目次 HELP


付 録 A


upstabファイル

本ソフトは、upstabファイル(/usr/ups/lib/)にしたがって動作します。このファイルには、動作条件の設定ツールで設定しますが、すべての項目が変更可能ではありません。その他の動作条件の変更が必要な場合は、upstabファイルを直接変更します。変更した後は、コンピュータを再起動してください。再起動するまで設定変更が反映されません。
以下に、upstabファイルの設定例を示します。/usr/upsは実際にインストールしたディレクトリを指定してください。

upstabの例(注)

########################################################################
#
# upstab,v 2.0 94/05/05 13:37:11 Zirion Networks;
#
# Copyright (C) 1992,1994 Zirion Networks,Inc.
#
########################################################################
#
# UPSのIPアドレスとネットワ−クデバイスの設定
#
ttyname: 192.168.10.1 # UPSのIPアドレス
moncommunity: pwrmon # 監視用コミュニティ名 (変更しないでください)
setcommunity: public # 制御用コミュニティ名 (変更しないでください)
#ifname: le0 # ネットワ−クデバイス名(OS毎に異なります)

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#
# ログファイル記録期間の指定には次の単位が使用できる。
# day, days ... 日
# week, weeks ... 週
# month, months ... 月
# year, years ... 年
# record, records ... レコード
# rotate, rotates ... ローテーション(月サイズ)
# 単位なし ... 月
#
#cleaner: clnlog # ログファイルクリーナ
upslog: /usr/ups/log/upslog # ログファイル
history: 1month # ログファイル記録期間

########################################################################
#
# モニタの動作に関する基本的なタイムパラメータ
#
watchinterval: 900 # モニタ時間間隔
untilshutdown: 30 # シャットダウンまでの遅延時間
forshutdown: 30 # シャットダウン遅延時間

########################################################################
#
# メッセージファイルおよびスケジュールファイルの検索パス。
# この項目は、動作条件の設定ツールで変更できません。
#msgfilpath: /usr/ups/lib/mssg
#schfilpath: /usr/ups/lib/schedule

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#
# スクリプトの実行レベルを指定すれば、その値以下のレベルでスクリプトが実
# 行される。実行されたスクリプトは、実行レベルを引数にもつ。実行レベルは
# 次のように定義されている。
# スケジュール終了前処理 --- 7
# スタートアップ時 --- 6
# 電源回復時 --- 5
# スケジュール終了時 --- 4
# 電源異常発生時 --- 3
# 回復不能と見なされた時 --- 2
# シャットダウン時 --- 1
# スケジュール終了前処理時間を指定すれば、スケジュール終了よりも指定時間
# だけ早いタイミングでスクリプトを実行できる。ただし、実行時刻は、(モニ
# ター時間間隔 / 2)程度の誤差を生じるので注意が必要である。
#
#rclevel: 6 # スクリプトの実行レベル(default=1)
#forpreprocess: 600 # スケジュール終了前処理時間(default=0)
upsrc: /usr/ups/bin/upsrc # シャットダウンスクリプト

########################################################################
#
# 電源異常メッセージがブロードキャストされてすべてのホストに表示されるの
# が目障りであるという場合には、次の設定を「off」にすればよい。
#
# この項目は、動作条件の設定ツールで変更できません。
#upsport: 12000 # モニタサービスポート番号
#xport: 12010 # メッセンジャーサービスポート番号
#broadcast: off # ステータスのブロードキャスト(default=on)

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#
# 終了遅延時間の先頭に「+」をつけると繰り返し遅延、つけなければ一度きり
# の遅延となる。また、終了遅延条件は次の値の論理和である。
# 特定のプロセスが実行されている ... 1
# ユーザが1人でもログインしている ... 2
# 他ホストからマウントされている ... 4
# 終了遅延時間または終了遅延条件のどちらか一方を0にすると終了遅延しない。
#
putofftime: +600 # 終了遅延時間(default=+600)
#enableputoff: 7 # 終了遅延条件(default=0)

########################################################################
#
# UPS遅延遮断が「on」なら60秒の遅延になる。それ以上の遅延時間をとりた
# いときは数値(秒単位)を指定する、ただし60秒以下には設定できない。
#
upsautodown: 360 # UPS遅延遮断(default=360)

