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2012年2月6日

プロセッサー性能とストレージ容量を強化した
高集積・省電力のエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」新モデルを販売開始

Hadoopなどを活用したデータ分散処理システム構築のニーズに対応

[画像]エントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10 X2モデル」

  株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、高集積・省電力のエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」(以下、「HA8000-bd」)の新モデルとして、インテル® Xeon® プロセッサーの採用により処理性能を高め、同プロセッサー搭載のブレードサーバとして業界最高クラスの集積度*1を実現するとともに、ストレージ容量を従来モデル比で約2.3倍*2に拡張可能とした「HA8000-bd/BD10 X2モデル」を製品化し、2月7日から販売を開始します。今回の新モデルは、「HA8000-bd」の特長である高い集積度と省電力性を継承しつつ、プロセッサー性能とストレージ容量を強化したことで、データセンターやコンテンツ配信事業者など、多数のサーバを物理的に集約してシステムを構築したい顧客の多様なニーズに対応します。また、Hadoop*3などを活用したデータ分散処理のシステム基盤としても適しており、幅広い分野における大量データのビジネスへの利活用を支援します。

*1
2012年2月6日時点(日立調べ)。1スロットブレード(1スロット幅のサーバブレード)を42U(1U:44.45mm)ラックに搭載する場合に1ラックで最大320台のサーバブレードを搭載可能。
*2
1ベースユニット(シャーシ)あたりのストレージ容量における、2010年7月発売の従来モデル(最大20TB)と新モデル(2スロットブレード搭載時、最大45TB)の比較。
*3
Hadoop:オープンソースソフトウェアコミュニティ「The Apache Software Foundation」にて開発・公開されている、大量データの効率的な分散処理を実現するソフトウェア基盤。

  近年、クラウドコンピューティングの進展や多機能情報端末の急速な普及などを背景として、企業や社会活動で発生するデータが爆発的に増加しています。データセンターやコンテンツ配信事業者などにおいては、データの大規模化に対応するべく、より高性能かつ大容量のサーバを、省スペース、低消費電力で効率的に設置するニーズが高まっています。また、発生するデータを分析し、得られる情報をビジネスや公共サービスに活用する取り組みがさまざまな分野で拡大しており、その一環として、多数のサーバを並列し、Hadoopなどを活用して大量データを効率的に処理する分散処理システムへの関心が高まっています。

  日立は、2010年7月に、サーバブレードを業界最高クラスの高密度*4で搭載でき、業務処理の効率化や消費電力の低減を実現するエントリーブレードサーバ「HA8000-bd」を製品化しました。データセンターやコンテンツ配信事業者など、多数のサーバを物理的に集約してシステムを構築したい顧客のほか、複数のサーバブレードを用いた並列処理が行えることから、Hadoopを活用したデータ分散処理システムのシステム基盤としても採用実績を重ねてきました。

*4
1スロットブレードを42Uラックに搭載する場合に1ラックで最大320台のサーバブレードを搭載可能。

  今回の新モデルは、データセンターなどで取り扱うデータの大規模化に伴い、より高性能なサーバを省スペースかつ低消費電力で設置するニーズが高まっていることに対応し、製品化したものです。「HA8000-bd」の特長である高い集積度と省電力性を継承しつつ、新たにインテル® Xeon® プロセッサーを採用して処理性能を強化するとともに、通常の1スロットブレードの2倍のスロット幅に3台のHDDを搭載した2スロットブレードの開発により、1ベースユニットあたりのストレージ容量を従来モデル比で約2.3倍*2に拡張可能としています。サーバブレードのラインアップ拡充により、従来よりも幅広い企業の多様なニーズに対応します。

  また、新モデルにおけるプロセッサー性能とストレージ容量の強化により、Hadoopなどを活用した大量データ分散処理のシステム基盤として、より幅広い分野での活用を可能にしたことから、「HA8000-bd」を用いてHadoopを導入する顧客を対象とした新サービス「インストールサービス for Hadoop」「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」の提供を開始します。

