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Hitachi

日立アドバンストサーバHA8000シリーズ

こちらのページでは、HA8000シリーズを利用される場合の注意事項や制限事項について記載しております。

現象

【現象1】
Windows Server 2008 R2でIntel®PROSetVer14.7.31.0を使って、 チームまたはタグVLANの仮想アダプタがOS起動後に、通信可能となるまでに2分程度の時間がかかる。
【現象2】
チームまたはタグVLANの仮想アダプタに指定した物理アダプタ(以下、メンバアダプタ)は、チームまたはタグVLAN設定を削除しても、仮想アダプタに所属していない他の物理アダプタと比べ、通信可能となるまでに時間(2分程度)がかかる。

現象の影響

OSまたはアプリケーションのサービスが仮想アダプタ/メンバアダプタを使用する場合、仮想アダプタ/メンバアダプタが通信可能となるまでに時間がかかると、そのサービス起動が失敗する場合があります。

対象システム装置

HA8000シリーズ

  • RS220xK1/RS210xK1/RS110xK1/TS20xK1/TS10xK1/SS10xK1(*)
    RS220xK/RS210xK/RS110xK/TS20xK/TS10xK/SS10xK(*)
    RS440xJ/RS220xJ/RS210xJ/RS110xJ/TS20xJ/TS10xJ
    (*)RS440xK1,xKモデルは対象外です。

エコロジーサーバHA8000-esシリーズ

  • RS220xK/RS210xK
    RS220xJ/RS210xJ

対象OS

  • Microsoft® Windows Server®2008 R2 Datacenter
  • Microsoft® Windows Server®2008 R2 Enterprise
  • Microsoft® Windows Server®2008 R2 Standard
  • Microsoft® Windows Server®2008 R2 Foundation

対象ソフトウェア

Intel®PROSetVer14.7.31.0

回復手順

管理者権限でログインして実施してください。

[対象Intel PROSetバージョン確認方法]
「コントロールパネル」→「プログラム」→「プログラムと機能」をクリックします。
Intel® Network Connection xx.x.xx.xと表示されています。(xx.x.xx.x:バージョン)
バージョンが「14.7.31.0」の場合が該当します。
回復手順は以下の2方法あります。

回復手順1

対策版のIntel PROSetへアップデートをお願いいたします。

HA8000シリーズ Microsoft®Windows Server®2008,2008 R2LANドライバならびLAN拡張機能ツール Ver 15.6

回復手順2

OSコマンドによる回避

  1. Administratorでログオンします。
    スタートメニューを開き、[ファイル名を指定して実行]で
    cmd
    と入力し、[コマンドプロンプト]を開きます。
  2. 以下のコマンドで、フォルダを確認してください
    ---------------------------------------------------
     dir %LOCALAPPDATA%\Temp\
    ---------------------------------------------------
    (1)NetTracesフォルダが存在しない場合は、「3」へ進んでください。
    (2)NetTracesフォルダが存在し、以下2ファイルが存在する場合は該当ファイルを 別な場所に退避し、「3」へ進んでください。
    NetTrace.cab
    NetTrace.etl
  3. コマンドプロンプトで以下2つのコマンドを続けて実行してください。
    ---------------------------------------------------
     netsh trace start capture=y
     netsh trace stop
    ---------------------------------------------------
    以下は実行時に表示されるメッセージの例です。
    ===================================================
     C:\>netsh trace start capture=y
     トレース構成:
    ------------------------------
     ステータス: 実行中
     トレース ファイル: C:\Users\Administrator\AppData\Local\Temp\NetTraces\NetTrace.etl:
     追加:    オフ
     循環:    オン
     最大サイズ: 250 MB:
     レポート:  オフ

     C:\>netsh trace stop
     トレースを関連付けています... 完了
     データ収集を生成しています ... 完了
     トレース ファイルと追加のトラブルシューティング情報は、
     "C:\Users\Administrator\AppData\Local\Temp\NetTraces\NetTrace.cab" としてコンパイルされました。
     ファイルの場所 = C:\Users\Administrator\AppData\Local\Temp\NetTraces\NetTrace.etl
     トレース セッションは正常に停止しました。
    ===================================================
  4. 「3」により%LOCALAPPDATA%Temp\NetTracesフォルダの下に、NetTrace.cab及びNetTrace.etlが作成されます。

「手順2-1」に該当した場合はNetTracesフォルダを削除してください。
「手順2-2」に該当した場合は退避したNetTrace.cab、NetTrace.etlを必要に応じ戻してください。

補足事項

回復手順1について

xK,xK1モデルについては、2011/01/11以降の出荷分より対策LANドライバならびIntel® PROSetを収録した「HA8000シリーズ LANドライバならびLAN拡張機能ツール 15.6」CDを添付しています。     
また、SystemInstaller Ver 1K1-01に同対策が収録されてます。

回復手順2について

  1. 複数のチームまたはタグVLANの作成/削除する場合、全ての設定作業が終了後に回復手順を 実施してください。
  2. チームまたはタグVLANのパラメータ変更した場合は、再度、回復手順は実施不要です。 (例:優先度変更等)
  3. メンバアダプタのパラメータ変更した場合は、再度、回復手順は実施不要です。(例:速度変更等)

2011年2月28日更新