日立ディスクアレイサブシステムにおけるSVPセキュリティホール
(新規:MS07-030〜035/更新:MS07-012、MS07-018)対策について
2007年6月15日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部
1. 日立ディスクアレイサブシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規]
- MS07-030:Microsoft Visioの脆弱性により、リモートでコードが実行される(927051)
- MS07-031:Microsoft Windows Schannelのセキュリティ パッケージの脆弱性により、リモートでコードが実行される(935840)
- MS07-032:Windows Vistaの脆弱性により、情報漏えいが起こる(931213)
- MS07-033:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(933566)
- MS07-034:Outlook ExpressおよびWindowsメール用の累積的なセキュリティ更新プログラム(929123)
- MS07-035:Win 32 APIの脆弱性により、コードが実行される(935839)
[更新]
- MS07-012:Microsoft MFCの脆弱性により、リモートでコードが実行される(924667)
- MS07-018:Microsoft Content Management Serverの脆弱性により、リモートでコードが実行される(925939)
日立ディスクアレイサブシステムのSVPにおける、上記1〜7の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Microsoft Visioに関する脆弱性です。
SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Visioがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Windows Schannelの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows Vista の脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。
日立ディスクアレイサブシステムのSVPでは、本件の対象となるOSを使用していないので、本脆弱性の影響を受けません。
- 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Outlook Express および Windows メールの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページまたは電子メールメッセージを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Win 32 APIの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft MFCの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページまたは電子メールメッセージを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Content Management Serverに関する脆弱性です。
SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Content Management Serverがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000、
SANRISE9980V/9970V、SANRISE9980V-e/9970V-e、SANRISE H1024/ H128
- 注:
- Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、SANRISE9500Vシリーズ、SANRISE 2000/2000-e/1000シリーズ、およびSANRISE H512/H48は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報