本文へジャンプ

Hitachi

ネットワーク

1.対象製品

GR2000の特定のソフトウェアバージョンおよびGR4000/GS4000/GS3000 既存の全ソフトウェアバージョン

2.概要

RFC2460にて規定されておりますIPv6 Routing Header Type 0に関し、経由地指定を大量に行うことにより、悪意のあるDoSや踏台経由の攻撃を引き起こすことが理論上可能になります。

3.影響

弊社ネットワーク装置においては、以下のようにIPv6 Routing Header Type 0に関し以下の制限を設けているため、影響範囲は小さいと考えております。

IPヘッダの宛先フィールドが自装置宛のパケットに対し、

  1. Routing Header Type 0の中でセットされているアドレスに自身のアドレスが指定され、かつ、Routing Header Type 0の中のIPv6アドレス数が、9個以上ある場合は、棄却する。
  2. 装置においてRouting Header Type 0パケットの処理数に制限がかかるため、当該パケットにより攻撃を受けた場合でも、一定以上の帯域を消費しない。その他のパケットについては、通常の転送処理(ハードウェア転送)を行います。

4.回避方法

現状での回避方法はありませんが、影響範囲は小さいと考えております。

5.対策バージョンおよび対策版リリース日程

本脆弱性に対し、Routing Header Type 0をデフォルトで無効とし、ユーザ設定にて有効化を可能にするソフトウェアを以下の日程でリリースいたします。

対象製品 型名 対策バージョン リリース日
GR2000ルーティングソフトウェア6
(ROUTE-OS6)
S-9181-61 07-04-/AL 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア65
(ROUTE-OS65)
S-9181-65 07-04-/AL 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア6B
(ROUTE-OS6B)
S-9181-6B 07-04-/AL 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア6BSEC
(ROUTE-OS6BSEC)
S-9181-6BSEC 07-04-/AL 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア65B
(ROUTE-OS65B)
S-9181-65B 07-04-/AL 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア8B
(ROUTE-OS8B)
S-9181-8B 08-04-/F 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア8BSSH
(ROUTE-OS8BSSH)
S-9181-8BSSH 08-04-/F 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア8BSEC
(ROUTE-OS8BSEC)
S-9181-8BSEC 08-04-/F 2007年8月初旬
GR2000ルーティングソフトウェア8BE
(ROUTE-OS8BE)
S-9181-8BE 08-04-/F 2007年8月初旬
GR4000ルーティングソフトウェア
(OS-R)
S-9182-11 10-05-/C 2007年8月初旬
GR4000ルーティングソフトウェア
(OS-RE)
S-9182-21 10-05-/C 2007年8月初旬
GS4000スイッチングソフトウェア
(OS-SW)
S-9183-11 10-05-/C 2007年8月初旬
GS4000スイッチングソフトウェア
(OS-SWE)
S-9183-21 10-05-/C 2007年8月初旬
GS3000スイッチングソフトウェア
(OS-SW)
S-9184-11 10-05-/C 2007年8月初旬
GS3000スイッチングソフトウェア
(OS-SWE)
S-9184-21 10-05-/C 2007年8月初旬

なお、セキュリティ対応に関して正確な情報を提供するよう努力しておりますが,セキュリティ問題に関する情報は変化しており,記載している内容を予告なく変更することがありますので,あらかじめご了承ください。情報ご参照の際には,常に最新の情報をご確認いただくようお願いします。