########################################################################
#
# 電源異常時にUPS遅延遮断を行うと、復電後、インバータ給電が再開するとと
# もにマシンは自動的に起ち上がる。自動起動させたくない場合は、次の設定を
# 「off」にすればよい。
# また、UPSがいったん停止してから自動起動するまでの最小遅延時間を設定
# することができる。ただちに復電しても、この時間が経過してからでないと、
# UPSは出力を再開しない。デフォルトでは60秒。
#
#autoreboot: off # 復電時自動起動の有効/無効(default=on)
#rebootdelay: 60 # 停止から自動起動までの最小遅延

########################################################################
#
# 電源異常時に、何らかの原因で正常にシャットダウン処理が実行されないまま
# この時間を迎えると、モニタは強制終了処理を行う。安全装置。デフォルトで
# はUPS遅延遮断時間から10秒を引いた値(upsautodown - 10)。
#
# この項目は、動作条件の設定ツールで変更できません。
#shutdownlimit: 50 # 強制シャットダウン時間

########################################################################
#
# 本UPSは、2つの出力系統を持つ。この2つの出力系統は独立して動作する
# ので、起動時に出力系統1の電源を先に投入し、少し遅らせて出力系統2の電
# 源を投入することができる。逆に、停止時には出力系統2の電源を先に遮断し、
# 少し遅らせて出力系統1の電源を遮断することができる。
# それらの時間差を定義する。デフォルトではいずれも0秒。
#
#relaymode: 3 # 出力系統の有効/無効
#relayondelay: 0 # 起動時の遅延時間
#relayoffdelay: 0 # 停止時の遅延時間

########################################################################
#
# 「wdtt」の形式で、UPSの自己診断の時間を指定する。
#
# w ... 週(0 であれば毎週)
# d ... 曜日(日曜日を0とする6までの数値)
# tt ... 時刻(0-24)
#
# -1にすると、自己診断をしない。
#
#selftest: 0 # 自己診断周期(default=-1)

########################################################################
#
# 次の2つの設定は、いずれもデフォルトで「on」。
#
#netshutdown: off # シャットダウンコマンド(upshut)の有効/無効
#enabletimer: off # タイマ機能の有効/無効

########################################################################
#
# シスログ表示レベルを指定すれば、不要なメッセージを表示しないようにする
# ことができる。シスログ表示レベルは1と2の2つを指定する。電源異常発生
# 時の一発目のメッセージはレベル1で、以降の繰り返しメッセージはレベル2
# で送られる。表示レベルは、次のいずれかを指定する。
# emerg ... LOG_EMERG
# alert ... LOG_ALERT
# crit ... LOG_CRIT
# err ... LOG_ERR
# warn ... LOG_WARNING
# info ... LOG_INFO
# none ... 表示せず
#
#syslogpriority: err,err # シスログ表示レベル(default=err,err)
# HP-UXの場合は,default=alert,err
########################################################################
#
# トラップと電子メールの設定
#
#snmptrap: on # トラップの有効/無効(default=off)
#trapto: his_address # トラップの宛先
#community: public # トラップのコミュニティ(default=public)
#sendmail: on # 電子メールの有効/無効(default=off)
#mailserv: 192.168.1.1 # メールサーバ名
#mailfrom: my_name@my_domain # 電子メールの発信者
# (「mailfrom: 」を含む最大入力文字数は255文字です。)
#mailto: his_name@his_domain # 電子メールの宛先
# 「,」(カンマ)で区切って、3か所まで指定できます。 
# mailto: 「メールアドレス1」,「メールアドレス2」,「メールアドレス3」
# (「mailto: 」と「,」を含む最大入力文字数は255文字です。)
#mailups: UPS_Server # 電子メールの添付文字列
#mailnlog: 3 # 電子メールの添付ログ件数(default=0)
# ログ件数は16件以内とします。

########################################################################
#
# マルチUPSの設定
#
# 動作条件およびスケジュールデータの同期ルーチンを指定する。
shmsync: /usr/ups/bin/upsync

########################################################################
#
# WWWサーバの設定
#
# この項目は、動作条件の設定ツールで変更できません。
wwwfilpath: /usr/ups/www

########################################################################
#
# 次の設定は変更してはならない。
#
# この項目は、動作条件の設定ツールで変更できません。
upsserver: myself # 私はサーバ

以上の例は本ソフトのインストール直後のデフォルト設定になっています。upstabには次の設定を加えることができます。
ポーリング間隔の変更:本ソフトとUPSとはデフォルト値10秒間隔で通信を行っています。これを変更することができます。ポーリング間隔を変更したい場合は、次の設定値をupstabに加えてください。下記の例はポーリング間隔5秒の設定です。
########################################################################
#
#ポーリング間隔の変更
moninterval:5

