ページの本文へ

Hitachi

2021年7月13日
株式会社日立製作所

[画像]新設したジョイスベイ下水処理場(パプアニューギニア ポートモレスビー)
新設したジョイスベイ下水処理場(パプアニューギニア ポートモレスビー)

  株式会社日立製作所(以下、日立)は、国土交通省が主催する「第4回JAPANコンストラクション国際賞(国土交通大臣表彰)」において、大日本土木株式会社と日立の共同企業体による「パプアニューギニア独立国(以下、パプアニューギニア) ポートモレスビー下水道整備事業」が「最優秀賞」を受賞したことをお知らせします。6月22日、全国都市会館(東京都千代田区)で実施された表彰式で、本事業の共同企業体の代表企業である大日本土木株式会社が受賞し、賞状を受領しました。

  「JAPANコンストラクション国際賞(国土交通大臣表彰)」は、「質の高いインフラ」の象徴となり、日本の強みを発揮した建設プロジェクトや海外において先導的に活躍している企業を表彰することで、我が国の競争力の強化を図り、我が国企業のさらなる海外進出を後押しすることを目的に、国土交通省により2017年に創設されました。

  「パプアニューギニア ポートモレスビー下水道整備事業」は、太平洋島しょ国で初となる本格的な大型下水処理施設と下水配管網を整備したプロジェクトです。従来、パプアニューギニアの首都ポートモレスビー沿岸部には下水処理場が整備されていなかったため、下水は十分な処理が行われないまま海中に放流されており、沿岸部の海洋汚染や地域住民の衛生環境の悪化を引き起こしていました。こうした中、本事業では、処理能力14,800m3/日の下水処理場と1.6kmの海中放流管、合計約21kmの下水配管網(幹線12km、枝線9km)を整備、13カ所のポンプ場を改修・新設しました。これにより、ポートモレスビー人口過密地域に住む約9万人の下水処理が行えるようになり、海洋環境および住民衛生環境の改善に貢献するとともに、比較的低コストで運営できるオキシデーションディッチ法の導入、人材育成・技術移転の取り組みが高く評価され、今回の受賞に至りました。

  日立は、水総合サービスプロバイダーとして、長年培った水事業におけるプロダクト、OT*1およびITの実績・ノウハウを活用し、上下水道事業を担うお客さまや社会が抱える課題解決への貢献を通じて、社会価値、環境価値、経済価値の向上をめざしていきます。

*1
OT: Operational Technology(制御・運用技術)

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 水・環境ビジネスユニット