SANRISEシリーズにおけるSVPセキュリティホール
(新規:MS05-035〜037/更新:MS05-033)対策について
2005年7月15日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部
1. SANRISEシリーズに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規]
- MS05-035:Microsoft Wordの脆弱性により、リモートでコードが実行される(903672)
- MS05-036:マイクロソフト カラー管理モジュールの脆弱性によりリモートでコードが実行される(901214)
- MS05-037:JViewプロファイラの脆弱性によりリモートでコードが実行される(903235)
[更新]
- MS05-033:Telnetクライアントの脆弱性により、情報漏えいが起こる(896428)
弊社のSANRISEシリーズのSVPにおける、上記の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Microsoft Wordの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft WordおよびMicrosoft Works Suite(Microsoft Wordが含まれる)がインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、マイクロソフト カラー管理モジュールの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたイメージ ファイル、およびそのファイルが保存してあるフォルダを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、JViewプロファイラの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Telnetクライアントの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。
本脆弱性を攻撃者が悪用するには、特別な細工が施されたWebページまたは電子メールメッセージを表示させるように、SVP使用者(保守員)を誘導する必要が有ります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
更新内容は、Services for UNIX 2.0およびServices for UNIX 2.1 用のセキュリティ更新プログラムが利用可能になったことを知らせるものです。
SVPではこれらのプログラムがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
SANRISE9980V/9970V、SANRISE9980V-e/9970V-e、SANRISE H1024/ H128
- 注:
- SANRISE9500Vシリーズ、SANRISE 2000/2000-e/1000シリーズ、およびSANRISE H512/H48は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報