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Hitachi

 

2003年3月4日
株式会社 日立製作所

市町村合併時のサービス統合をスムーズに実現する
公共向け図書館情報総合システム「LOOKS21/P」の機能を追加

株式会社日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小野功)は、図書館業務のIT化をトータルにサポートする公共向け図書館情報総合システム「LOOKS21/P」に、市町村合併に対応するための機能を追加し、3月5日から販売開始します。図書館ごとに異なる体系で管理されている利用者番号や図書番号を一元的に管理する機能を追加することで、膨大な図書や利用者カードの管理番号をそのまま利用することが可能となり、市町村合併時のスムーズなサービス統合を実現します。さらに、ICタグや図書の流通取次店のWebサービスに対応する機能も追加しました。
今回の機能追加により、職員の業務負荷の軽減や住民サービスの向上を実現します

自治体では、市町村合併特例法の適用期限が2005年3月であることから、合併への早期対応が求められています。図書館においても、市町村合併時、早期にサービスを統合し、住民へ提供していくことが必要と考えられます。また、図書の流通業界では、ICタグの取り扱いや発注受入のWebサービスなどのIT技術を活用した新たなサービスが展開されています。
今回、当社は、これらの合併時の課題や流通業界の新サービスに対応する機能を、本システムに追加しました。

新機能の特長

1. 市町村合併に対応する機能により、スムーズなサービス統合を実現

図書館は、図書の貸出状況、所在、予約の有無を特定できるようにするために、通常、保管するすべての図書や利用者情報を番号で管理しています。本機能は、各図書館で管理している番号体系や桁数が異なる場合でも、混在したまま管理することができます。合併前の図書や利用者カードをそのまま利用することが可能となり、新たな管理番号を図書へ貼付する手間や利用者カードを再発行する手間を省き、スムーズなサービス統合を実現します。

2. ICタグ対応機能により、利用者のカウンター待ち時間や職員の蔵書点検業務を軽減

本システムは国際標準規格ISO15693補足(*1)に準拠したICタグに対応します。ICタグは、図書に貼付されているバーコードとは異なり、専用の読み取り装置で複数の図書番号を同時に読み取ることができるため、図書の貸出・返却・登録・蔵書点検などの業務の効率化を可能とします。例えば、昼休みや閉館間際など利用者の多い時間帯でも、利用者の待ち時間を軽減することができます。蔵書点検業務においては、棚に本を入れたままでも図書番号の読み取りが可能なため、従来のように一冊づつ棚から出す手間が省けます。

*1
ISO15693は、13.56MHzを使う近傍型の非接触ICの規格です。

3. 流通取次店のWebサービス連携機能により、職員の発注業務の効率化を実現

流通取次店が提供するオンライン注文や注文情報照会などのWebサービス補足(*2)と連携します。従来、システム上での発注処理と、流通取次店への注文依頼を別々に行っていましたが、本機能により一本化することができます。システム上で発注処理を行うと同時に発注データが取次店に送られるため、職員の業務の効率化を実現します。

*2
今回リリースするバージョンでは、流通取次店のTRC(株式会社 図書館流通センター)が提供するサービスと連携します。

システム価格

最小構成価格 100万円〜
[内訳:ハード(パソコン1台)、ソフトウェア、アプリケーションパッケージ]

販売目標

2005年度までに300ユーザ

提供開始時期

2003年4月1日

公共向け図書館情報総合システム「LOOKS21/P」ホームページ

添付資料

[イメージ]添付資料:公共図書館向け図書館情報総合システム「LOOKS21/P」機能体系

以上

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