ページの本文へ

Hitachi

日立ディスクアレイシステムにおけるSVPセキュリティホール
(MS11-057〜069)対策について

2011年8月24日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部

1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ

 Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。

  1. MS11-057:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2559049)
  2. MS11-058:DNSサーバーの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2562485)
  3. MS11-059:Data Access Componentsの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2560656)
  4. MS11-060:Microsoft Visioの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2560978)
  5. MS11-061:リモートデスクトップWebアクセスの脆弱性により、特権が昇格される(2546250)
  6. MS11-062:リモートアクセスサービスNDISTAPIドライバーの脆弱性により、特権が昇格される(2566454)
  7. MS11-063:Windowsクライアント/サーバーランタイムサブシステムの脆弱性により、特権が昇格される(2567680)
  8. MS11-064:TCP/IPスタックの脆弱性により、サービス拒否が起こる(2563894)
  9. MS11-065:リモートデスクトッププロトコルの脆弱性によりサービス拒否が発生する(2570222)
  10. MS11-066:Microsoft Chart Controlの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2567943)
  11. MS11-067:Microsoft Report Viewerの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2578230)
  12. MS11-068:Windowsカーネルの脆弱性により、サービス拒否が起こる(2556532)
  13. MS11-069:.NET Frameworkの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2567951)

 弊社の日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記1〜13の脆弱性の影響は下記の通りです。

  1. 本件は、Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラムです。
    攻撃者が最も深刻な脆弱性を悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページをInternet Explorerで表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  2. 本件は、DNSサーバーの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
    SVPでは、本件の対象となるOSを使用していません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  3. 本件は、Data Access Componentsの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
    攻撃者が本脆弱性を悪用するには、SVP使用者(保守員)が、特別に細工されたライブラリファイルと同じネットワークディレクトリにある正当なExcelファイル(.xlsxファイルなど)を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  4. 本件は、Microsoft Visioの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
    SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Visioがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  5. 本件は、リモートデスクトップWebアクセスの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。
    SVPでは、本件の対象となるOSを使用していません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  6. 本件は、リモートアクセスサービスNDISTAPIドライバーの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。
    攻撃者が本脆弱性を悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  7. 本件は、Windowsクライアント/サーバーランタイムサブシステムの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。
    攻撃者が本脆弱性を悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  8. 本件は、TCP/IPスタックの脆弱性により、サービス拒否が起こるというものです。
    SVPでは、本件の対象となるOSを使用しており、本脆弱性の影響を受けます。
  9. 本件は、リモートデスクトッププロトコルの脆弱性によりサービス拒否が発生するというものです。
    SVPでは、本件の対象となるOSを使用しており、本脆弱性の影響を受けます。
  10. 本件は、Microsoft Chart Controlの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。
    SVPでは、本件の対象となる.NET Frameworkを使用していません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  11. 本件は、Microsoft Report Viewerの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。
    攻撃者が本脆弱性を悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  12. 本件は、Windowsカーネルの脆弱性により、サービス拒否が起こるというものです。
    攻撃者が本脆弱性を悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたファイルを含むネットワーク共有(または、そのようなネットワーク共有をポイントするWebサイト)を訪問する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  13. 本件は、.NET Frameworkの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。
    攻撃者が本脆弱性を悪用するためには、SVP使用者(保守員)がXAMLブラウザーアプリケーション(XBAP)を使用して、特別に細工されたWebページを閲覧する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。

 弊社ストレージ装置における、今回の脆弱性の影響を以下の表に示します。

表1 脆弱性の影響範囲
ストレージ装置 影響する脆弱性
Hitachi Virtual Storage Platform
Hitachi Virtual Storage Platform VP9500
MS11-064
Hitachi Universal Storage Platform V
Hitachi Universal Storage Platform H24000
Hitachi Universal Storage Platform VM
Hitachi Universal Storage Platform H20000
MS11-065
Hitachi Universal Storage Platform
Hitachi Universal Storage Platform H12000
Hitachi Network Storage Controller
Hitachi Universal Storage Platform H10000
MS11-065

 SVPは直接ストレージ機能には係わりませんので、万一攻撃者から攻撃された場合であってもストレージとしてのデータの内容およびRead/Write機能に支障はありません。また日立ディスクアレイシステムに蓄積されているデータを読み取られることもありません。
 しかしながら万一SVPが攻撃された場合、装置の構成変更設定や保守作業に支障をきたす等の可能性があります。
 そのため今般、対象となる製品に対しまして、予防処置をさせていただきます。

 なお、Windows XP用のセキュリティパッチは、SP2に対するマイクロソフトのサポートが終了したことに伴い、2010年8月からSP3用のみ公開されます。SVPに対して以上のパッチを適用する場合、SVP OSをSP3にアップグレードしてください。

2. 今回のセキュリティホールの特徴

 攻撃者が、上記の脆弱性を悪用する目的で、特別な細工を施したRDPパケット、または、ICMPメッセージを作成し、影響を受けるコンピュータに送信することにより、SVPが再起動されるまで応答しなくなる可能性があります。

3. 対象製品

Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500、
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform VM、Hitachi Universal Storage Platform H20000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000

注:
Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storageは影響を受けません。

4. Storage Navigatorのご使用について

 Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
 クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
 詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。

 本セキュリティホールに関する情報


本件に関する問合せ窓口
(株)日立製作所RAIDシステム事業部 販売推進本部 販売企画部


*1
弊社では、セキュリティ対応に関して正確な情報を提供するよう努力しておりますが、セキュリティ問題に関する情報は変化しており、当ホームページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。情報ご参照の際には、常に最新の情報をご確認いただくようお願いします。
*2
当ホームページに記載されている製品には、他社開発製品が含まれております。これらのセキュリティ情報については他社から提供、または公開された情報を基にしております。弊社では、情報の正確性および完全性について注意を払っておりますが、開発元の状況変化に伴ない、当ホームページの記載内容に変更が生じることがあります。
*3
当ホームページはセキュリティ情報の提供を目的としたものであり、法律上の責任を負うものではありません。お客さまが独自に行なった(あるいは行なわなかった)セキュリティ対応その他のご行為の結果につきまして、弊社では責任を負いかねます。