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2011年11月8日

大量データの高速検索、リアルタイム分析などに高い処理性能を発揮する
「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA™」を販売開始

統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデル「BS2000」に
高速なデータ処理を実現するインメモリソフトウェア「SAP HANA」を実装

[画像]「BS2000」

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、大量データの高速検索、リアルタイム分析などにおいて高い処理性能を実現する「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA™」を11月9日から販売開始します。本製品は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデルである「BS2000」に、メモリ上で高速なデータ処理を実現するSAP AG社(以下、SAP社)のインメモリソフトウェア「SAP HANA」を実装(組み合わせて製品化)したもので、大量データの効率的な検索やリアルタイム分析を可能にし、企業の迅速な意思決定や適切な事業戦略の策定を支援します。
  なお、グローバルでは、日立データシステムズ社(Hitachi Data Systems Corporation、本社 : 米国サンタクララ、CEO : ジャック・ドメ/以下、HDS)が、「Hitachi Converged Platform for SAP HANA」の名称で提供します。

  近年、クラウドコンピューティングや、SNS(Social Networking Service)をはじめとするインターネット上のアプリケーションの増加、センサー技術の進展などを背景として、企業や社会活動で発生するデータが爆発的に増大しており、企業のマーケティングや業務改革、スマートグリッドや交通をはじめとする社会インフラ、ヘルスケアなどさまざまな分野で、発生するビッグデータをリアルタイムに活用し、企業の競争力強化や公共サービスの付加価値として利用するニーズが高まっています。日立は、こうしたニーズに応えるべく、データから価値ある情報をリアルタイムに生み出す製品・ソリューションの開発・提案を進めています。

  日立は、1994年にSAP社と日本国内でのパートナーシップ契約を締結して以来、SAP ERP(統合基幹業務システム)パッケージをはじめとしたSAP社との連携ソリューションを多くのユーザーに提供し、豊富な経験を培ってきました。さらに、顧客のグローバル事業展開を強力にサポートするため、2008年12月に「SAPグローバルサービスパートナー」契約、2011年4月に「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約を締結し、ハードウェア提供からコンサルティング、システム構築を含む総合的なSAPソリューションを、HDSとともに全世界で提供しています。

  このたび、日立は、本年締結した「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約に基づき、「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」を製品化しました。本製品は、日立の高信頼なブレードサーバである「BS2000」にSAP社のインメモリソフトウェア「SAP HANA」を組み合わせた、大量データの高速検索、リアルタイム分析を可能とするアプライアンス製品です。本製品を利用することで、業務システムで継続的に発生するデータを高速に分析することが可能となり、企業の迅速な意思決定や適切な事業戦略の策定を実現します。

  加えて、複数のサーバを1つのシャーシに搭載できるブレードサーバの特長を生かし、会計、販売、生産、人事などのERPシステムや、データのバックアップシステムといった周辺システムを本製品と同一のシャーシに統合することで、高信頼なシステムを高集積、省スペースに構築するとともに、システム全体の統合管理を容易にします。また、「BS2000」は最大4枚のサーバブレードを結合し1台のサーバとして利用できるサーバブレード間SMP機能*を搭載しているため、小規模な構成で初期導入し、業務処理量やデータ量に応じて結合するサーバブレード数を増やすことで、プロセッサー性能やメモリ容量を拡張できます。これにより、初期投資を無駄にすることなくシステムを拡張することができます。

*
SMP(Symmetric Multi Processor) : 1台のサーバ上に複数のCPUを搭載することで、処理を並列化し性能を高める技術。

  また同時に、「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」の導入サービスを提供するとともに、本製品の検証施設を「日立-SAPコンピテンスセンター」内に設置します。本センターでは、本製品のコンサルティングや事前検証などを行うことができます。

  日立は、今後、「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」に対応するサーバのラインアップの拡充を進めるなど、引き続き、幅広いユーザーシステムの要件やニーズへの対応を強化していきます。

  今回の発表にあたり、以下のコメントをいただいております。

SAPジャパン株式会社 代表取締役社長 安斎富太郎氏

  SAPジャパン株式会社は、「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」の発表を心より歓迎いたします。
  株式会社日立製作所には、本年4月に「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約を締結いただき、ハードウェア提供からコンサルティング、システム構築を含む総合的なSAPソリューションを全世界でご提供いただいています。今回の発表は、グローバルはもちろん日本国内における「SAP HANA」の導入・活用を一層加速するものと期待しています。お客様の経営課題に対して、 大量・超高速データ処理、予測・シミュレーション、非構造データのパターン認識など、複雑かつ多様な分析結果を秒単位で取得することで、企業の経営手法において従来のテクノロジーではできなかった圧倒的なイノベーションをご提供します。
  今後とも両社の協業体制を強化し、エンタープライズ・ビジネス拡大に向けて積極的に協力していきます。

新製品の価格と出荷開始時期(国内)

製品名 価格 出荷開始時期
日立インメモリDBアプライアンス
for SAP HANA
1,918万6,230円〜
(税抜1,827万2,600円〜)
2011年12月26日
  • * 別途、導入サービスの契約が必要です。
  • * 「SAP HANA」のライセンスは、別途SAP社から購入が必要です。

SAPPHIRE® NOW、SAP TechEd(SAPテックエド)での展示について

  11月8日(火)から10日(木)まで、スペイン・マドリッドで開催されるSAPPHIRE NOWとSAP TechEdのHDSブース(ブース#908)で、「Converged Platform for SAP HANA」を紹介します。

SAP HANAについて

  「SAP HANA」は、強力な演算エンジンとデータベースをメインメモリ上に統合し、メモリ上でデータの処理を行うことで大量データのリアルタイム分析を可能とするSAP社のソフトウェア製品です。業務データや分析用データ、Webデータなど各種データを対象とした分析ができ、例えば、小売業の製品発注における計画、予測立案や価格設定の最適化などを迅速に実現します。

他社商標注記

  • SAP、SAPロゴ、SAP HANA、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

日立-SAPコンピテンスセンター
〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目7番2号 東京サンケイビル
(SAPジャパン株式会社本社内)

以上

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