SANRISEシリーズにおけるSVPセキュリティホール
(新規:MS05-054〜055/更新:MS05-050)対策について
2005年12月16日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部
1. SANRISEシリーズに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規]
- MS05-054:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(905915)
- MS05-055:Windows カーネルの脆弱性により、特権が昇格される(908523)
[更新]
- MS05-050:DirectShowの脆弱性により、リモートでコードが実行される(904706)
弊社のSANRISEシリーズのSVPにおける、上記の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件には、下記に示すInternet Explorerの脆弱性が含まれています。
- ファイルのダウンロードダイアログボックスの操作に関する脆弱性(CAN-2005-2829)
- HTTPSプロキシの脆弱性(CAN-2005-2830)
- COMオブジェクト インスタンス化のメモリ破壊の脆弱性(CAN-2005-2831)
- 不適切なDocument Object Modelオブジェクトのメモリ破壊の脆弱性(CAN-2005-1790)
上記のInternet Explorerに関する脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページまたは電子メールメッセージを表示させるなどの操作を行うように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windowsカーネルの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、攻撃対象のコンピュータにローカルでログオンし、特別な細工が施されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件の更新内容は、MS05-050関連のDirectXセキュリティ更新プログラムをインストールした後、コンピュータが更新されないことがあるという不具合を解決するためのものです。
SVPでは、本不具合が発生する条件に該当しないため、更新プログラムを適用する必要はありません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000、
SANRISE9980V/9970V、SANRISE9980V-e/9970V-e、SANRISE H1024/ H128
- 注:
- Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、SANRISE9500Vシリーズ、SANRISE 2000/2000-e/1000シリーズ、およびSANRISE H512/H48は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報