  同時に、「HA8000-bd Hadoop Partnership プログラム」を発足し、パートナー各社との共同マーケティングを推進するほか、パートナー各社がHadoop環境で「HA8000-bd」と各社製品を組み合わせた際の動作検証を行えるサービスを提供します。これにより、「HA8000-bd」を活用したHadoop関連ソリューションの強化を図り、大量データのビジネスへの利活用を支援します。

「HA8000-bd/BD10 X2モデル」の概要

1. インテル® Xeon® プロセッサーの採用により、処理性能を強化

  新モデルでは、インテル® CoreTM プロセッサーに加えて、より高性能なインテル® Xeon® プロセッサーを採用したサーバブレードを新たに提供します。従来モデルと同様に、42Uラック1台に最大320台のサーバブレードを搭載可能で、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載したブレードサーバとして業界最高クラスの集積度*1を実現しています。また、サーバブレード1台あたり約1kg*5の軽量設計や高い冷却効率などの特長も従来モデルから継承しており、特にデータセンターにおいて求められる、サーバの設置スペースの削減やシステム全体の省電力化に貢献します。
  また、ECC(Error Check and Correct)機能付きのDDR3メモリーを1サーバブレードあたり最大16GBまで搭載することが可能です。

*5
1スロットブレードの場合。

2. 1ベースユニットあたりのストレージ容量を従来モデル比約2.3倍の45TBに拡張可能

  通常の1スロットブレードの2倍のスロット幅に、3台の2.5型HDDを搭載した2スロットブレードを開発し、ラインアップに追加しました。本サーバブレードを採用することで、2010年7月に提供を開始した従来モデルと比較し、1ベースユニットあたりのストレージ容量を約2.3倍*2の45TBに拡張可能です。これにより、従来よりも大規模なデータ処理が可能となり、Hadoopなどの分散処理における処理効率も向上することができます。

3. 「HA8000-bd」をシステム基盤としたHadoop導入・構築支援サービスの提供開始

  「HA8000-bd」をシステム基盤としてHadoop活用の分散処理システムを導入・構築する顧客に対する支援サービスの提供を開始します。具体的には、Hadoop環境に必要なOS(Linux)やHadoop、Java SDK(Software Development Kit)を標準設定でインストールする「インストールサービスfor Hadoop」と各種パラメーター設定を行う「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」を提供し、Hadoop導入にかかる期間を短縮します。

「HA8000-bd Hadoop Partnership プログラム」の概要

  「HA8000-bd」を活用したHadoop関連ソリューションの強化に向けて、Hadoop環境で使用するミドルウェア、アプリケーション、ソリューションを提供する企業を対象に、「HA8000-bd Hadoop Partnership プログラム」を発足します。具体的には、パートナー各社との共同マーケティングを推進するほか、パートナー各社が「HA8000-bd」と各社製品をHadoop環境で組み合わせた際の動作検証を行えるサービスを提供します。これにより、短期間での「HA8000-bd」をシステム基盤としたHadoop関連ソリューションの開発、Hadoopを活用したデータ分散処理システムの構築を可能にし、大量データのビジネスへの利活用を支援します。

本発表に際しての各社からのコメント

インテル株式会社 クラウドコンピューティング事業本部 事業本部長 平野 浩介

  この度の日立製作所による「HA8000-bd/BD10 X2モデル」の発表を歓迎いたします。「HA8000-bd/BD10 X2モデル」は、低消費電力/高性能プロセッサーであるインテル® Xeon® プロセッサー E3ファミリー製品を搭載しており、高性能、低消費電力、高集積を実現しています。これにより日立が推進するHadoopソリューションへの適用のみならず、データセンターでのフロント・エンド・サーバや、設置スペースが限られるSMB顧客へのインテル® Xeon® プロセッサーに基づくソリューションの導入が更に加速されると考えます。集積度の高さと優れた低消費電力により、インテルが今後注力していくマイクロサーバ市場でのトップランナーとして市場を切り開いていただけるものと期待しております。

