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Hitachi

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2012年5月29日

システム導入・運用時の容易性を向上するとともに、
サーバの仮想化やクラウド、大量データシステム基盤向けの性能を
強化した日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」新製品を発売

同時に統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の
小型高集積モデル「BS320」の性能を強化

[画像](左)「HA8000/RS220-s」 (右)「Hitachi RAID Navigator」画面イメージ

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、PCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」において、内蔵ストレージのRAID*1の構築・設定作業を容易にする「Hitachi RAID Navigator」をプレインストールするなど、システム導入・運用時の容易性を向上するとともに、サーバの仮想化や、クラウド(クラウドコンピューティング)、大量データを扱うシステムなどのシステム基盤に求められる処理性能とメモリ容量、ストレージ容量を強化した新製品8機種を開発し、5月30日から販売開始します。
  同時に、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の小型高集積モデル「BS320」において、処理性能とメモリ容量を強化した新製品を開発し、5月30日から販売開始します。
  なお、今回の新製品群は、最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2400製品ファミリーを採用しています。

*1
RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks) : 複数のハードディスクドライブを組み合わせ、データを分散・冗長化し、記録することで、システムの性能・耐障害性を向上することができる技術。

  近年、企業のITシステムにおいては、運用管理にかかるコストが増加傾向にあり、システム導入時の構築・設定作業や運用時のメンテナンス作業などの省力化・コスト削減が求められています。
  また、クラウドの進展や多機能情報端末の急速な普及などを背景として、企業や社会活動で発生するデータが爆発的に増加しており、クラウドなどのシステム基盤であるサーバには、効率的なIT投資を実現する仮想化技術への対応や、大量データを扱うための処理能力やメモリ容量、ストレージ容量の強化などが求められています。

  日立は、このような背景のもと、「HA8000シリーズ」において、新モデル4機種を含む8機種の新製品を開発しました。今回の新製品8機種は、内蔵ストレージのRAID構築・設定作業を容易にする「Hitachi RAID Navigator」のプレインストールと、ファームウェアやドライバーなどの更新を容易にする「Hitachi Server Navigator」の標準添付により、容易なシステム導入・運用を実現します。具体的には、サーバの仮想化やクラウド、ビッグデータ利活用のニーズ拡大に対応し、最大37.8TBの大容量ストレージを内蔵した2プロセッサーモデル「HA8000/RS220-s」、メモリ容量を強化した1プロセッサーモデル「HA8000/RS110-h」「HA8000/TS10-h」、ストレージ容量とシステム可用性を強化したネットワークストレージサーバ「HA8000/NS220-s」の4モデルを新たに製品化するとともに、2プロセッサーモデル「HA8000/RS220」「HA8000/RS210」「HA8000/TS20」、ネットワークストレージサーバ「HA8000/NS220」の性能を強化しました。

  日立は、クラウドや、大量データの利活用、社会インフラなど、幅広い分野のシステム基盤として、「HA8000シリーズ」や「BladeSymphony」の新製品群を提供し、高効率・高信頼なシステムの柔軟かつ容易な構築・運用を支援します。

「HA8000シリーズ」および周辺装置の新製品の特長

1. システム導入・運用の容易化

  • (1) RAID管理ソフトウェア「Hitachi RAID Navigator」
      サーバ内蔵ストレージに関して、RAIDの構築や設定作業、状態監視、障害通知を行う「Hitachi RAID Navigator」をプレインストールしました。本ソフトウェアは、シンプルでわかりやすいGUI(Graphical User Interface)で簡単に操作でき、HDD増設時のRAID構築において、設定画面を切り替えることなく1画面でスムーズに作業を完了できます。また、サーバ管理ソフトウェア「JP1/ServerConductor」と連携させることで、万一の障害時にもシステム管理者に通知でき、迅速な復旧を支援します。
  • (2) ファームウェア・ドライバーアップデートツール「Hitachi Server Navigator」
      BIOS(Basic Input Output System)をはじめとするファームウェアやドライバーの更新作業を容易に実行可能な「Hitachi Server Navigator」を標準添付しました。従来は、システム管理者が、Webサイトにアクセスし、管理対象のシステム装置に該当する更新データを選択・ダウンロードした後に、システム装置へアップデートし、正しく更新できたか確認するような手順で作業を行っていましたが、本ツールを使用することで、ダウンロードやアップデートの作業時間を短縮できるとともに、更新が必要なファームウェアなどを漏れなく更新可能で、システムの安定稼働を支援します。

