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VERITAS Volume Manager(以下:VxVM)は、ディスクスペース管理サブシステムで、物理ディスクを細分化したり、複数の物理ディスクを組み合わせて仮想ディスクボリュームを作成する製品です。

VxVM 製品紹介

VxVM製品は、オペレーティングシステムに対して複数の物理ディスクを1つまたは複数の仮想ディスクまたはボリュームとして見せるソフトウェアRAID機能を実現します。
また、ディスクの組合せにより、ディスクアクセスの性能向上や可用性向上を図ることができます。

VxVM製品がオペレーティングシステムに対して、物理ディスクをボリュームとして見せる方法

VxVMの基本機能はOperating Environmentに標準で含まれていますが、ミラー、RAID5などの機能を使用する際は、VxVM製品が必要となります。
VxVM製品は、LVM製品とMirrorDisk/UX製品にはない以下の機能があります。

GUI
VERITAS Enterprise Administrator™(VEA™)というVxVM用のJAVAベースGUIを提供します。これにより、LVMにないグラフィカルなディスクボリューム管理が可能です。

VxVM用のJAVAベースGUI

パスロードバランス機能
同時に利用できるデバイスパスが複数本あるディスクの場合は、それら複数本のデバイスパス間にI/Oの負荷を均等に分散してI/O性能を向上できます。この機能を使用するには、ディスクアレイがこの機能に対応している必要があり、日立製品では、SANRISE2000シリーズ、SANRISE9900Vシリーズ、SANRISE USP/NSCシリーズが該当します。また、LVMのPV-Link機能と同等であるパスフェールオーバ機能も使用することができます。
空きスペース管理
目的に応じた簡単な操作でストレージを割り当てることができます。
タスクの監視(Task Monitor)
ボリューム操作に関するタスクの生成、維持、完了を監視することで、ボリューム操作の進行状況を把握します。タスクの監視機能を使うことにより、必要に応じてタスクを休止、再開、停止して、システム性能に対する影響を調整することができます。
複数のミラー
ボリュームに対して、最大32個のミラーコピーが作成できます。
ミラー化ストライプ(RAID-0 + RAID-1)とストライプ化ミラー(RAID-1 + RAID-0)
複数のディスクにデータを分散することで性能を向上させるストライプ化の利点と、データを冗長化するというミラー化の利点の両方を利用できます。ストライプ化ミラーは、ミラー化ストライプよりもディスクの障害に対する耐性が優れ、復旧にかかる時間も短くてすみます。
RAID-5
パリティを使ってデータの冗長性を確保します。ミラー化よりも少ないストレージコストですみます。パリティは、障害の後にデータを再構築するために使われる計算値です。RAID-5ボリュームの一部に障害が発生すると、ボリュームの障害部分にあったデータは、残りのデータとパリティから再構築されます。
オンラインデータ移行(Online Data Migration)
物理媒体上のストレージ領域の一部を他の物理デバイスへ動的に移動することが可能です。
オンライン再レイアウト(Online Relayout)や動的再ストライプ化(Dynamic Re-striping)
RAID-5からミラー化レイアウトへの変更や、ストライプユニットのサイズの変更といった論理データの設定変更をオンラインのままで実行できます。ボリュームのデータは再レイアウト中も継続的に利用可能です。