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2017年8月21日

トピックス

首都高速道路株式会社が実施する
ネットワーク型ETC技術を用いたシステムの試行運用に協力

株式会社 日立製作所(以下、日立)は、首都高速道路株式会社が9月25日から千駄ヶ谷駐車場で実施するネットワーク型ETC技術*を用いたシステムの試行運用に協力します。今回の試行運用は、「ETCの多目的利用サービス拡大に向けた取り組み」の一貫として行われるものです。日立はネットワーク型ETC技術を活用したシステムを構築し、駐車場の入庫時・出庫時にETCカード番号を用いた一連の通信・処理を行うシステム動作の検証を支援します。この検証においては駐車場精算機メーカーであるアマノ株式会社が提供するETC対応駐車場精算機とも連携し、システムと一体となった円滑な動作確認を行います。

将来、駐車場の入出庫管理がETCカード決済によって自動化されると、駐車場利用者は料金の支払い操作の負担軽減や時間短縮ができ、駐車場周辺の渋滞緩和が期待できるとともに、駐車場の運営事業者は駐車券などのコスト削減が可能となります。また、商業施設などと連携した新サービスの創出が期待できます。

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ネットワーク型ETC技術:遠隔地に設置したセキュリティ機能を有した情報処理機器と駐車場における複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理することで、ETCカードを用いた決済の安全性を確保する技術

ETCは2001年に本格導入され、ETC車載器の普及台数は約8,000万台を超えるなど道路交通インフラとして定着しており、さまざまな場面での応用が期待されています。
首都高速道路株式会社は、「世界最先端IT 国家創造宣言について(平成25年6月14日)」の中において示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性の向上を図る」という方針に基づき、国土交通省の指導の下、「ETC多目的利用サービスの拡大」に向けて検討を進めてきました。
これまでの検討の結果、セキュリティが確保された安全なシステム運用の目途がついたことから、ネットワーク型ETC技術を活用したシステムの試行運用を駐車場で行い、技術面・運用面の検証を行うこととなりました。

日立は、今回の試行運用にあたり、ネットワーク型ETC技術を活用したシステムを構築しました。具体的には、車両の情報を駐車場のゲートに設置したETCアンテナで取得し、高セキュリティな通信ネットワークを介して送信します。遠隔地に設置した情報処理機器によって駐車場における入出許可を判定し、千駄ヶ谷駐車場のゲートが開閉します。その際、車両に対してゲートの通過可否の案内がデジタルサイネージに表示されます。日立はこれら一連のシステムを構築し、通信・処理を行うシステム動作の検証を支援します。

日立は今後も、ETCの多目的利用サービスの拡大に向けた検討を支援していきます。

モニター募集(千駄ヶ谷駐車場の定期利用者を対象)について

首都高速道路株式会社は9月25日から実証実験を開始するにあたり、千駄ヶ谷駐車場の定期利用者を対象にモニターを募集しています。下記、首都高速道路株式会社の募集サイトから、利用規約などを確認のうえ、お申し込みください。

本件に関するお問い合わせ先

以上

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