ウチダスペクトラム株式会社 代表取締役社長 町田 潔

  ウチダスペクトラム株式会社は、日立製作所の高集積サーバ「HA8000-bd」新製品の発売、及びパートナー支援プログラムの開始を歓迎します。当社はサーチテクノロジーにより企業活動に必要なあらゆるデータを仮想統合し、ビッグデータとして可視化するサーチ・アプリケーション「SMART/InSight® G2 Open」に取り組んでまいりました。ベースとしている検索エンジンApache Lucene/Solrはスケールアウトテクノロジーを基にしており、拡張性の高いHA8000-bdと親和性が高く、様々なビッグデータの可視化に有効です。ウチダスペクトラムはサーチ・アプリケーション「SMART/InSight G2 Open」のHA8000-bdへの実装はもとよりHadoopを取り入れた新規連携ソリューションの開発や共同マーケティング活動等において、日立グループと協業しお客様に付加価値の高いエンタープライズシステムを提供して参ります。

クリエーションライン株式会社 代表取締役社長 安田 忠弘

  クリエーションライン株式会社は、日立製作所の高集積サーバ「HA8000-bd」新製品の発売を歓迎します。当社は、法人向けのクラウドソリューション「Integrated Stack for Enterprise」において、HadoopおよびCloudStack(クラウド環境構築用の基盤ソフトウェア)を活用した分散処理基盤をこのたび提供開始いたしました。Integrated Stack for Enterpriseの検証にはHA8000-bdを使用しており、Hadoopのハード基盤としての適性を、十分確かめることができております。今後も、Integrated Stack for Enterpriseのマーケティング活動や、Hadoopを活用した新規ソリューションの開発において、日立製作所とのパートナーシップが大きな効果を発揮することを、心から期待しております。

クリックテック・ジャパン株式会社 代表取締役社長 垣田 正昭

  クリックテック・ジャパン株式会社は、日立製作所のHadoop向け高集積サーバ「HA8000-bd」新製品発売を大変喜ばしく思います。当社は、連想技術をコアテクノロジーに持つインメモリ型ビジネスインテリジェンスソフトウェア「QlikView」の販売を通じ、日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社と強力なパートナーシップを築いてきました。今後ビッグデータの分析へQlikViewの適用を更に拡大するに当たり、Hadoopとの連携は非常に重要であると認識しております。ついては、日立製作所の高集積サーバ新製品を基盤としたQlikView/Hadoopシステムの販売に、3社での共同マーケティングを展開していく所存です。

株式会社ノーチラス・テクノロジーズ 代表取締役副社長 神林 飛志

  株式会社ノーチラス・テクノロジーズは、日立製作所のHadoop向けサーバ「HA8000-bd」新製品発売を歓迎します。当社は、Hadoopを活用してバッチ処理を高速化する「Asakusa Framework」を開発し、OSSとして提供しております。基幹バッチシステムのジョブ管理製品としての多数の実績を誇るJP1とAsakusa Frameworkの連携を含めて株式会社日立ソリューションズとも協力関係を強化しており、今後も、Asakusa Frameworkを利用したHadoopクラスタのインテグレーションパートナーとして、日立グループとの協業関係に大きな期待を抱いております。

新モデルの価格と出荷開始時期

製品・サービス名 形状 価格 出荷開始時期
「HA8000-bd/BD10 X2モデル」
サーバブレード
2スロット
ブレード
271,950円〜
(税抜259,000円〜)*7
2012年
2月17日
1スロット
ブレード
129,150円〜
(税抜123,000円〜)*8
HA8000-bd用
5Uベースユニット
ベースユニット
(シャーシ)
129,150円〜
(税抜123,000円〜)*9
インストール
サービス
for Hadoop
- 個別見積
プラットフォーム
設定サービス
for Hadoop
- 個別見積
*7
CPU:インテル® Core™ i3-2120Tプロセッサー(2.60GHz)、メモリー:2GB、内蔵ストレージ:2.5型750GB HDD×3、インストールOS:なし、1年無償保証(引取修理)選択時。
*8
CPU:インテル® Core™ i3-2120Tプロセッサー(2.60GHz)、メモリー:2GB、内蔵ストレージ 2.5型250GB HDD×1、インストールOS:なし、1年無償保証(引取修理) 選択時。
*9
電源モジュール:3台、内蔵LANスイッチ:なし、1年無償保証選択時。

関連情報

他社商標注記

  • インテル、インテルCore、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
  • OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。
  • 記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12
利用時間9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く)

以上

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