ニュースリリース

NGN時代におけるサービス提供基盤(SDP)の関連事業を強化

業界に先駆けてSDPの宅内基盤となるインテリジェントホームゲートウェイを市場投入

  日立製作所(執行役社長:古川　一夫／以下　日立)は、情報・通信グループの提唱するサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computing*1に基づき通信・ネットワーク事業の強化を図ります。具体的には、従来、キャリア(通信事業者)分野へ提供してきたSDP*2関連事業を強化するとともに今後ライフ・コミュニティ、ビジネス分野向けに適用拡大していきます。さらにビジネス分野向けにはNGN対応製品、ソリューション群の拡充を進めます。

  第一弾として、2008年度第1四半期(4〜6月)にライフ・コミュニティ分野向けSDPの宅内基盤となるインテリジェントホームゲートウェイ、およびビジネス向けNGNサービス対応の小容量IPテレフォニーサーバを業界に先駆けて*3市場投入する予定です。

*1

Harmonious Computing:経営を支える戦略資源としてあるべきITプラットフォームを実現していくためのコンセプト。世界中の経営資源を結び、ビジネスの拡大に貢献できるプラットフォームを目指す。

*2

SDP(Service Delivery Platform):NGNはIP統合されるネットワーク(トランスポートストラタム)とそれを制御するサービス基盤(サービスストラタム)に分離・構築されており、SDPはサービスストラタムの中でアプリケーション/サービス・サポート機能を提供する。今後、ASP、ISP事業者などがアプリケーションに有効な機能を実現するためにSDPを独自に構築することが期待されている。

*3

日立調べ(2008年1月29日時点)

  重点事業として以下の取り組みをします。

1. SDP関連事業を拡大

(1) ライフ・コミュニティ分野向けにセンター基盤と宅内基盤で構成されるSDPを提供

  ヘルスケア、ホームセキュリティなどの新たなネットワーク型新サービスを誰でも簡単に安心して利用できる基盤として、家電、照明など多様な宅内機器をネットワークで制御するSDPを提供します*4。まず、宅内基盤となるインテリジェントホームゲートウェイを市場投入する予定です。

  インテリジェントホームゲートウェイはOSGi*5　アライアンス標準のフレームワークの採用により、NGNを介してセンター設備から提供されるサービスの機能変更・追加をハードウェアの追加なしに容易にし、家庭内の多様な機器を活用した複数の異なるサービスを同時に利用することができます。また、自動テキスト読み上げ機能を内蔵しているため、パソコンがなくても処理内容をユーザーに音声で確実に知らせることができます。

*4

日立は2006年にNTT　NGNフィールドトライアルに参画し、OSGiフレームワークを採用したセンター基盤と宅内基盤で構成されるSDPを検証しています。

*5

OSGi(Open Service Gateway initiative) :ユビキタスネットワークを介して使用する多種多様なアプライアンスの機能を柔軟に構築・変更するための、Java言語に基づいたオープンなソフトウエア部品化技術。このOSGiサービスプラットフォームをアプライアンスに実装することにより、ネットワークを介した機能変更・追加を容易に行うことが可能となる。OSGiアライアンスにて標準化。

(2) キャリア分野向けSDPに対応した製品・ソリューションをフルラインアップ化

  自社製品・技術を核にSDPに対応したソリューション群をラインアップ化し、SDP構築を容易にするとともに、導入にかかる期間の短縮を図り、キャリアのニーズに応えます。

2. ビジネス分野向け製品・ソリューション「CommuniMax」のNGNサービス対応

  NGNサービスの特徴である各種サービス(VPN*6、QoS*7など)に対応した「CommuniMax」製品・ソリューション群を順次提供・強化し、ワークスタイル改革を期待する企業ユーザーのニーズに応えます。
  まず、NGNサービスを直接収容する小容量IPテレフォニーサーバを市場投入する予定です。さらにVoIP*8ゲートウェイ(NTシリーズ)での国内トップシェア *9の強みを活かして、NGNゲートウェイ分野でもユーザーの業務形態、システム環境に合わせた製品・ソリューション群の拡充を図ります。

*6

VPN (Virtual Private Network) :公衆回線を専用回線のように利用できるサービス。

*7

QoS( Quality of Service) :マルチメディア・ネットワークにおけるサービスの品質。

*8

VoIP(Voice over IP) :インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術。社内LANを使った内線電話や、インターネット電話などに応用されている。

*9

IDC Japanレポート「国内VoIP機器市場2007年上半期の分析と2007〜2011年の予測アップデート」(2007年12月発行)より

「CommuniMax」について

  「CommuniMax」は、通信と情報システムを融合する製品・ソリューションであり、IPテレフォニーの導入をコンサルテーションから設計・構築・運用・保守までワンストップで提供します。IPテレフォニーを核として、ユーザービジネスのスピードアップを図るとともに多様なワークスタイルを実現します。

他社商品名称に関する表示

• 記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

関連情報

• 通信ネットワークに関するホームページ
• ワークスタイル改革ソリューションに関するホームページ
• 通信と情報システム融合ソリューションCommuniMaxに関するホームページ

お問い合わせ先

株式会社日立製作所　情報・通信グループ　ネットワーク事業戦略室 [担当:田中]
〒140-8573　東京都品川区南大井六丁目26番2号 大森ベルポートB館
TEL : 03-5471-2421 (ダイヤルイン)

以上