ページの本文へ

Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

BladeSymphony BS500

信頼性・拡張性に優れた高性能ブレードサーバ

インテル® Xeon® プロセッサーを搭載した2種類のサーバブレードを用意。
システム用途に応じたブレードを信頼性の高いサーバシャーシに搭載して提供します。
さらに、標準5年のハードウェア保守を7年または10年まで延長可能なモデルも提供。
長期間の安定稼働を支援し、TCO削減に貢献します。

TCO:Total Cost of Ownership

ブレードラインアップ

サーバブレード

BS520Hサーバブレード
BS520Hサーバブレード

BS520Hサーバブレード

インテル® Xeon® プロセッサーE5-2600v4シリーズを最大2個、メモリーを最大768GBまで搭載可能。仮想マシンの集約密度が向上し、ミッドレンジクラスの仮想化に適しています。

BS520Xサーバブレード
BS520Xサーバブレード

BS520Xサーバブレード

インテル® Xeon® プロセッサー E7-4800v3/8800v3シリーズを最大2個、メモリーを最大1.5TBまで搭載可能な2スロット幅のサーバブレードです。ブレード間SMP機能をサポートし、2つまたは4つのサーバブレードをつないだスケールアップが可能。 大規模な仮想化/クラウド基盤に求められる高い処理性能と広帯域なI/O構成を実現します。

SMP:Symmetric Multi Processor

PCI拡張ブレード

PCI拡張ブレード
サーバブレードPCI拡張ブレード

1スロット幅のサーバブレードに接続して利用するPCI Expressスロットを最大6スロット備えた拡張ブレードです。GPUボードをサポートし、高いグラフィック性能を持つ仮想デスクトップ環境を実現します。

GPU:Graphics Processing Units

* BS520Hサーバブレード(B3)に対応

サーバシャーシ

コンパクトな6Uサーバシャーシ

高さ6Uシャーシに1スロット幅のサーバブレードを最大8台、または2スロット幅のサーバブレードを最大4台搭載可能。ファンモジュール、スイッチモジュール、電源モジュール、マネジメントモジュールはすべて冗長化が可能で、信頼性の高いシステムを実現します。

ブレードサーバ内部構造

高信頼バックプレーン

バックプレーン

サーバブレードとその他のモジュールをつなぐバックプレーンには、コンデンサーやICなど、故障の原因となる電子部品を搭載せず信頼性を高めています。また、次世代高速I/Oに対応し、将来の拡張にも余裕を持って対応できます。

大規模化・複雑化に対応する優れた柔軟性

サーバ論理分割機構Virtageを標準搭載し、物理サーバを論理分割して複数の仮想サーバとして使用できます。
その他にVMware vSphere®、Windows Server® 2012 R2 Hyper-V®、Red Hat® Enterprise Linux Server 6 Kernel-based Virtual Machine (KVM) などの仮想化環境にも対応します。また、ブレード間SMP機能や先進的なI/O機能により、クラウド基盤の大規模化・複雑化に対応します。

仮想化

Virtageで実現する高信頼クラウド基盤

メインフレームで培ったLPAR方式のサーバ論理分割機構Virtageを標準搭載。4LPARライセンスを無償提供し、最大60LPAR*まで拡張できます。VirtageはCPUコア、メモリー、I/Oのハードウェアリソースの占有/共有を設定し、必要な性能を保証できるとともに、万一の障害発生時の影響範囲を局所化できるため、マルチテナント化されたクラウド基盤に適用できます。

LPAR:Logical PARtitioning

* BS520Xサーバブレードの場合

スケールアップ

高い性能拡張性を実現するブレード間SMP機能

ブレード前面にブレード間SMP接続ボードを接続することで、2つまたは4つのサーバブレードを1つのシステムに割り当てることができ、高い性能拡張性を実現します。

* BS520Xサーバブレードに対応

先進I/O機能

シンプルかつ効率的なI/O利用

仮想化/クラウド基盤には、柔軟な運用が求められる一方でネットワークが複雑化するという課題があります。BS500は、LANとSANのI/Oを統合するDCBに対応し、異なる種類のI/Oが混在する環境でも、ネットワークアダプタやスイッチの増設が不要で、シンプルなケーブリングを実現できます。

LANとPCをDEBで統合

帯域幅合計10Gbpsの4つのNICとして構成可能

さらにNICポート分割機能により、単一ポートを論理的に分割し、帯域幅合計10Gbpsの4つのNICとして構成可能。分割したポートごとに帯域制御するといった柔軟なネットワーク構成が可能です。

イーサネット・ファブリック対応

10Gbps DCBスイッチモジュールはイーサネット・ファブリックに対応。ネットワーク構築時のスパニング・ツリー設定を気にすることなく、ネットワークの仮想化を容易に実現できます。

