UFJ銀行のグループ企業として,石油製品の販売・オートリース事業・駐車場事業・磁気カードの企画/発行事業などを手掛ける東洋興業。「お客さまのニーズをカタチにする」をテーマに,多彩な事業展開を行っている。情報化への取り組みも積極的に行っており,2001年6月にはインターネットを活用した新車輛管理サービス「CAR SUPPORT 21」の提供を開始した。
CAR SUPPORT 21を構築した背景について,東洋興業 取締役 システム部長 齊藤 智夫氏は「ブロードバンド・インターネット時代の到来を迎え,当社としても新しいサービスをご提供することが必要と考えました。Webサイトでの情報発信などはもちろんですが,もっとお客さまの業務に役立つようなサービスもご用意していきたい。そこでまず着目したのが,オートリース業務にまつわるさまざまな情報のご提供でした」と語る。
オートリース事業を行う上では,顧客企業が使用する車輛の情報やメンテナンス情報など,さまざまな情報を提供する必要がある。今やオートリース業界もデータベースでの情報提供が主流になったこともあり,共通のシステム構築の必要に迫られた。従来はこうした業務をすべて紙ベースで行っていたため,事務処理が非常に煩雑という問題があった。
また同社では,東京・大阪で16ヶ所のサービスステーションを運営しており,大口ユーザー向けに広域給油カードを発行している。そこで利用される給油カードの利用情報,請求情報などについても同様の課題があった。
「インターネットとWebサイトを利用すれば,お客さまが必要なデータを即座にご覧頂けます。特別な設備投資を行っていただく必要もありません。また経費情報をタイムリーにご提供することで,経営の効率化にお役立て頂くことも可能です」と齊藤氏は力強く語る。同社では2001年1月から,システム構築に向けた検討作業へと着手した。
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