(注) ● #以降はコメントです。
● :後のスペースは不要です。
● 時間の単位は秒です。

本ソフトのインストール、アンインストール(削除)時に変更される共通ファイル

本ソフトのインストール、アンインストール(削除)時に変更される共通ファイルについては、OS別に下記に記載しています。参照してください。

OS名
Solaris
PA-RISC版 HP-UX
AIX 5L(LPARも含む)
IA-64版 Red Hat Linux
IA-64版 HP-UX 11i

エラーメッセージ

デーモンが起動するときに出力されるメッセージ

Cannot open UPS comm. line
ネットワーク通信ポートのオープンに失敗しました。
原因:

Failed to initialize UPS Device
UPSの初期化に失敗しました。
原因:

System will shutdown after 14 minutes
14分後にシャットダウンします。
原因:

Cannot create socket.
Assigned service (ups/udp) is not defined.
Assigned service (xups/udp) is not defined.
Failed to set broadcasting mode on the socket.
ネットワーク異常
原因:

●デーモン起動後通常運転中のメッセージ
Communication error
突然、UPSと通信できなくなった。
原因:

Q&A

●警報表示の枠の中に日本語を表示しないとき
xups(警報表示プログラム)起動時にコマンドラインオプションで利用可能なオプションを引き渡します。

xups -fa 英字フォント -fk 漢字フォント &

英字フォントの書き方
英字フォントは、次のようにします。

フォント名の末尾が“iso8859-1”で終わっているものはそのまま。
(例)xups -fa -sony-fixed-medium-r-normal--20-c-100-iso8859-1 &

フォント名の末尾が“iso8859-1”で終わっていないものは“=iso8859-1”を付ける。
(例)xups -fa lucidasans-italic-10=iso8859-1 &

漢字フォントの書き方
漢字フォントは次のようにします。

フォント名の末尾が“jisx0208.1983-0”で終わっているものはそのまま。
(例)xups -fk -sony-fixed-medium-*-16-120-*-jisx0208.1983-0 &

フォント名の末尾が“jisx0208.1983-0”で終わっていないものは、“jisx0208.1983-0”を付ける。
(例)xups -fk 16x16kanji=jisx0208.1983-0 &

/usr/ups/binの下のxupsinitの中の“/usr/ups/bin/xups &”というエントリを上記のコマンドラインで置き換えてください。

利用可能なフォントについて
利用可能なフォントは次のコマンドで探すことができます。
xlsfonts | more
と入力すると、利用可能なフォントリストが表示されます。

ちなみにフォントの実体は、/usr/openwin/lib/fontsの下にあります。フォントの実体とともに、fonts.dir またはfonts.aliasというファイルがあります。これは、そこに存在しているフォントの一覧および別名のリストです。これらはテキストファイルですのでvi等のエディタで開いてみることができます。これを見て利用可能なフォントを探す方法もあります。

●グラフ画面やインストール画面に日本語を表示しないとき
画面の全体が日本語表示されない場合は、X-Window表示のためのリソースファイルが見つからないためと思われます。この場合は、次の「スケジュール設定画面で時計しか表示しないとき」の項を参照ください。
グラフ画面のステータス表示の部分だけが日本語表示されない場合は、言語環境の設定が日本語対応になってないためと思われます。この場合には、環境変数LANGにja(Solarisの場合)、japanese(Sun OSの場合)を設定してください。(.cshrcまたは.profileの中で、ログインする度に自動設定されるようにしておくとよい。)

●スケジュール設定画面で時計しか表示しないとき
xsched, xinst, upsg等のプログラムは、リソースファイルが適切に指示されていなければ、きちんとした画面を表示しません。これらのリソースファイルは、インストール時にデフォルトのリソースパスの下にコピーされます。
デフォルトのリソースパスは、/usr/openwin/lib/X11/app-defaultsか /usr/openwin/lib/X11/$LANG/app- defaultsです。また、リソースファイル名はXSched, XInst, UPsgです。
上記いずれかのディレクトリに、これらのファイルが存在しているかどうか確認してください。もしなければ、/usr/ups/rsrcの下にリソースファイルが入っているので、それらを上記のディレクトリへコピーしてください。(XInstだけは、/usr/ups/rsrcの下のXInst.1をリネームしてコピーしてください。)
リソースファイルがあるにもかかわらず、画面表示がおかしいときは環境変数XAPPLRESDIRが設定されていないかどうか確認してください。この環境変数が設定されていると、デフォルトのリソースパスが無効になります。この場合は下記のいずれかを行ってください。

