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Hitachi

日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール
(MS16-084〜094)対策について

2016年7月22日
(株)日立製作所 ITプロダクツ統括本部

1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ

Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。

[新規情報]

  1. MS16-084:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3169991)
  2. MS16-085:Microsoft Edge 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3169999)
  3. MS16-086:JScript および VBScript 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3169996)
  4. MS16-087:Windows 印刷 スプーラー コンポーネント用のセキュリティ更新プログラム (3170005)
  5. MS16-088:Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (3170008)
  6. MS16-089:Windows 保護カーネル モード用のセキュリティ更新プログラム (3170050)
  7. MS16-090:Windows カーネルモード ドライバー用のセキュリティ更新プログラム (3171481)
  8. MS16-091:.NET Framework 用のセキュリティ更新プログラム (3170048)
  9. MS16-092:Windows カーネル用のセキュリティ更新プログラム (3171910)
  10. MS16-093:Adobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム (3174060)
  11. MS16-094:セキュア ブート用のセキュリティ更新プログラム (3177404)

日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記(1)〜(11)の脆弱性の影響は下記の通りです。

  1. 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  2. 本件は、Microsoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  3. 本件は、JScript および VBScript スクリプト エンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトへアクセスする必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  4. 本件は、Windows 印刷スプーラーコンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Windows 印刷スプーラーコンポーネントがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  5. 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  6. 本件は、Windows 保護カーネルモードの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  7. 本件は、Windows カーネルモードドライバーの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  8. 本件は、.NET Frameworkの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVPにXMLファイルをアップロードする必要があります。SVPにXMLファイルをアップロードする機能はありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  9. 本件は、Windows カーネルの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  10. 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  11. 本件は、セキュアブートの脆弱性により、セキュリティ機能がバイパスされるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。

よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。

2. 対象製品

  • Hitachi Virtual Storage Platform G1000、Hitachi Virtual Storage Platform VX7
  • Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
  • Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500
注:
Hitachi Virtual Storage Platform G100,G200,G400,G600,G800、Hitachi Virtual Storage Platform F400,F600,F800、Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storageは影響を受けません。

3. Storage Navigatorのご使用について

Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。

 本セキュリティホールに関する情報


本件に関する問い合せ窓口


*1
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*2
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*3
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