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Auto-Port Aggregation(以下:APA)は、広い帯域幅と高い可用性の提供、およびトランク*1の自動設定/回復機能を提供する製品です。

*1
複数のLANリンクをグループ化した集合リンク。

APA 製品紹介

APAでは、複数のイーサネットの物理ポートを論理的に集約することで、広帯域幅の論理チャネル*2が提供され、パフォーマンスが大幅に強化されるだけではなく、自動設定と自動フェールオーバの機能を完備しており、障害が起きた場合の早急な問題解決を支援します。

*2
同じ論理チャネルに含まれる物理ポートは、種類を同じにし、速度、全/半二重モード、MTUをすべて揃える必要があります。

APAには、以下の特徴があります。

リンクアグリゲーション
2つ以上のポートをグループ化して、1つのポートであるかのように振舞わせ、これに1つのIPアドレスを割り当てることを可能にします。これにより、グループ化されたポート間でロードバランシングを行うことにより、ポートの数だけのネットワーク帯域幅を利用可能にしたり、グループ化されたポートのいずれかが故障した場合に、それを検知し、残りのポートで通信を継続可能にすることができます。
ロードバランシング
同一コネクションに属するすべてのデータフローをリンクアグリゲーションされたポートのどれか1つだけで受信するようにします。逆にサーバ側からリンクアグリゲーションされたIPアドレスを使用してデータを外部に送信する際も、APAは複数のポートのうちのどれか1つのポートだけからデータを送信します。
障害検知・リカバリ
リンクアグリゲーションされたポートのいずれかに障害が発生した場合、それを検知し、リンクダウンの通知をDLPI(Data Link Provider Interface)に伝え、DLPIがそれをAPAに伝えます。APA はその通知を受け、当該ポートでデータの送受信を行わないようにし、そのポートを使用して送信されていたデータフローを他のポートに振り替えます。
フェイルオーバグループ
APAではリンクアグリゲーションされたポートのいくつかをプライマリリンクとして、残りのポートをスタンバイリンクとして使用することができ、プライマリリンクに障害が発生して通信不可能になった場合、スタンバイリンクが通信を引き継ぎます。プライマリリンクが復旧すると、通信は自動的にプライマリリンクに戻されます。

APAを用いた接続

APAを用いることのメリットは、次のとおりです。

初期の設定/保守作業の簡素化、保守コストの低減
APAとPAgP(Port Aggregation Protocol)プロトコルのトランク自動検出/設定機能を組み合わせることにより、初期の設定/保守作業が大幅に簡素化され、適切な構成を維持することができます。これにより、ネットワーク寿命の延長、設定上のミスで発生する障害の回避が可能となり、保守費用の低減を図ることができます。
投資の保護
APAは物理ポートを論理的にまとめて単一のトランク、またはチャネルを構成するため、既存のハードウェアに対するお客さまの投資を保護します。
レスポンス・タイムの短縮
物理ポートのチャンク単位で帯域幅をまとめることにより、多様なエンドユーザが高速アクセス可能となります。
障害の低減
例えば4本のAPA・リンクを確保することにより、万が一いずれかのリンクが故障した場合でも3本以内であれば、トランク全体がダウンすることを防ぐことができます。