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導入事例:内閣官房 内閣人事局

霞が関の「働き方改革」に向けて、職場コミュニケーションなどを可視化

4 客観的な結果をふまえた改善策で確かな手応え

「今回の測定結果から、情報伝達や意見交換の仕方がまだフラットではなく、ピラミッド型の傾向が強いことがわかりました。そこで早速、全員が参加する会議では役職付きの人間だけでなく、係員にも必ず発言機会を設けるようにしました。今後の情報システム更新の機会を捉え、フリーアドレス化などのオフィス改革の検討にも役立てたいと思います」と笑顔で語る越尾氏。その結果、若手職員の発言機会が多くなり、係が違うためあまり言葉を交わさなかった職員どうしもプライベートな話題も含めて相互理解が進むようになるなど、着実に変化が出始めているといいます。

また、須藤氏は「自身の時間の使い方をグラフで見た幹部からは“仕事のやり方を振り返るいいきっかけになった”と言われました。今まで何となく感じていたことをきちんと数値化できれば、客観的な視点で改善点が見いだせ、主体的に実行していくことができます。その意味でも今回の取り組みは、非常にユニークで効果の高いものだったと思います」と評価します。

「今後は、われわれが事務局を務めている、全省庁横断の『霞が関働き方改革推進チーム』のメンバーとも、今回の取り組みを実証例として情報共有しながら、さらに効果の高い提案や施策へ生かしていきたいと思います」と越尾氏は語ります。

国家公務員の働き方改革をリードする内閣人事局は、多様な人財が活躍でき、最大限に力が発揮できる環境づくりに向けて、民間企業にも通じる新たなロールモデルを作り出そうとしています。
その積極果敢な取り組みをサポートするため、これからも日立は組織の活性化や生産性向上をAI(*)(人工知能)も活用しながら支援するサービスやソリューションを継続的に開発・提案していきます。

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Artificial Intelligence

[イメージ]可視化された組織内の会話ネットワーク図
可視化された組織内の会話ネットワーク図

ネットワーク線が太いほどコミュニケーション量が多いことを示しており、なかでも役職が上下にある職員間のコミュニケーションが 活発であることがわかる

特記事項

  • 2017年7月1日 株式会社 日立製作所 ICT事業統括本部発行情報誌「はいたっく」(株式会社 日立ドキュメントソリューションズ印刷)掲載
  • 本記事は取材時(2017年5月)のものです。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、すべてのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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