2. サーバの仮想化や、クラウド、大量データシステムに求められる性能の強化

  • (1) 処理性能の強化
      今回の新製品8機種では、最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2400製品ファミリーの採用により、優れた処理性能を実現しています。
  • (2) メモリ容量の強化
      サーバの仮想化への対応を強化するべく、ラックマウントサーバおよびタワーサーバの1プロセッサーモデルにおいて、従来製品比*2で、システム搭載コア数を2倍の最大8コア、メモリ容量を3倍の最大96GBに強化した「HA8000/RS110-h」「HA8000/TS10-h」をラインアップに追加しました。
  • (3) ストレージ容量などの強化
    • [1] 大容量ストレージを内蔵した「HA8000/RS220-s」の製品化
        大容量のサーバ内蔵ストレージが求められるシステムへの対応を強化するべく、従来製品比*3で、ストレージ容量を約3.2倍の37.8TBに強化した、ラックマウントサーバの2プロセッサーモデル「HA8000/RS220-s」をラインアップに追加しました。
    • [2] ネットワークストレージサーバ「HA8000/NS」の強化
        中小規模環境のファイル共有およびバックアップ用途向けのネットワークストレージサーバ「HA8000/NS」において、ストレージ容量を従来製品比*4で約3.4倍の最大33.9TBに強化した新製品「HA8000/NS220-s」をラインアップに追加しました。同時に、「HA8000/NS220」のストレージ容量を従来製品比*5で約1.4倍の最大13.5TBに強化しました。また、今回の新製品2機種では、システムへの電源供給が急に停止した場合でも電源の供給を継続し、書き込み中のデータの消失を防ぐRAIDキャッシュバックアップ機能を新たにサポートし、システムの可用性を高めました。
    • [3] エントリークラスディスクアレイ装置「BR1200」のサポートオプションの強化
        「HA8000シリーズ」などの日立製サーバ*6に接続して使用するエントリークラスディスクアレイ装置「BR1200」において、高速なデータの読み書きが可能なSSD(Solid State Drive)を新たにサポートし、データ処理性能の向上を図りました。「HA8000シリーズ」などの日立製サーバをシステム基盤としたデータ検索・分析システムのデータベース部分に、SSDを搭載した「BR1200」を使用することで、データベース部分のI/O(Input/Output)のボトルネックを解消し、データ処理性能を引き出すことができ、データ検索・分析システムの高速化に貢献します。
        また、3TBのニアラインSAS HDDを新たにサポートすることなど、HDDのオプションを拡充しました。ストレージ容量を従来比*7で1.5倍の最大276TBに強化し、さらなる大容量化を実現しました。
*2
2012年2月発売の従来製品「HA8000/RS110」「HA8000/TS10」と新製品「HA8000/RS110-h」「HA8000/TS10-h」の比較。
*3
2011年5月発売の従来製品「HA8000/RS220」(最大12.0TB)と新製品「HA8000/RS220-s」(最大37.8TB)の比較。
*4
2011年6月発売の従来製品「HA8000/NS220」(最大10.0TB)と新製品「HA8000/NS220-s」(最大33.9TB)の比較。
*5
「HA8000/NS220」の2011年6月発売の従来製品(最大10.0TB)と新製品(最大13.5TB)の比較。
*6
「HA8000シリーズ」のほか、「BladeSymphony」の「BS320」で接続をサポート。
*7
従来サポートしている3.5型2TB SAS HDDを搭載した場合製品(22TB×8)と今回新たにサポートした3.5型3TB ニアラインSAS HDDを搭載した場合(33TB×8)の比較。

