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Hitachi

 

2003年9月24日
株式会社 日立製作所

多数のユーザーに電子文書のセキュアな配信を可能にする
「署名プラグインTYPE−JS」を発売

株式会社日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川一夫、以下、日立)は、多数の顧客や取引先に電子文書の配信を行う組織向けに、電子文書のセキュアな配信を可能にするプラグインソフト(*1)「署名プラグインTYPE-JS」を10月1日から発売します。本製品は、「Adobe(R) Acrobat(R) 5.0 日本語版」「Adobe(R) Acrobat(R) 6.0 Professional 日本語版」「Adobe(R) Acrobat(R) 6.0 Standard 日本語版」に、認証機関(*2)が発行する電子証明書を用いた電子署名の付与や署名の検証、電子証明書の有効性確認の機能を付加するものです。本製品は、組織側(文書送信側)とユーザ側(文書受信側)の2種類のプラグインで構成されます。ユーザ側は、文書改ざんの有無を確認できる(署名の検証)ほか、認証機関に問い合わせることで、文書作成者へのなりすましの有無も確認できる(証明書の有効性確認)ため、安心してサービスを受けることができます。 また、本製品では、ユーザー側のプラグインを、「Adobe(R) Reader6.0(*3)」上で動作を可能にしたため、ユーザ側の費用負担を軽減でき、多数の顧客や取引先に電子文書を送付する組織が導入しやすくなりました。よって、組織は、銀行や公共料金などの明細書をはじめとした各種文書を、インターネット上で多数のユーザにセキュアに配信することを容易に実現できます。

*1
特定のソフトウェアに組み込んで、そのソフトウェアに本来備わっていない機能を付加するもの。
*2
インターネットを代表とする非対面でのやり取りの上で、取引相手が実在し、本当に本人であるかを証明する業務(=認証業務)を行う公正・中立な第三者的機関。例えば、認証機関は、組織からの発行申請を受け、本人確認をして電子証明書を発行する。組織は、電子署名した文書に電子証明書を添付して相手先に送付する。ユーザは、電子証明書の有効性を認証機関に問い合わせることで、初めて組織の「本人性」を確認できる。
*3
アドビ システムズ社が無償配布しているAdobe PDFファイルの閲覧および印刷用のソフトウェア。

電子署名および認証業務に関する法律が2001年4月1日に施行され、電子署名が、手書きの署名や押印と同等に通用する法的基盤が整備されました。日立でも、電子文書に電子署名の付与・検証するためのソフトウェアを開発し、2002年4月から『日立電子署名プラグインシリーズ』を提供してきました。従来は、主に電子申請や商取引等での1対1での利用を想定していましたが、近年の、事務の効率化や送付費用の削減を目的に組織が多数の送付先に電子文書を配信するケースへのニーズに対応するため、今回、「署名プラグインTYPE-JS」をラインナップに追加し、多数のユーザ向けに、電子文書を配信する組織への導入も容易にしました。
日立は、今後も多様なユーザニーズに合わせてラインナップの拡充を行っていきます。

本製品の主な特徴

多数のユーザに電子文書のセキュアな配信を行う組織への導入が容易

従来は、電子署名付与と検証、証明書の有効性確認を双方で可能とする1対1の利用形態を想定した製品を提供していました。本製品は、組織側(文書送信側)とユーザ側(文書受信側)の2種類のプラグインで構成されており、また、ユーザ側のプラグインを「Adobe(R) Reader6.0」上で動作可能にしました。このため、ユーザ側の費用負担を軽減でき、企業が多数のユーザに電子文書を送付する場合でも導入しやすくなりました。

法的効力がより期待できる電子証明書にも対応

日本認証サービス株式会社などの認証機関が、電子署名および認証業務に関する法律の認定を受けた業務によって発行する電子証明書の利用も可能です。この電子証明書は法的効力がより期待できるため、行政手続きや重要な書類のやり取りを、ネットワーク上でより安心して行うことができます。

「署名プラグインTYPE-JS」の利用イメージ

[イメージ]「署名プラグインTYPE-JS」の概要図

価格 個別見積
  • *利用する証明書の種類、利用形態などによって異なります。
出荷時期 2003年10月1日
前提ソフトウェア
  • 署名プラグイン(文書送信側)
    Adobe(R) Acrobat(R) 5.0 日本語版/Adobe(R) Acrobat(R) 6.0 Professional 日本語版/Adobe(R) Acrobat(R) 6.0 Standard 日本語版
    Internet Explorer(R) 5.5 SP2以降 暗号強度128ビット
  • 署名検証プラグイン(文書受信側)
    Adobe(R) Acrobat(R) 5.0 日本語版/Adobe(R) Acrobat(R) 6.0 Professional 日本語版/Adobe(R) Acrobat(R) 6.0 Standard 日本語版
    Adobe(R) Acrobat(R) Reader 5.1/Adobe(R) Reader 6.0
    Internet Explorer(R) 5.5 SP2以降
サポートOS
  • 署名プラグイン/署名検証プラグイン
    Windows(R) 95、Windows(R) 98 Second Edition、Windows NT(R) 4.0 SP3、Windows(R) 2000、Windows(R) Millennium Edition、Windows(R) XP(*)のうち、前提ソフトがサポートするOS。
  • *Windows(R) XP Tablet PC Editionを除く。
利用可能電子証明書
  • AccreditedSignパブリックサービス (日本認証サービス株式会社)
  • AccreditedSignパブリックサービス2 (日本認証サービス株式会社)
  • SecureSignパブリックサービス (日本認証サービス株式会社)
  • *その他の電子証明書の利用をご希望の場合も、別途ご相談を承ります。

日立電子署名プラグインシリーズホームページ

  • 日立電子署名プラグインシリーズ

他社商標注記

  • Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • Acrobat は、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。

日立の企業向け電子認証および電子公証製品ラインナップ

当社では、「電子認証制度」に基づいた電子証明書を取得するために必要となる専用ソフトウェアパッケージ「商業登記認証システムクライアント」を2000年11月に業界に先がけて製品化するなど、企業向けの電子認証対応製品を提供しています。

商業登記認証システムクライアント(2000年11月発売)

「電子認証制度」に対応した専用ソフトウェアパッケージです。電子署名に必要な暗号鍵の生成や電子認証登記所が発行する電子証明書の取得および有効性確認、電子署名の付与・署名の検証が行えます。

  • 商業登記認証システムクライアント

電子公証クライアント(2001年12月発売)

日本公証人連合会が、法務省「公証制度に基礎を置く電子公証制度」に基づき2002年1月15日から運営開始した電子公証サービスを利用するためのソフトウェアパッケージです。電子確定日付の付与、電子私署証書の認証などのサービスを受けることができます。

  • 電子公証クライアント

日立電子署名プラグインシリーズ

アドビ システムズ株式会社が提供する「Adobe(R) PDF」に対し、電子署名の付与や電子署名の検証、電子証明書の有効性確認の機能を付加するためのプラグインソフトです。

  • 日立電子署名プラグインシリーズ
[商業登記署名プラグイン(2002年04月発売)]
法務省「商業登記に基づく電子認証制度」から発行された電子証明書の利用が可能です。電子文書の送信者、受信者とも電子署名の付与・署名の検証、電子証明書の有効性確認が可能です。
[署名プラグインTYPE-J(2002年10月発売)]
民間認証局から発行された電子証明書の利用が可能です。電子文書の送信者、受信者とも電子署名の付与・署名の検証、電子証明書の有効性確認が可能です。

以上

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