冗長データをドライブ上に分散して配置するRAID構成をはじめ、停電が発生した場合でもキャッシュデータやシステム構成情報を安全に退避するメモリーバックアップ機能など、これまで培ってきた高信頼設計を継承。さらに、コンポーネントとネットワークの多重化や、コントローラにおける万が一の障害発生時にメモリー内データを別のメモリーに自動コピーして2重化を維持し続けるメモリー冗長再構築機能を実装し、信頼性を強化しました。障害発生時もシステムの冗長性を保持し、システムダウンの可能性を極限までゼロに近づけます。
日立が提供するストレージ仮想化技術 global storage virtualizationにより、2台のHitachi Virtual Storage Platform 5000シリーズ間を仮想的に統合。物理ストレージ層のデータ管理の煩雑さを軽減するとともに、システム移行とボリュームミラーリングの2つの機能により、サービス継続性をさらに向上できます。既存の日立ストレージからHitachi Virtual Storage Platform 5000シリーズへ、災害対策環境などボリューム間の関係性を引き継いだまま、サービス無停止でのシステム移行*1 が可能です。これにより、装置リプレース時のサービスの継続性をさらに高め、ビジネス機会損失の低減を図ることができます。また、物理ストレージをまたぐActive-Activeなボリュームミラーリング機能*2 により、片方のボリュームでの障害発生時にも、サービス無停止でシステム切り替えが可能。ミラーリングされた2台のボリュームに対しては、異なる経路からでも、物理ストレージ間でボリュームを切り替えることなく動的にアクセスできます。
ストレージデバイスの仮想化機能により、異種ストレージを統合・仮想化し、異種ストレージを含めたリソースを有効活用できます。ボリューム容量の仮想化機能では、物理構成にとらわれない柔軟なボリューム設定により、容量設計や容量拡張時の運用負担を軽減できます。また、ストレージ階層の仮想化機能*3 では、アクセス頻度に応じて最適なデバイスへデータを自動配置し、性能設計の負担を軽減しながら、ストレージのコストパフォーマンスを向上。これらの仮想化機能により、ストレージリソースへの投資最適化を支援します。
データセンターの災害対策として、サーバ非経由でローカルサイトとリモートサイトに設置したシステム間のリモートコピー機能を提供します。サイトのデータ整合性を最重要とする同期リモートコピー機能と、業務サーバへの影響を極小化した非同期リモートコピー機能を提供*4 し、広域災害や局所災害に備えるデータセンター構成で、ストレージリソースの使用効率を向上しつつ柔軟なコピー運用が可能です。また、非同期リモートコピー、同期リモートコピー、global storage virtualizationを組み合わせて3拠点のデータセンター構成を構築し、事業継続性をより高めることができます。
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