3. 省電力対応

  今回の新製品8機種*8では、変換効率94%*9を超える業界最高水準の80 PLUS® Platinum認証を取得した電源モジュールを採用し、効率よく電力を使用することにより、エネルギー消費を抑えています。また、設定した消費電力の上限値を超えないように自動的にプロセッサーのパフォーマンスを制御する動的パワーキャッピング機能をサポートしました。さらに、「HA8000/RS220」「HA8000/RS210」「HA8000/TS20」では、ENERGY STAR®*10適合モデルを用意するなど、省電力化を図りました。

*8
「HA8000/TS20」「HA8000/TS10-h」の静音モデルでは、80 PLUS® Gold認証を取得した電源モジュールを採用。
*9
電源負荷時50%時。
*10
  ENERGY STAR® : 米国Environmental Protection Agency(EPA)とDepartment of Energy(DOE)が推進する、エネルギー効率のよい製品および実行による環境保全プログラム。

「BladeSymphony」新製品の特長

  小型高集積モデル「BS320」において、最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2400製品ファミリーを採用した新モデルをラインアップに追加しました。処理性能を向上するとともに、メモリ容量を従来製品比*11で2倍の最大384GBまで拡張可能となり、サーバの仮想化への対応を強化しました。

*11
  「BS320」の2010年3月発売の従来製品と新製品の比較。

今回発表した製品の価格と出荷時期

製品 仕様概要 価格 出荷
時期
日立アドバンスト
サーバ
「HA8000シリーズ」
【HA8000/RS220】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大16コア)
  • メモリ : 最大192GB
  • ストレージ容量 : 最大14.4TB(RAID0)
263,550円〜
(税抜251,000円〜)
6月
15日
【HA8000/RS220-s】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大16コア)
  • メモリ : 最大192GB
  • ストレージ容量 : 最大37.8TB(RAID0)
287,700円〜
(税抜274,000円〜)
6月
15日
【HA8000/RS210】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大16コア)
  • メモリ : 最大192GB
  • ストレージ容量 : 最大12TB(RAID0)
255,150円〜
(税抜243,000円〜)
7月
17日
【HA8000/TS20】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大16コア)
  • メモリ : 最大192GB
  • ストレージ容量 : 最大24TB(RAID0)
169,050円〜
(税抜161,000円〜)
6月
15日
【HA8000/RS110-h】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大1(最大8コア)
  • メモリ : 最大96GB
  • ストレージ容量 : 最大12TB(RAID0)
181,650円〜
(税抜173,000円〜)
7月
17日
【HA8000/TS10-h】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大1(最大8コア)
  • メモリ : 最大96GB
  • ストレージ容量 : 最大24TB(RAID0)
134,400円〜
(税抜128,000円〜)
6月
15日
【ネットワークストレージサーバ
「HA8000/NS220」】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大12コア)
  • メモリ : 最大192GB
  • ストレージ容量 : 最大13.5TB(RAID5)
372,750円〜
(税抜355,000円〜)
6月
29日
【ネットワークストレージサーバ
「HA8000/NS220-s」】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大12コア)
  • メモリ : 最大192GB
  • ストレージ容量 : 最大33.9TB(33TB (RAID5)、
    900GB(RAID1))
396,900円〜
(税抜378,000円〜)
6月
29日
エントリークラス
ディスクアレイ装置
「BR1200」
サポートオプション
2.5型200GB SAS SSD 685,650円
(税抜653,000円)
5月
31日
2.5型900GB SAS HDD(10,000min-1) 105,000円
(税抜100,000円)
3.5型3TB ニアラインSAS HDD(7,200min-1) 111,300円
(税抜106,000円)
統合サービス
プラットフォーム
「BladeSymphony
BS320」
【標準サーバブレード】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー
    E5-2400
    製品ファミリー 最大2(最大16コア)
  • メモリ : 最大384GB
  • ストレージ容量 : 最大1.2TB(RAID0)
290,850円〜
(税抜277,000円〜)
6月
15日

他社商標注記

  • インテル、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • 80 PLUSは、米国Ecos Consulting Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • ENERGY STARは、米国の登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12(利用時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く))

以上

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