イーサネット・ファブリック対応

*
Brocade VCSテクノロジは、Brocade VDXデータセンター・スイッチ製品ファミリに実装され、よりシンプルな運用ができるイーサネット・ファブリックの構築を支援します。

仮想化環境に適したスイッチモジュール

お客さまのさまざまなニーズに応えるスイッチモジュールを用意。1Gbps LANスイッチモジュールは拡張カードを組み合わせることで、サーバブレード1台あたり最大1Gbps 16ポート、LANスイッチモジュール1台あたり最大1Gbps 8ポートの外部ポートを使用可能。1Gbpsの物理ポートを多数使用したいというニーズに応えます。

<搭載可能スイッチモジュール>

  • 1Gbps LANスイッチモジュール
  • 1/10Gbps LANスイッチモジュール
  • 1Gbps LANパススルーモジュール
  • 10Gbps LANパススルーモジュール
  • 8Gbps ファイバチャネルスイッチモジュール
  • 16Gbps ファイバチャネルスイッチモジュール
  • 10Gbps DCBスイッチモジュール

仮想化環境に適したスイッチモジュール

マイグレーション時の設定変更不要

10Gbps DCBスイッチモジュールのAMPP機能により、事前にポートプロファイルを定義しておくことで、ファブリックを構成する複数スイッチ間で仮想マシンを移動する際にも、サーバのMACアドレスに対応したプロファイルがスイッチ側に自動的に適用されるため、設定を変更する必要がありません。

マイグレーション時の設定変更不要

AMPP:Automatic Migration of Port Profiles  CNA:Converged Network Adapter
DCB:Data Center Bridging  FC:Fibre Channel  NIC:Network Interface Card
SAN:Storage Area Network  VLAN:Virtual LAN

ライフサイクルにわたる容易なシステム管理

多数のサーバを導入した際の設定作業から運用管理、保守・メンテナンスにいたるまで、システムライフサイクルにわたりお客さまの作業負担を軽減します。

導入

容易なシャーシ設定

定義ファイルをあらかじめ作成し、USBメモリーからシャーシにコピーすることで、ミスなく短時間でシャーシ設定が可能。また、LCDタッチコンソール(オプション)を利用することで、管理サーバ・管理PCレスで簡易設定や状態確認が行えます。

LCD:Liquid Crystal Display

LCDタッチコンソール、データセンターでの構築作業短縮

運用

運用フェーズにおいては、OSインストールからサーバシャーシの設定、各モジュールの状態確認、さらには複数サーバの障害監視や構成管理までを行う豊富な管理ツールを標準で提供。オプションで、仮想化管理や性能・電力の監視画面を提供し、オペレーターの日常的な運用を支援します。

さまざまな管理項目を一括管理

Hitachi Server Navigatorでかんたんインストール

サーバブレードに標準添付している「Hitachi Server Navigator」により、OS/ドライバの自動インストールやユーティリティ/ドライバ/ファームウェアの自動アップデート機能を提供。オペレーターの作業負担を軽減します。

統合Webコンソールでシャーシ内を一元管理

マネジメントモジュールに内蔵した統合Webコンソールは、GUIによる直感的な操作で、サーバシャーシの設定や各モジュールの状態確認、オンラインマニュアルの参照が可能。さらに、統合Webコンソールから各モジュールのコンソールを直接立ち上げ、一括管理できます。ハードウェア構成情報などのログも自動採取できるため、万一の障害時にも速やかに対応できます。

Hitachi Compute Systems Managerで複数サーバを一括管理

統合プラットフォーム管理ソフトウェアのサーバ管理機能である「Hitachi Compute Systems Manager (HCSM)」を利用することで、管理対象サーバのハードウェア構成情報や電源・ファンなどの稼働状態を一元的に確認できます。また、熟練管理者の多角的な監視ノウハウを1画面に凝縮したダッシュボードを提供。日常的な運用に必要なサーバ監視画面が1画面にまとまっているため、手間なくスムーズに運用できます。

保守・メンテナンス

障害の自動通報とLED表示による迅速な保守対応

万一の障害時には、必要なログ情報を自動取得し、保守拠点に自動通報*1します。サーバブレード内部の搭載部品周辺に障害部位と障害内容を示すLEDを搭載しており、プロセッサ以外はツールレスで部品交換できるため、短時間かつ正確な保守作業が可能です。また、ファームウェアの更新は統合Webコンソールからお客さま自身で行うことができ、メーカー作業員による代行にも対応します。

*1
遠隔保守支援システムASSISTにより(株)日立システムズのサービス部署に自動通報します。

障害発生時のかんたん保守

時代のニーズに応える優れた省エネ/環境性能

電源モジュールなどのコンポーネント単体からサーバシャーシ全体のエアフロー構造まで、省電力化を追求しています。

環境対応

電源設備の効率的利用

電源冗長構成において、現用系電源モジュールの電力に加えて、予備系電源モジュールの電力の一部を活用できる電源容量拡張機能をサポート。より少ない電源モジュールでサーバブレードを稼働させることができ、電力設備を効率よく利用できます。万一電源系統に障害が発生した場合は、電力キャッピング機能により即座にサーバブレードの動作周波数を制御し、残りの電源モジュールで稼働を継続します。