  1. 上記リソースファイルをXAPPLRESDIRが指示するリソースパスにコピーする。
  2. XAPPLRESDIRの設定をキャンセルする。

●本ソフトをインストールしたら、ブートアップ時に不審なメッセージが表示されるようになった
本ソフトでは、UNIXのsyslogを利用して、エラーメッセージを表示する仕組みになっています。 syslogの設定は /etc/syslog.confのファイルに記述しますが、この設定はマシンによってまちまちです。このため、本ソフトでは電源異常等のメッセージをコンソールに正しく表示するために、インストール時にsyslog.confの設定を強制的に変更しています。(古い設定ファイルは /etc/syslog.conf.org として保存される。)
syslogの設定を変更したために、それまでコンソールに表示されなかったエラーメッセージが、コンソールに表示されるようになることがあります。
たいていのメッセージは、下記のようなフォーマットをしています。

        Mar 6    09:53:34       host1   /etc/sample     [110]   Failed to ...
        ↑      ↑      ↑      ↑      ↑
        日付    ホスト名        プログラム名    プロセスid      エラーメッセージ゙

この例でのエラーは“/etc/sample”というプログラムで発生したものです。エラー原因については、このプログラムの開発元に問い合わせてください。

●警報表示の位置とサイズの変更
警報(メッセージ)表示が左上では邪魔なので位置を変えたい場合は、次のようにしてください。

  1. 右上に表示
    xups -geometry -0+0 &
  2. 左下に表示
    xups -geometry +0-0 &
  3. 右下に表示
    xups -geometry -0-0 &

また、ホスト名が長くてメッセージの末尾が切れる場合はサイズを大きくしてください。

  1. サイズの変更
    xups -geometry 600x60 &
  2. サイズを変更して右上に表示
    xups -geometry 600x60-0+0 &

/usr/ups/bin/xupsinitの中の“xups &”のエントリを上記コマンドで置き換えてください。

●ログ情報のプリントアウト
ログ情報をプリントアウトしたいときは、次のようにします。
upslog -dev [N] | lpr  [N]=1,2,・・・8  ... 各UPS毎の全ログ情報をプリントアウト
upslog -dev [N] -from 92.10.15.12 | lpr  [N]=1,2,・・・8  ... 各UPS毎の1992年10月15日の12時以降のログ情報をプリントアウト

●本ソフトを削除する方法
本ソフトを削除する前に、「本ソフトのインストール、アンインストール(削除)に変更される共通ファイル」を参照し、バックアップを取る必要がある場合は、バックアップを行ってから本ソフトの削除を行ってください。

本ソフトのプログラム等を削除して、インストール前の状態に戻したいときは、スーパユーザとなって下記コマンドを実行してください。複数のUPSを監視する場合など /etc/rc.upsファイルを編集している場合は、デーモン停止し、追加記述した個所を削除後に下記コマンドを実行してください。

# /usr/ups/bin/CLEANUP

このコマンドを実行すると、本ソフトが動作していれば、該当プロセスをkillし、本ソフト関連ファイルを削除し、環境関連のファイル内容をインストール前の内容に戻します。

●NIS(+)の設定方法
NIS(+)のサーバマシンの /etc/servicesに次の3行を追加して、マップファイルを作り直します。
具体的な作業は、システム管理者に依頼するか、相談しながら行ってください。

pm-ups    12000/udp
pm-ups    12000/tcp
xups   12010/udp

※ ポート番号12000,12010 が他と重複する場合は、適当な値に変更してください。

●名前解決の設定方法
具体的な作業は、システム管理者に依頼するか、相談しながら行ってください。
・DNSサーバによる名前解決を行う場合は、ネットワーク設定ツール等でDNSサーバを指定してください。
・hostsファイルを使用した名前解決を行う場合は、/etc/hostsファイルに下記のようにホスト名を追加します。
 (ネットワーク設定ツール等でDNSサーバが指定されていないことを確認してください。)

例:Redhat
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1       localhost                 localhost
192.168.10.4    server1.maydomain.org     server1

●メールで送信される内容

本ソフトのメール送信機能で送信されるメールの内容と説明をします.

