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Hitachi

2007年10月25日

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」において省電力化を実現した
エコロジーサーバ「HA8000-esシリーズ」を追加するとともに
全モデルのラインアップを一新して販売開始

[画像]左:「HA8000-es/RS210」、中央:「HA8000/TS20」、右:「HA8000/RS440」

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下 日立)は、アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」において、地球環境に配慮した省エネルギー対策のニーズに対応し、省電力化を特徴としたエコロジーサーバ「HA8000-esシリーズ」を新たにラインアップに追加しました。同時に、全モデルにおいてラインアップを一新し、システム性能・機能を強化しました。新製品は、本日から販売を開始します。

  今回ラインアップに追加した「HA8000-esシリーズ」では、低消費電力部品の採用等により、「HA8000シリーズ」の標準モデルと比較し、最大約23%*1の省電力化を実現しました。これにより、大量にサーバが導入されているデータセンターなどへの環境対策に貢献していきます。
  本製品は、日立グループが総力を結集し、今後5年間でデータセンターの消費電力を最大50%削減することを目標に立ち上げたデータセンター省電力化プロジェクトCoolCenter50にも適用していきます。

*1
「HA8000-es/RS220」と「HA8000/RS220」の消費電力を比較。2個のプロセッサー、6台のハードディスクを搭載時における弊社測定値を比較。

  また、今回、「HA8000シリーズ」のエントリーからハイエンドまでの全モデルにおいて、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー 7300番台(開発コード Tigerton)、3200番台(開発コード Kentsfield)など、最新のクアッドコアプロセッサーをサポートし、処理性能の大幅な向上を図りました。
  加えて、タワーサーバでは、オフィスなどへの設置性を向上するため、約40dB以下の静音性を実現し、ラックサーバでは、筐体を薄型化しラックシステムの高密度化などを図りました。
  さらに、ディスクの耐障害性を高めるRAID6*2のサポートや、筐体前面からエラー状態を確認できるようにするなど、万が一の障害時におけるダウンタイムの短縮を図り、システム稼働率の向上を実現しました。

*2
RAID6:2種類のパリティを、データとともに分散して複数のHDDに記録することにより、HDDが2台故障した場合においても、縮退動作を継続可能とする方式。

新製品の特徴

1. エコロジーサーバ「HA8000-esシリーズ」により、データセンターなどの省エネルギー対策に貢献

(1) 低消費電力のクアッドコアプロセッサーを採用

  エコロジーサーバ「HA8000-es/RS220、RS210」では、低消費電力で動作するクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー L5320(周波数1.86GHz)を採用しました。このプロセッサーは、「HA8000シリーズ」の標準モデルで採用しているプロセッサーと同等の性能を維持した上で、消費電力あたりのパフォーマンス向上を実現しました。

(2) 省電力かつ高信頼な2.5型SASハードディスクの採用

  「HA8000-es/RS220、RS210」では、内蔵のハードディスクに消費電力の少ない2.5型のSASディスクを採用しました。内蔵可能なハードディスク台数を増加させるとともに、高信頼性重視のSASインタフェースや耐障害性を向上させるRAID6をサポートすることにより、省電力でありながら高信頼なRAIDディスクシステムを実現しました。

(3) 最適なファン回転数制御により省電力化を実現

  筐体内の温度に応じてファンの回転制御を最適化にすることにより、十分な冷却能力を維持した上で最適な消費電力での動作を実現しました。

(4) 仮想化によるリソースの効率化を実現

  「HA8000-es/RS220、RS210」において、仮想化ソフトウェア「VMware® ESX Server」をサポートしました。データセンターなどの設備環境で、消費電力や設置スペースのようなボトルネックを解消し、リソースの効率化を図るとともに、柔軟なシステム環境の構築・運用を実現しました。

2. 「HA8000シリーズ」のラインアップを一新し、システム性能・機能を強化

(1) 最新のクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサーを採用し処理性能を向上

  1プロセッサーのエントリーモデルから、4プロセッサーのハイエンドモデルまでの全てのモデルにおいて、最新のクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサーを採用しました。
  4プロセッサーモデル「HA8000/RS440」において、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー7300番台(開発コード Tigerton)をサポートし、従来と比べて約2.7倍の処理性能を実現しました。
  また、1プロセッサーモデル「HA8000/RS110、TS10」において、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー3200番台(開発コード Kentsfield)を採用しました。これにより、クアッドコアプロセッサーの優れたマルチタスク性能により、業務効率の向上が図れます。

(2) タワーサーバの静音化により、オフィスへの設置性を向上

  タワーサーバ「HA8000/TS20、TS10」において、オフィスや図書館、病院などへの設置向けに、サーバの動作音を低減し、静音化しました。
  サーバの騒音の大きな原因であるファンの風切り音を低減するため、新たに筐体内の熱を効率よく排気し冷却できるように設計を工夫しました。熱源であるプロセッサーには、ヒートパイプ方式*3のプロセッサー冷却装置を採用して放熱効果を高め、ファンの回転数制御を最適化しました。特に、発熱量の大きな2プロセッサーモデルの「HA8000/TS20(静音モデル)」では、整流ダクト*4を使用して効率的な冷却風の流れを促しています。これにより、「HA8000/TS20(静音モデル)」では、実測値約37dB*5、「HA8000/TS10」では、約35dB*5 の静音化を実現し、オフィスなど静かさが求められる場所への設置性を向上しました。

