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Hitachi

2007年11月5日

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

主要IT製品の消費電力削減により環境問題に取り組む
Harmonious Greenプランを策定

- 5年間で累計約33万トンのCO2削減を目指す -

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO: 篠本 学、以下 日立)は、サービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computing(ハーモニアス・コンピューティング)のもとで従来から取り組んできた省電力化技術開発を、さらに強化・拡大していくため、このたび、Harmonious Green(ハーモニアス・グリーン)プランを策定しました。当社は、本プランに沿った製品開発を推進し、今後5年間で累計約33万トン*1のCO2削減を目指します。

*1
今後5年間の日立製IT機器の出荷量が2007年度相当で一定とし、本プランを推進しなかった場合の予想CO2排出分からの削減量。東京23区の約1.2倍の森林面積に相当。

  近年の情報処理・通信技術の発展、普及に伴い、IT機器が爆発的に増加しており、経済産業省によると、IT機器の国内消費電力は2025年には2006年の5倍、2050年には12倍にも達すると見積もられています。こうした背景のもと、日立グループは全社を挙げて省エネ化を始めとする環境問題に取り組んできました。

  今回策定したHarmonious Greenプランでは、日立が提供するサーバ、ストレージ、ネットワーク機器等の主要IT製品に対し、消費電力削減に向けた重点分野およびCO2削減ロードマップを策定し、それに沿った製品開発を進めていきます。具体的には、日立独自の仮想化技術や冷却技術、半導体省電力化技術等により、部品および装置そのものの省電力化を進めると共に、システム全体として効率のよい運用技術の開発に取り組みます。

  今回、本プランに沿った具体的な新製品として、統合サービスプラットフォームBladeSymphonyの小型高集積モデルBS320向けに省電力部品を用いたエコロジーサーバ「BS320 esサーバブレード」を12月17日から、省電力機構としてテープライブラリを接続/制御できるディスクアレイ装置「Hitachi Tape Modular Storage」を本日から販売開始します。また、既に販売しているミッドレンジストレージ「Hitachi Adaptable Modular Storage」や「Hitachi Workgroup Modular Storage」、エコロジーサーバ「HA8000-es」、クライアントブレード「FLORA bd」シリーズ、ルータ・スイッチ「CommuniMaxAX」シリーズなども本プランの中で引き続き省電力化を強化していくとともに、その他の製品についても、順次、適用製品を拡充していきます。

  本プランの成果は、10月1日に開始したデータセンター省電力化プロジェクトCoolCenter50*2へも活用していきます。

*2
CoolCenter50: 日立グループが総力を結集し、今後5年間でデータセンターの消費電力を最大50%削減することを目標とするデータセンター省電力化プロジェクト

Harmonious Greenプランの内容

1.運用レベル

  日立独自のサーバ、ストレージ、ネットワーク仮想化技術を発展させ、電力量監視、電力制御自動化、使用リソース最適化の3階層で省電力運用技術を開発していきます。

  • (1)電力量監視
      システム動作を可視化し、使用されていない部分への電力供給を停止したり、頻度の低い部分の動作速度を落としたりする設定を可能とすることにより、消費電力を削減します。
  • (2)電力制御自動化
      電力削減の対象となる不使用部分や低頻度部分を積極的に増やすべく、ジョブやデータアクセスを局所化するようにスケジュール制御したり、負荷に応じて動作性能を変更したりします。また、局所化した負荷に対応する空調・電源制御など、設備とIT装置の連携を進めます。
  • (3)使用リソース最適化
      ソフトウェアの動作内容等の情報も把握し、運用ポリシーに沿って、ITシステムとして必要最小限の電力消費ですむように使用リソースの最適化を自動的に行います。

2.装置レベル

  装置レベルの省電力化の重点分野として、記憶媒体の組み合わせ、電源、冷却をはじめとした技術開発を推進します。具体的には、ハードディスクの回転を制御するMAID(Massive Array of Idle Disks)技術やテープ媒体の活用、給電ロスを大幅に低減する新たな受電技術、熱交換を効率化するヒートシンク技術などを開発していきます。

3.部品レベル

  部品においては、電源モジュールおよびLSIの省電力化を重点的に進めます。具体的には、高効率電源回路およびデバイスの開発、民生向けLSIで培った半導体省電力化技術(リーク制御、マルチ電源領域による領域別電源遮断など)の高速化・高信頼化などの開発を推進します。

日立グループ全体の取り組みについて

  日立グループはこれまでにも全社を挙げて環境問題に取り組んでおり、2006年度に環境経営を実現するための中期計画「環境ビジョン2015」と第二期環境戦略を策定するなど、地球温暖化対策の強化に取り組んでいます。今後もさらに、PCやサーバ等の省電力化に取り組むClimate Savers Computing Initiativeをはじめとする業界団体や国家プロジェクトなどへの参加を通して、日立の技術力で世界の省電力化活動をリードしていきます。

お問い合わせ先

Harmonious Greenプランに関するお問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
経営戦略室 事業戦略本部 Harmonious Computing統括部 [担当:伊藤、香田]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
TEL : 03-5471-2285 (ダイヤルイン)

サーバ、クライアントブレード製品に関するお問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 企画部 [担当:松村、喜多村]
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
TEL : 0463-87-6786 (ダイヤルイン)

ストレージ製品に関するお問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
RAIDシステム事業部 事業企画本部 製品企画部 [担当:高松、阿部]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111(大代表) 内線5739、5738

以上

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