POWER ELECTRONICS FIELD POWER ELECTRONICS FIELD パワーエレクトロニクス分野

OUTLINE OUTLINE 概要

エネルギーの効率的活用を実現するパワーエレクトロニクス応用製品により、
あらゆる分野で持続可能な社会を実現します。

CO2削減やエネルギーの効率的活用にはパワーエレクトロニクスは欠かせない技術であり、持続可能な社会を支えるキーコンポーネントとしてあらゆる製品分野でパワーエレクトロニクス応用製品が活躍しています。
24時間365日絶え間なく稼動する各種重要設備に対して安定した電力を供給するUPS(無停電電源装置)や、大型ファン・ポンプ・コンプレッサといった産業機器や鉱山用超大型ダンプトラックを電気駆動するためのモータドライブインバーター、スマートグリッド・蓄電システム・再生可能エネルギー発電などのための系統連系インバーターなど幅広い分野で最先端技術を適用した製品を開発・提供しています。高電圧・大電力を扱うもの、電力系統の挙動に対応した高度な制御技術を必要とするもの、蓄電池システムのように新しい技術を使うものなど多岐にわたる課題を、半導体デバイス利用技術、高電圧絶縁技術、電力系統、伝熱、材料、各種シミュレーションなど、幅広い技術を駆使して製品開発を進めています。
省エネルギー化や再生可能エネルギー利用拡大など、エネルギーの有効活用の面で社会を支える製品・システムを開発・提供していきます。

エネルギーの効率的活用を実現するパワーエレクトロニクス応用製品により、あらゆる分野で持続可能な社会を実現します。

SIGNATURE TECHNOLOGIES SIGNATURE TECHNOLOGIES 特長的な技術

  • 無停電電源装置(UPS)

    情報社会を支えるために、一瞬たりとも停止することが許されない情報・通信システムを安定稼働させるための電源設備として、無停電電源装置(UPS)が広く導入されています。UPSの重要性は年々高まっているとともに、ユーザーのニーズは高度に多岐に拡大しており、24時間365日の連続給電信頼性を実現するシステム構成や、低ランニングコスト(経済性・省エネ性)、小型・軽量化、拡張性、省力化といったものが要求されています。UNIPARA(ユニパラ)の技術はデータセンター向けUPSの標準技術となっています。小容量から大容量システムまで、用途に応じた最適なUPSシステムを提供するために、市場ニーズに応じた製品開発、お客さま毎のシステム計画、製品の設計・生産を一貫して行っています。

    無停電電源装置(UPS)
  • 産業用高圧モータドライブインバーター

    高圧モータを直接駆動する高圧ダイレクトインバーターを提供しています。高圧ダイレクトインバーターは、多重変圧器と多段直列接続したインバーターによって、高い変換効率で可変周波数の正弦波交流電圧を出力できるもので、設備の制御性向上や省エネルギー化に貢献しています。
    新素材・新工法の適用や、電磁界解析や熱流解析等の多岐にわたるシミュレーション技術を駆使した合理的な構造・装置構成によって、小形・軽量化のニーズに応えています。
    今後も、高機能・高性能・高信頼性などユーザーニーズにあったドライブシステムの開発を進めていきます。

    産業用高圧モータドライブインバーター
  • ダンプトラック駆動用モータドライブインバーター

    鉱山などで使用される大型ダンプトラックでは、省エネ・省力化を目的に、電気駆動化が進められています。高電圧大容量インバーターを適用した電気駆動システムを提供して、制御性能が高い電気駆動ダンプトラックを実現しています。基本的な走行に加えて、車体制御までを考えた高度なモータドライブ制御や、高温・低温・高地・高振動などの厳しい環境条件に適応させるためのインバーター装置の実装設計といった技術課題を克服しながら、さらなる大容量化、制御の高度化、新たな用途への適用など、開発を進めています。電動機・発電機とインバーターの組み合わせで、ユーザーにとってより高い機能や負荷価値を提供することを追及しています。

    ダンプトラック駆動用モータドライブインバーター
  • 大容量・超急速充電マルチポートEVチャージャ

    カーボンニュートラル社会の実現に向けて、世界中で内燃機関車から電気自動車(EV)への転換が進んでいます。しかし、現状では高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで充電渋滞が頻発するなど、充電インフラの増設が急務です。今後、大容量バッテリーを搭載したEVや大型商業EVの増加が見込まれる中、これらの急速充電ニーズに対応できる充電器が求められています。日立インダストリアルプロダクツの大容量・超急速充電マルチポートEVチャージャは、それらの要求を満たしつつ、EVを蓄電池として活用できるV2X(※)にも対応し、電力安定化にも貢献します。
    当社の大容量・超急速充電マルチポートEVチャージャは、日中次世代の充電規格 CHAdeMO3.1(ChaoJi 2)に準拠した急速充電コネクタ搭載の急速充電器です。1台の電源部に最大20ポートのスタンド(利用者端末)を同時に接続・充電でき、従来製品では対応していなかった超急速充電やV2Xが可能になりました。

    ※ Vehicle To X ( X : Grid, Building, etc.)
    電気自動車の蓄電池の電力を 送配電系統やビルに給電する機能

    大容量・超急速充電マルチポートEVチャージャ
  • 再生可能エネルギー発電用電力変換装置

    資源の乏しい日本では、地球環境問題対策の大きな柱として、太陽光発電システムや風力発電システム等の再生可能エネルギー発電の導入を加速させています。太陽光パネルの直流電力や風車の回転速度に応じた周波数の交流電力を電力系統に送電する装置(PCS)を提供しています。環境条件に応じて発電電力が変動する再生可能エネルギー発電の導入量が増えると、電力系統の安定性に与える影響が大きくなります。このため、それらの両立を図るための性能要求や技術指針が議論・制定されていますが、最適な形でそれらに対応すべく、社内研究所や海外グループ会社、さらには社外の研究・開発組織との協業による技術開発や提案で、安定した電力供給とさらなる自然エネルギー活用の促進に貢献しています。

    再生可能エネルギー発電用電力変換装置
  • 産業用コンピュータ、産業用コントローラー

    24時間、365日、休むことなく稼働する社会システム(水処理システム、交通システム、通信システムなど)や、最先端の半導体製造装置や医療機器に採用されているコンピュータやコントローラーは、長期安定稼働と長期供給が求められています。また、近年のサプライチェーンのグローバル化や、IoTを活用したモノづくり・サービスの革新には、単なる制御機能だけでなくセンサーなどからのリアルタイムデータを収集し、情報システムと連携するエッジコンピューティングが求められています。
    これらのニーズに応える製品として、長期稼働を支援するRAS機能(Reliability, Availability, Serviceability)を搭載した産業用コンピュータ「HF-Wシリーズ」、またこの産業用コンピュータにPLC機能を統合することで、設備(OT)と情報(IT)とのシームレスな連携を実現し、リアルタムデータの収集機能、データ解析、エッジ処理を行うIoT 対応産業用コントローラー「HF-W/IoTシリーズ」の開発、設計を行っています。

    産業用コンピュータ、産業用コントローラー