電源容量拡張機能

省電力コンポーネント

変換効率94%*2を超える業界最高基準の80 PLUS® PLATINUMを取得した高効率電源モジュールを採用。省電力プロセッサや省電力メモリーも選択可能です。

*2
電源負荷率50%の場合

電源モジュール

  • 80 PLUS® PLATINUM認証取得
    (電源)

先進の省電力化機能

過剰な冷却を抑制するファン回転数制御や、変換効率を高める電源モジュールの稼働台数制御、シャーシ/ブレード単位で上限値を設定し、消費電力を抑えるパワーキャッピング機能など、先進の省電力化機能を備えています。

40℃動作保証する3次元エアフロー構造

発熱源となるスイッチモジュールを効率的に冷却するため、シャーシ前面下のエアーダクトから背面のスイッチモジュールにフレッシュエアーを直接供給し、横穴から冷却ファンへと排熱する3次元のエアフロー構造を開発。最高40℃までの動作保証を可能とし、空調電力の削減に貢献します。

断面図

PCサーバ同様の100V電源対応

200V電源に加えて100V電源にも対応しているため、既存のPCサーバと同じ電源環境のままで、PCサーバをリプレースできます。

かんたんで安心なシステム運用を支援するサービス/ソリューション

BladeSymphonyの導入・運用を支援する各種サービスを提供。
さらに長期間の安心を保証する「おまかせ安心モデルU/おまかせ安心ロングライフモデルU」や、最新ITトレンドに対応した「日立のプラットフォームソリューション」を用意しています。

サポート&ソリューション

導入支援サービス(Easy Startサービス)

Easy Startサービスは、BladeSymphonyや管理サーバ、周辺機器の導入にあたり、通常現地で実施する各種ハードウェア設定・OSインストール・仮想化環境などシステム構築を、事前に工場内で実施するサービスです。現地のシステム構築時間を大幅に短縮するとともに、専門知識を持った技術者が高品質な対応を行うことで、お客さまは安心してカスタマイズや業務システムの実装に注力できます。

導入支援サービス(Easy Startサービス)

サポートサービス(日立サポート360)

部門業務サーバから基幹システムまで、お客さまのシステム規模や重要度に応じて選べる3つのサービスグレード(スーパープレミアム、プレミアム、スタンダード)を用意。サービス対応時間においても、深夜休日を問わず稼働し続けるシステム向けの「24時間週7日対応」と、平日日中に稼働するシステム向けの「平日* 8:00〜19:00対応」の2種類を用意。 お客さまのシステム環境に応じて、サービスグレード、サービス対応時間、オプションメニューを自由に組み合わせることができます。

日立サポート360

おまかせ安心モデルU/おまかせ安心ロングライフモデルU

5年間および7年間の無償保証に加え、問題解決の支援、技術情報の提供、改良版の提供を行う「おまかせ安心ハードウェアサポートサービス」、HDDを安全に処分する「おまかせ安心HDD破壊サービス」、サービスエンジニアによる年1回の「簡易定期点検」を組み合わせて提供するモデルです。24時間365日対応モデルも用意しています。

モデル別のサービス内容

日立のプラットフォームソリューション

日立サーバ製品を中心にミドルウェア、ストレージを組み合わせ、お客さまのビジネス課題解決を支援するソリューションです

◆Flashドライブボードを用いたサーバ高速化ソリューション
BS520HサーバブレードとFlashドライブボード、PCI拡張ブレードを組み合わせて使用することで、ストレージI/Oがボトルネックとなるシステムの高速化が可能です。小規模データベースであればFlashドライブをデータベース領域として使用可能。大規模データベースでは、頻繁にデータの書き込みが必要な一時ファイルなどを高速キャッシュに格納することで、外部ストレージへのアクセス遅延を軽減します

◆GPUボードを用いた高性能仮想デスクトップ
BS520HサーバブレードとGPUボード「NVIDIA® GRID K2®」、PCI拡張ブレードを組み合わせることで、高いグラフィック性能を持つ仮想デスクトップ環境を実現。設計業務で使用するワークステーション環境も集約できるため、設計データの情報漏えい対策や運用管理負担の軽減が図れます。また、ネットワークを介して自宅や国内・海外出張先からでもデスクトップ環境にアクセスして作業が行え、災害時の事業継続性向上にも効果的です。

データベース適用例

*
記載されている仕様は、製品の改良により予告無く変更になることがあります。
*
サーバブレードや各種モジュールをサーバシャーシに増設する場合、ファームウェアアップデート(有償)が必要となる場合があります。