitachi

 

2006年4月11日
三重県度会郡度会町
株式会社 松阪電子計算センター
株式会社 日立製作所

「住民情報システム」の刷新にあわせ、度会(わたらい)町役場の窓口端末に 情報漏えいを防止するセキュリティPCと不正利用を防止する指静脈認証装置を 全国の自治体として初めて導入

三重県度会(わたらい)郡度会町(町長:大野 幸茂/以下、度会町)は、このたび、住民満足度の向上と行政事務の効率化を図るため、住民登録や戸籍、税務、福祉、年金・保険といった各種届出・処理業務などの基盤となる住民情報システムを、従来ホストコンピュータにより運用してきたシステムから、オープン系システムで稼働するシステムへ刷新します。
本システムの刷新にあわせ、度会町役場において住民情報システムを操作する窓口端末すべてに、端末内にハードディスクを持たず、USBメモリなどの可搬記録媒体の利用を抑制することで情報漏えいを根本的に防止するセキュリティPCと、職員が端末を利用する際に指の静脈パターンにより認証を行うことでなりすましや不正利用などを防止する指静脈認証装置を採用します。
住民情報システムに、セキュリティPCと指静脈認証装置を組み合わせた窓口端末を導入するのは、全国の自治体として初めてのケースとなります。それぞれ、5月8日から稼働を開始する予定です。
なお、住民情報システムは、株式会社松阪電子計算センター(本社:三重県松阪市、代表取締役:奥山 正彦/以下、MEC)が構築します。また、窓口端末のセキュリティPCならびに指静脈認証装置は、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長:古川 一夫/以下、日立)の製品を採用します。

度会町では、このたびの整備により、新システムによる行政事務の効率化とオープン系システムの採用によるコスト削減を図るほか、セキュリティPCや指静脈認証装置を採用し、高いセキュリティレベルを実現することで住民情報という重要な情報を守りながら、住民満足度の向上に努めてまいります。

度会町の取り組みについて

度会町では、以前よりIT利活用による行政事務の効率化と情報セキュリティの強化についてさまざまな取り組みを行っています。昨年度からは、昨今の漏えい事例の原因・経路を分析し、盗難や持ち出しなどの物理的要因や、不正利用などの人的要因を極力排除することが情報漏えい対策の強化に必須であると考え、住民情報を取り扱う窓口の端末にセキュリティPCならびに指静脈認証装置の導入の可能性を模索し、このたびの整備に至りました。

株式会社松阪電子計算センターの「住民情報システム」について

MECがこのたび構築した、総合住民情報システム「Mscope/e-ADWORLD」は、オープン系システムによるコストダウンと汎用機をも上回る可用性の実現を両立したシステムです。度会町の業務窓口とそこを訪れる住民の方々の動線を第一に考え、業務ナビゲーション機能などを搭載し、窓口事務の一層の効率化と住民満足度の向上に寄与するシステムです。

株式会社日立製作所のセキュリティPCと指静脈認証装置について

ハードディスクレスで業務情報を本体に一切格納しない新しいタイプのPCであるセキュリティPCと認証デバイス「KeyMobile」、そして、指の静脈パターンを用いて職員の認証を行うことで第三者のなりすましによる不正アクセスを防止する指静脈認証装置がこのたび採用されました。また、センター内でPCを一括管理するクライアントブレード型でシステム構築することにより、端末本体の盗難や紛失による情報漏えいを防止する高いセキュリティ環境を実現しています。

以上

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