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2010年6月2日

日立サーバ仮想化機構Virtageが
シマンテックのデータ保護ソフトウェア「Symantec NetBackup™」による
テープ装置へのバックアップを可能とする仮想化環境として
シマンテックから認定

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」で提供している日立独自開発のサーバ仮想化機構Virtage(バタージュ)が、このたび、シマンテック・コーポレーション(Nasdaq : SYMC、本社 : 米国カリフォルニア州マウンテンビュー市、代表 : エンリケ・セーラム、社長兼CEO/以下、シマンテック)のデータ保護ソフトウェア「Symantec NetBackup™」を使用したテープ装置へのデータバックアップを可能とする仮想化機構として認定され、シマンテックの技術情報文書Tech Note 354850*1にて公開されました。Virtage独自のハードウェア論理分割方式に基づく仮想化方式が評価され、PCサーバ向けの仮想化環境では業界で初めて*2認定されたものです。
  今回、認定されたシステム構成では、従来、バックアップのために個別に設置していた専用サーバが不要となり、仮想化環境上の論理サーバをバックアップサーバとして利用できます。これにより、より高集積なシステム構築につながるとともに、柔軟、かつ高効率なシステム運用が可能となります。

*1
http://seer.entsupport.symantec.com/docs/354850.htm にて公開(英文)
*2
2010年6月2日時点、日立調べ

  昨今増え続ける企業データ資産の保護は、日本版SOX法など各種法規制の施行などを背景としたコンプライアンスの観点からますます重要性を増しており、大容量データを低コストで長期保存できるテープ装置を活用したバックアップは引き続き高いニーズがあります。しかし、テープ装置のシステム接続は、ディスク装置と比べ接続I/O(データ入出力)処理が膨大になるため、PCサーバを用いた仮想化環境でのバックアップは、従来、論理サーバではなく専用サーバを個別に用意する必要がありました。

  今回、両社は、シマンテックの評価や技術検証・支援、ならびにコンテンツ開発を行う組織であるJDC(Japan Development Center)において、Virtage上の論理サーバに「Symantec NetBackup™」を使用したバックアップサーバを構築、共同で評価・検証を実施しました。これにより、Virtageはシマンテックからテープ装置へのバックアップも可能とする仮想化環境として認定されました。
  本認定を受け、Virtage上の論理サーバに、テープ装置接続向けのバックアップサーバを構築することが可能となります。これにより、夜間はバックアップサーバ用の論理サーバが利用するプロセッサーコアやメモリなどを昼間は別業務用の論理サーバが利用できるなど、柔軟、かつ高効率なシステム運用がディスク装置に加えテープ装置へのバックアップでも可能となります。システムの消費電力やIT機器の設置面積を削減し、大規模データセンタ内のシステムやクラウドコンピューティング基盤のさらなる集約を実現します。

  日立は、今回認定されたシステム構成のHarmonious Cloudセンタ*3への導入やプライベートクラウド向けソリューションとしての提供などを検討し、顧客システムの設計や構築を容易にする提案、導入を積極的に進めていきます。

*3
Harmonious Cloudセンタ : 日立の環境配慮型データセンタ内に構築したクラウドサービス提供の拠点。クラウドサービス向けの機器を設置、運用するとともに、ユーザー企業のアプリケーションやパッケージのクラウドコンピューティング環境での検証を専門技術者が支援する。


  本発表に際し、株式会社シマンテックより以下のコメントをいただいています。

株式会社シマンテック 代表取締役社長 兼 日本地域担当 バイス・プレジデント
河村 浩明 氏

このたび、株式会社日立製作所様が発表されました仮想化機構であるVirtageとシマンテックが提供する「Symantec NetBackup 7」が連携しテープ装置へ直接バックアップできるようになったことは、両社における共同での技術評価、および検証の結果です。お客様は大容量のデータを保護する必要性があり、またコスト削減ができ、効率のよいストレージ・インフラを模索されています。シマンテックのJDCにおける国内の様々な企業の技術パートナーや顧客との共同作業により、日本市場に向けたソリューションを提供することができます。今後もシマンテックでは、日立様との協力関係を一層強め、先進的で、お客様のビジネスニーズを解決できるソリューションを提供していきたいと考えております。

日立サーバ仮想化機構Virtageについて

Virtageは、2006年から統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載されている日立独自の仮想化機構です。日立がメインフレーム開発で培ってきた技術を生かし、ハードウェアの論理分割方式による仮想化を実現しています。オーバーヘッドを低減し物理サーバと同等の信頼性を保つことができるため、大規模システムや基幹データベースにも適用することが可能です。詳細は、下記リンクをご覧下さい。

シマンテックのデータ保護ソフトウェア「Symantec NetBackup™」について

「Symantec NetBackup™」はアプリケーションから、プラットフォーム、および仮想化環境まで、高度なデータ保護テクノロジーを自動化し、その運用を標準化することで、より容易に企業システムのデータを保護できます。さらに、重複排除、レプリケーションなどを活用することで、ストレージの利用効率、インフラへの負荷、リカバリ所要時間も改善できます。拡張性が高く、大規模なオープンサーバ環境の保護に最適です。詳細は、下記リンクをご覧下さい。

なお、日立からは「JP1/VERITAS NetBackup」として提供しています。

他社商標注記

  • Symantec、NetBackupは、Symantec Corporation または関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標およびサービスマークです。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 エンタープライズサーバ事業部 企画部
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
電話 : 0463-87-6786(ダイヤルイン)

以上

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