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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

現象

日立製RAID(HRA380/HRA381)において、下記表に記載したバージョンのWindowsドライバを使用時に以下の問題が発生する可能性があります。

RAIDアダプタ障害によりRAIDアダプタ閉塞後、ハングアップする場合があります。クラスタ構成の場合、本事象が発生するとハングアップによるOSシャットダウン不可の為、クラスタ切替に失敗します。

対象OS/ドライババージョン
対象OS ドライババージョン
  • Windows Server® 2003 R2 Standard Edition
  • Windows Server® 2003 R2 Enterprise Edition
  • Windows Server® 2003 Standard Edition
  • Windows Server® 2003 Enterprise Edition
1.0.2.16以下全て
  • Windows Server® 2003 R2 Standard x64 Edition
  • Windows Server® 2003 R2 Enterprise x64 Edition
  • Windows Server® 2003 Standard x64 Edition
  • Windows Server® 2003 Enterprise x64 Edition
2.0.2.16以下全て

原因

HRAドライバによるRAIDアダプタ閉塞処理不備の為。

RAIDアダプタ障害が発生した場合、通常HRAファームウェアはマイクロリブート処理を行います。
HRAドライバはマイクロリブートが閾値を超えて発生した場合、RAIDアダプタ閉塞処理を行いますが、Windows Server® 2003の場合、コマンド完了後にOSに完了報告と同時に「次のコマンドの起動許可処理」を行う必要がありましたが、その処理を行っていなかった為、OSの上位ドライバがHRAドライバに対して新たなコマンドを発行することができずハングアップ状態を誘発してしまいました。

発生条件

以下いずれかの発生条件に該当する場合に上記事象が発生する可能性があります。

 次の条件にすべて該当する場合に本現象が発生する可能性があります。

  1. Windows Server® 2003 (32ビット) またはWindows Server® 2003 (64ビット) を使用している。
  2. マイクロリブートが発生する。マイクロリブートの発生要因として以下が考えられます。
    1. HRAハードウェア障害
    2. PCI Expressバス障害
  3. 上記マイクロリブートが閾値(通常4回)以上発生する。または、マイクロリブートに失敗する。

対象製品

対象製品
対象モデル名 対象形式
BS2000 標準サーバブレードA1/A2モデル [RAIDボード形名]
GV-CA2SRD1N1*/GV-CA2SRD3N1*
BS320サーバブレードH4/H5モデル [RAIDボード形名]
GG-CA9RCDAN1*/GG-CA9RCDAN2*

お願い事項

 1. 下記のURLに対策版ドライバを掲載いたしましたので、適用をお願いいたします。

 2. アップデートにあたりご留意いただきたい事項は以下の通りです。

  • 作業を実施するには、システムの再起動が必要になります。
  • 管理者によるOSのログインが必要です。
  • 作業前のデータバックアップは不要です。
  • 作業時間は、サーバ一台あたり約30分です。

更新情報

2013年08月23日 この情報ページを公開しました。