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2009年11月5日
株式会社日立製作所
レッドハット株式会社

日立とレッドハットがLinuxサポートサービス分野での提携を強化

予防保守の負担を軽減しサポート期間を延長する新サービスを提供し、
Linuxシステムの保守コスト最適化と長期安定稼働を支援

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)とレッドハット株式会社(代表取締役社長:廣川 裕司/以下、レッドハット)は、このたび、基幹系システムへのLinux適用が進む市場状況に対応し、基幹系Linuxシステム向けのサポートサービス分野での提携を強化することで合意しました。今回の合意に基づき、Linux予防保守の負担を軽減し、サポート期間を延長する新サービスを両社が連携して商品化し、11月24日より日立から提供開始します。これによりLinuxシステムでの保守コスト最適化と長期にわたるシステム安定稼働を図り、基幹系システムへのさらなるLinux適用を支援します。

  近年の基幹系システムへのLinux浸透に伴い、保守コストの最適化や従来のメインフレーム・商用UNIXシステムと同様のLinux長期安定稼働のニーズが高まっている状況です。
  日立はこれまで、基幹系システムへのLinux適用を推進するためのOSの機能強化や高信頼化を推進してきており、レッドハットはOSS分野でのLinuxの市場浸透に注力し、両社は基幹系システムにおけるLinuxの適用の共同検証などを進めてきました。
  今回の提携強化では、さらなる保守コストの最適化や長期安定稼働を求める市場ニーズに対応して、日立がレッドハットの基幹システム向けLinuxサポートプログラム「Advanced Mission Critical Program」*1に参画し、このプログラムに基いた基幹システム向けの新たなLinuxサポートサービスを日立から提供します。

*1
基幹業務を対象としたレッドハットのパートナー向けサポートプログラム。高いサービスレベルで長期の製品ライフサイクルをサポート。

新サービスの概要

1. 予防保守の作業負担を軽減する「アップデート拡張保守オプション24 for Red Hat Enterprise Linux」
  Linuxでは、OSの信頼性向上やハードウェアの急速な進化に対応した機能強化により、 6ヶ月毎にOSアップデート(更新版)の発行が行われています。より高い信頼性を得るためにOSアップデートの適用作業が必要ですが、長期稼働を前提とする基幹系システムでは、その保守作業の負担軽減が求められています。
  今回日立から提供する本サービスでは、Red Hat Enterprise Linuxのアップデート*2の標準サポートサービス期間を6ヶ月から18ヶ月へ延長するとともに、重要不具合に限定したOSの対策版(パッチ)および修正情報を提供します。
  これにより、システムライフサイクル上の設計・構築からテストまでの期間が比較的長い基幹系システムにおいて、運用開始後に新たなOSアップデートが発行された場合でも、導入済みのアップデートを継続使用する期間を延長できるほか、パッチの適用を重要なものに限定して実施することで影響範囲を局所化できるため、OSアップデート適用に伴う業務システムの再テストなどの保守作業を軽減します。
*2
対象はRed Hat Enterprise Linux 5.4, および5.6(予定)。
2. Linuxメジャーバージョンのサポート期間を延長し、長期安定稼働を支援する「バージョン固定保守オプション24 for Red Hat Enterprise Linux」
  Red Hat Enterprise Linuxのメジャーバージョンの製品保守サポート標準期間は新バージョンの発行から7年間のため、新バージョンの導入時期によってはシステムの稼働期間をカバーするためのOSバージョンアップが導入後短期間で必要となる場合があり、長期安定稼働の面で課題となっていました。
  この状況に対し今回、レッドハット「Advanced Mission Critical Program」に準拠したサポートサービス「バージョン固定保守オプション24 for Red Hat Enterprise Linux」を日立から提供します。本サービスでは、2014年3月末に終了するRed Hat Enterprise Linux バージョン5の標準サポートを3年間延長することで2017年3月末までのサポートが可能となり、システムの長期安定稼働を支援します。

  なお、このほか、メインフレームや商用UNIXで採用されている文字コード体系であるShift-JISをRed Hat Enterprise Linuxの環境においてサポートする「レガシ文字コードサポートオプション for Red Hat Enterprise Linux」も提供します。これにより、メインフレームや商用UNIXからLinux環境へ移行の際に、プラットフォーム間でサポートされる文字コード体系の違いに対し、円滑な移行が可能です。

関連情報

主な提供サービス価格と出荷時期

サービス名称 概要 価格 提供時期
アップデート
拡張保守
オプション24
for
Red Hat
Enterprise
Linux
Red Hat Enterprise Linux
アップデートを
対象とした
標準サポート期間の延長、
および
重要不具合集積対策版の提供
年額37万8千円〜
(税抜36万円〜)
11月24日
バージョン
固定保守
オプション24
for
Red Hat
Enterprise
Linux
Red Hat Enterprise Linux
メジャーバージョンを
対象とした
サポート期間延長サービス
年額84万円〜
(税抜80万円〜)

商品名称に関する表示

  • Red Hat、Red Hat Enterprise Linux は米国およびその他の国における Red Hat, Inc.の登録商標です。
  • LinuxはLinus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標です。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部 計画部 [担当:林]
〒244-8555 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地
TEL : 045-862-7278 (ダイヤルイン)

レッドハット株式会社 OEM営業本部 日立製作所担当営業 [担当:宮原]
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-1-18 恵比寿ネオナート8階
TEL : 03-5798-8540 (ダイヤルイン)

以上

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