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Hitachi

 

2002年5月21日
株式会社 日立製作所
株式会社日立ケーイーシステムズ
プラス株式会社

教卓にパソコン本体とプロジェクタを内蔵した
「教卓一体型授業サポートシステム キッズビジョン」を小中高等学校向けに発売

―e-Japan戦略「学校教育の情報化」に対応、「総合的な学習の時間」でも活用可能に―

株式会社日立製作所 情報・通信グループ(本社:東京都千代田区 グループ長&CEO:小野功 以下、日立)と、株式会社日立ケーイーシステムズ(本社:千葉県習志野市 取締役社長 泉千賀彦 以下、日立ケーイーシステムズ)は、このたび教卓にパソコン本体と液晶プロジェクタを内蔵し、インターネットや各種周辺機器に接続可能な「教卓一体型授業サポートシステム キッズビジョン(以下、「キッズビジョン」)」を共同で開発、製品化し、5月22日から小中高等学校向けに販売を開始します。本製品により、従来必要だった配線作業が不要となり、インターネット上のコンテンツやCD-ROMなどの教材コンテンツを活用した授業を手軽に実現できるようになります。
製品化にあわせ、文教分野に広く販売網を持つプラス株式会社教育環境事業部(本社:東京都文京区 取締役本部長 小川宏喜 以下、プラス)と販売提携します。日立と日立ケーイーシステムズが主に私立学校向けに、プラスが公立学校を向けに販売を行います。これにより、3社で2005年度までに5万5千台の販売を目指します。

政府はe-Japan戦略の中で「学校教育の情報化」について、小中高等学校のインターネット接続の環境を整備し、ITを利用した教育を可能にすると述べています。これを受け、文部科学省が中心となり、2005年度までに全国に約4万校ある小中高等学校の普通教室へ「パソコン2台+プロジェクタ」の整備を進めています。
また、新学習指導要領のもと「総合的な学習の時間」が小中高等学校において2002年度以降順次開始されます。「総合的な学習の時間」では、特にコンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図ることが必要とされています。

今回製品化した「キッズビジョン」は、「学校教育の情報化」のニーズに対応したもので、一般の各教科の授業における活用に加え、「総合的な学習の時間」でも活用することができます。本製品の特長は以下の通りです。

本製品の主な特長

1. 配線のわずらわしさ・セッティング時間を解消

教卓にパソコン本体と液晶プロジェクタを配線済みで内蔵しているため、持ち運びやケーブル類の接続が不要です。これにより、先生方の準備の負担や準備に要する時間を軽減できるため、限られた授業時間を有効活用し、手軽に情報機器を活用した授業が可能になります。

2. インターネットをはじめとするさまざまなメディアに対応

インターネットや周辺機器と接続可能な各種端子やCD-ROMドライブ、スピーカーを備えているため、インターネット上のコンテンツやCD-ROMなどの教材コンテンツ、デジタルカメラ・ビデオなどで撮影した映像、音声を活用した授業が可能です。

3. 短距離で60型の大画面投射が可能

短焦点液晶プロジェクタを採用し1.5mの距離でゆがみのない60型の大画面が投射表示できます。(90cmの距離の場合は、40型の表示が可能。)教卓位置から大型の画像が投射可能なため、従来プロジェクタを活用した授業を行う際に必要だった机の移動など、教室内のレイアウト変更の必要がなくなります。

4. 黒板を利用した効果的な授業が可能

本製品から黒板に対して直接画像を投射できるため、表示した画像に先生がチョークなどで補足説明を加筆しながら、効果的な授業を行うことができます。

5. 教室内での管理が容易

教卓本体に対し施錠可能なため、教室内で機器の収納保管・管理が容易になります。管理倉庫などの特別なスペースが不要となり、かつ持ち運びによる機器破損なども防止できます。

本製品は、開発段階で小中高等学校の先生方・教育委員会の方々に試作機を試行評価いただいた結果を取り入れ、製品化したものです。

教卓一体型授業サポートシステム キッズビジョン

[イメージ]先生側から見たキッズビジョン
先生側 (扉を開けた状態)

[イメージ]生徒側から見たキッズビジョン
生徒側

製品仕様

  • *仕様は予告なく変更することがあります。
外形寸法 W930×D600×H900
総重量約80Kg
プロジェクタ部光出力1100ANSIルーメン
消費電力240W
パソコン部CPUPentium(R)IIIプロセッサ 1B GHz
OSWindows(R)2000 Professional
メモリー128Mバイト
HDD40Gバイト
内蔵デバイスFD・CD-ROMドライブ
マウス・キーボード付
コネクタ部 ミニジャック (音声入力用1口)
ミニDSUB15 RGB(入力用 1口、出力用1口)
ミニDIN4ピン (S像入力用 1口)
RCAジャック (映像・左右音入力用 1口)
入力切替スイッチ
音声出力部内蔵スピーカ 12W×2
その他主電源スイッチ
音量調整用ツマミ
LANスイッチングハブ(100BASE-TX/10BASE-T 5ポート)
USBハブ(4ポート)E/U予備コンセント(4口)
  • Pentium IIIは、アメリカ Intel Corp.の登録商標です。
  • Windowsは、アメリカ Microsoft Corp.のアメリカおよびその他の国における登録商標です。
  • その他、記載の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

販売目標

日立、日立ケーイーシステムズ、プラスの3社で2005年度までに5万5千台

価格

オープン価格

出荷時期

2002年7月1日

株式会社日立ケーイーシステムズ会社概要

1会社名株式会社日立ケーイーシステムズ
2所在地(本社) 〒275-0001
千葉県習志野市東習志野7-1-1
株式会社日立産機システム 習志野事業所内
3事業内容 パソコンなど情報処理機器のソフトウェアおよびシステムの開発・販売。電子機器、制御システムおよび関連ソフトウェアの開発・販売。パソコン、電子器機などの販売・製作・修理および各種サービス。
4設立年1980年10月
5資本金2億円
6代表者取締役社長 泉 千賀彦
7従業員数530名

プラス株式会社概要

1会社名プラス株式会社
2所在地(本社)〒112-8654
東京都文京区音羽1丁目20番11号
3事業内容オフィス家具、オフィスインテリア用品、文具事務用品、情報機器、教育機器の製造販売。オフィス環境のデザイン・施工・内装工事。
4設立年1948年2月
5資本金2億1千万円
6代表者代表取締役社長 今泉 嘉久
7従業員数1,404名(連結ベース2,011名)

以上

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