*3
ヒートパイプ方式:液体(作動液)が封入されたパイプを使用した冷却方式。
*4
整流ダクト:空気の通路を作るためのカバー。
*5
ISO7779に準拠した弊社測定値。
(3) ラックサーバの薄型化による、ラックシステムの高密度化

  ラックサーバ「HA8000/RS440、RS220、RS210、RS110」において、筐体の高さを5U*6/3U/1Uサイズのラインアップから4U/2U/1Uサイズへ高密度化・薄型化することにより、ラックキャビネットへの搭載可能台数を増やしました。

*6
1U:約44.5mm。
(4) 可用性を高め、システム稼働率を向上

  「HA8000/RS440、RS220、TS20、TS10」のSAS-RAIDモデルにおいて、ハードディスクの耐障害性を向上するRAID6をサポートしました。RAIDレベルの中でも、耐障害性が高いRAID6では、パリティデータを2重に持ちデータ保護を高めています。
  また、「HA8000/RS220、RS210、RS110*7、TS20、TS10*7」において、万が一の障害時にサーバのエラー状態を示す「エラー状態表示部」を装置前面に装備しました。サーバの状態を監視しているベースボード管理モジュール*8が異常を検知し、エラー状態を表示します。サーバ管理者は、「エラー状態表示部」に示されたエラー情報を電話で保守会社に伝えるだけで障害箇所を特定できるため、迅速な対策着手ができ、スムーズなシステム復旧を実現できます。

*7
オプションのベースボード管理モジュール搭載時サポート。
*8
ベースボード管理モジュール:CPUの温度や電圧、ファンの回転数など、ハードウェアの状態を監視するモジュール。

なお、本ニュースリリースに際し、インテル株式会社から以下のコメントをいただきました。

インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田 和正氏

  インテル株式会社は、日立製作所によるアドバンストサーバ「HA8000シリーズ」、およびエコロジーサーバ「HA8000-esシリーズ」の発表を歓迎いたします。
  アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」は、最新のクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー 7300番台を搭載することで処理性能の大幅な向上を図り、エコロジーサーバ「HA8000-esシリーズ」は、低電圧版のクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサーを採用することで省電力化を実現しています。インテルのマイクロプロセッサーは性能の向上と低消費電力を両立しており、今回の日立のシステム製品においてもその利点が十分に発揮され、多くのユーザーの皆様に、優れた性能、機能を提供できるものと期待しています。
  これからもインテルは、プロセス・テクノロジーの発展、また、アーキテクチャーの進化などに基づいて、先進的な製品の開発・製造に努力いたします。

新製品の価格と出荷時期

1.「HA8000-esシリーズ」
機種名 プロセッサー
最大搭載数
プロセッサー
(GHz)
価格 出荷時期
HA8000-es/RS220 2 クアッドコア
インテル®
Xeon®
L5320(1.86)
580,650円〜
(税抜553,000円〜)
2007年
12月10日
HA8000-es/RS210 2 クアッドコア
インテル®
Xeon®
L5320(1.86)
512,400円〜
(税抜488,000円〜)
HA8000-es/RS110 1 デュアルコア
インテル®
Xeon®
3075(2.66)
376,950円〜
(税抜359,000円〜)
2007年
12月20日
  • サポートOS:Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise x64 Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard x64 Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard Edition / Red Hat Enterprise Linux (モデルによりサポートするOSの種類は異なります。)
2.「HA8000シリーズ」
機種名 プロセッサー
最大搭載数
プロセッサー
(GHz)
価格 出荷時期
HA8000/RS440 4 クアッドコア
インテル®
Xeon®
X7350(2.93)
デュアルコア
インテル®
Xeon®
E7220(2.93)
2,150,400円〜
(税抜2,048,000円〜)
2007年
11月5日
HA8000/RS220 2 クアッドコア
インテル®
Xeon®
E5345(2.33)/
E5310(1.60)
デュアルコア
インテル®
Xeon®
5160(3)/
5110(1.60)
523,950円〜
(税抜499,000円〜)
2007年
12月10日
HA8000/RS210 2 クアッドコア
インテル®
Xeon®
E5345(2.33)/
E5310(1.60)
デュアルコア
インテル®
Xeon®
5160(3)/
5110(1.60)
454,650円〜
(税抜433,000円〜)
HA8000/RS110 1 クアッドコア
インテル®
Xeon®
X3230(2.66)
デュアルコア
インテル®
Xeon®
3075(2.66)
インテル®
Pentium®
デュアルコア
E2160(1.80)
256,200円〜
(税抜244,000円〜)
2007年
12月20日
HA8000/TS20 2 クアッドコア
インテル®
Xeon®
E5345(2.33)/
E5310(1.60)
デュアルコア
インテル®
Xeon®
5160(3)/
5110(1.60)
370,650円〜
(税抜353,000円〜)
HA8000/TS10 1 クアッドコア
インテル®
Xeon®
X3230(2.66)
デュアル
コアインテル®
Xeon®
3075(2.66)
インテル®
Pentium®
デュアルコア
E2160(1.80)
191,100円〜
(税抜182,000円〜)
  • サポートOS:Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise x64 Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard x64 Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard Edition / Red Hat Enterprise Linux (モデルによりサポートするOSの種類は異なります。)

他社商標注記

  • インテル、Xeon、Pentiumは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • Red Hatは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.の登録商標または商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • VMwareは、VMware, Inc.の米国および各国での登録商標または商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お客様お問い合わせ先

HITACカスタマ・アンサ・センター(HCAセンター)
電話0120-2580-12

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 企画部 [担当:宮川、山田]
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
TEL : 0463-87-6786(ダイヤルイン)

以上

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