日立ディスクアレイサブシステムにおけるSVPセキュリティホール
(MS09-069〜074)対策について
2009年12月11日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部
1. 日立ディスクアレイサブシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
- MS09-069:Local Security Authority Subsystem Service(LSASS)の脆弱性により、サービス拒否が起こる(974392)
- MS09-070:Active Directoryフェデレーションサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(971726)
- MS09-071:インターネット認証サービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(974318)
- MS09-072:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(976325)
- MS09-073:ワードパッドおよびOfficeテキストコンバーターの脆弱性により、リモートでコードが実行される(975539)
- MS09-074:Microsoft Office Projectの脆弱性により、リモートでコードが実行される(967183)
日立ディスクアレイサブシステムのSVPにおける、上記1〜6の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Local Security Authority Subsystem Service(LSASS)の脆弱性により、サービス拒否が起こるというものです。
IPsecを使用しているシステムが、本脆弱性の影響を受けます。SVPでは、IPsecを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Active Directoryフェデレーションサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、インターネット認証サービスの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
SVPでは、インターネット認証サービスを使用していません。そのため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページまたは電子メールメッセージを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、ワードパッドおよびOfficeテキストコンバーターの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたファイルを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Office Projectの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Office Projectがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform VM、Hitachi Universal Storage Platform H20000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000、
SANRISE9980V/9970V、SANRISE9980V-e/9970V-e、SANRISE H1024/ H128
- 注:
- Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storage、SANRISE9500Vシリーズ、SANRISE 2000/2000-e/1000シリーズ、およびSANRISE H512/H48は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報