ページの本文へ

Hitachi

日立製作所 研究開発グループは、日立GEニュークリア・エナジーと共同で以下のニュースリリースを発行しました。

ニュースリリース概要

発行日、発行元

2013年9月3日 (株)日立製作所、日立GEニュークリア・エナジー(株)

タイトル

3次元X線CTを用いて原子炉内と同等の高圧・高温下の蒸気と水の流れを可視化

リリース文抜粋

株式会社日立製作所と日立GEニュークリア・エナジー株式会社は、沸騰水型原子炉(BWR)の運転条件に相当する約70気圧、290℃という高圧・高温下での、蒸気と水の流れを3次元的に可視化するX線CTシステムを開発しました。本システムにより、燃料を最適に配置することで効率良く運転させることや燃料の冷却特性を詳細に把握することができ、BWRの経済性・信頼性をより一層向上させることが可能になります。

従来の2次元X線CTは、物体を縦・横の断面で撮影するため、3次元断層像を測定するためには高さ方向の位置を変更しながら撮影を繰り返し行うことが必要ですが、今回開発した3次元X線CTシステムは、一度に縦・横・高さの3次元断層像を撮影することができます。このため、3次元X線CTは、2次元X線CTと比べて約1/250にあたる30分で配管内の蒸気と水の流れの3次元断層像を撮影することが可能になります。今後、燃料資源の利用効率をより一層高める次世代の高性能燃料開発において、主要な役割を果たす機器として活用してまいります。また、BWRの安全性・信頼性をより一層向上させるため、原子炉内の様々な熱流動現象のデータベース構築などの研究開発にも活用してまいります。

3次元X線CTシステム

掲載先

このニュースは、以下の新聞などに掲載されました。

  • 日刊工業新聞 (2013年9月3日)
  • 電気新聞 (2013年9月4日)