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Hitachi

2010年4月14日
株式会社日立製作所

「英国High Speed 1路線向け高速鉄道車両(Class395車両)の開発」で
第39回日本産業技術大賞「内閣総理大臣賞」を受賞

[画像]Class395車両

  株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、日刊工業新聞社主催の「第39回日本産業技術大賞」において、「英国High Speed 1路線向け高速鉄道車両(Class395車両)の開発」で最優秀賞である「内閣総理大臣賞」を受賞しました。贈賞式は4月7日、ホテルグランドパレス(東京都千代田区)で開催され、日立は他の受賞者とともに表彰を受けました。

  「日本産業技術大賞」は、日本の産業界における革新的な大型技術、システム技術の開発を奨励するため、1972年(昭和47年)に創設されたもので、毎年、独創的で先端的な大型研究成果が表彰されています。

  今回の受賞成果である、英国High Speed 1路線向け高速鉄道車両(Class395車両)には、車両の外板、骨組みを一体化する事で、軽量で省エネルギー性能に優れた車両を実現する「アルミダブルスキン構造」や、ゆがみの少ない高品質・高精度な車両を実現する摩擦熱を利用した接合技術「摩擦攪拌接合(FSW)」、内装を機能毎にモジュール化して取り付けることにより、汎用性・メンテナンス性・リサイクル性の高い車両を実現する工法など、日立が作り上げた車両づくりの新しいコンセプト「A-train」技術を数多く採用しています。加えて、Class395車両は、鉄道規格において英国規格だけでなく、欧州規格、さらには欧州高速鉄道相互乗り入れ規格など、さまざまな規格に対応した車両であり、こうした高品質な車両を実現する技術力とグローバル対応力が高く評価されました。

  鉄道は、環境負荷の小さい輸送手段として世界的に注目されており、日立は鉄道などの高度な社会インフラ事業・技術を提供する「社会イノベーション事業」をグローバルに展開していきます。