送信されるメールの例
(moon.dom1.alfatech.co.jp) 停電が発生しました。
-------
UPS-ID:
testing
-------
SW Serial: TEST
-------
UPSLOG:
DATE,TIME,UTIL(V),INV(V),BAT(V),UTIL(Hz),TEMP,DC(V),INV(A),LOAD(%),STATUS,ALARM
2004/05/31,19:10:51,101.0,101.0,041.2, 60.0, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:11:46,100.0,101.0,041.2, 60.0, 25.0,182.0, 1.4, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:12:41,100.0,101.0,041.2, 60.0, 25.0,182.0, 1.3, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:13:36,100.0,101.0,041.2, 60.0, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:14:31,100.0,101.0,041.2, 59.9, 25.0,182.0, 1.4, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:15:26,100.0,101.0,041.2, 59.9, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:16:21,100.0,101.0,041.2, 59.9, 25.0,182.0, 1.4, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:17:16,099.0,101.0,041.2, 59.9, 25.0,182.0, 1.3, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:17:46,100.0,101.0,041.2, 59.9, 25.0,182.0, 1.4, 11.0,250300,000000
--156(UPS#1)--
2004/05/31,19:10:51,100.0,101.0,040.9, 60.0, 25.0,182.0, 1.5, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:11:46,100.0,101.0,040.9, 60.0, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:12:46,100.0,101.0,040.9, 60.0, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:13:46,100.0,101.0,041.0, 60.0, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:14:46,100.0,101.0,040.9, 59.9, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:15:46,100.0,101.0,041.0, 59.9, 25.0,182.0, 1.5, 8.0,230300,000000
2004/05/31,19:16:46,099.0,101.0,041.0, 59.9, 25.0,182.0, 1.5, 11.0,230300,000000
2004/05/31,19:17:46,099.0,101.0,041.0, 59.9, 25.0,182.0, 1.4, 8.0,230300,000000
--156(UPS#2)--

hostname:送信元のホスト名です。
UPS-ID:動作条件の設定で「添付文字列(mailups)」に登録された文字列です。例として「testing」が表示されている。
SWSerial:本ソフトをインストールした時に入力したソフトウェアシリアル番号です。
Support:動作条件設定(GUI環境:xinst, CUI環境:cinst)を起動し、GUI環境:「設定の変更」→「UPS情報の変更」と選択して表示される項目の[代理店名]と[電話/電子メール]の内容、CUI環境:「2.Change Set Up」→「4.Change UPS Information」と選択して表示される項目の[Agent Name]と[Agent Contact]の内容が表示されます。
UPSLOG:動作条件の設定で「添付ログ件数(mailnlog)」に設定した件数分のUPS計測値ログが添付されております。
"--156(UPS#1)--"と表示する行までが、multi-ups.confファイルで"1"に設定したUPSのログです。
"--156(UPS#2)--"と表示する行までが、multi-ups.confファイルで"2"に設定したUPSのログです。

UPSLOGの詳細は以下の通りです。

2002/12/17, 13:16:28, 104.0, 101.0, 041.0, 060.0, 028.0, 380.0, 0.0, 012.0, 230300 000000
年月日 時刻 入力
電圧
インバータ
電圧
バッテリ
電圧
入力
周波数
周囲
温度
直流
電圧
入力
電流
負荷
状態
情報
障害
情報

状態情報詳細
左から1桁目は、バッテリ状態
”2”のとき、正常
”3”のとき、バッテリ電圧低下またはAbnormal
左から2桁目は、UPS状態
”2”のとき、UPS給電停止(このとき障害発生メッセージが出ます)
”a”のとき、UPS給電停止で、障害情報あり
”3”のとき、インバータ給電時
”b”のとき、インバータ給電で、障害情報あり
”4”のとき、バイパス給電
”c”のとき、バイパス給電で、障害情報あり
”5”のとき、バッテリ運転
”d”のとき、バッテリ運転で、障害情報あり

左から3桁目は、内部で使用
左から4桁目は、UPS出力フィーダの状態
”0”のとき、出力1は停止、出力2は停止
”1”のとき、出力1は給電、出力2は停止
”2”のとき、出力1は停止、出力2は給電
”3”のとき、出力1は給電、出力2は給電
左から5,6桁目は、内部で使用
障害情報詳細

7-4bit 3-0bit
1バイト目 0011 0bit目 ”1”のとき「出力過電流」発生、”0”のとき未発生
1bit目 ”1”のとき「出力不足電圧」発生、”0”のとき未発生
2bit目 ”1”のとき「出力過電圧」発生、”0”のとき未発生
3bit目 ”1”のとき「起動時バッテリ電圧不足」発生、”0”のとき未発生
2バイト目 0011 0bit目 ”1”のとき「直流過電圧」発生、”0”のとき未発生
1bit目 ”1”のとき「直流低電圧」発生、”0”のとき未発生
2bit目 ”1”のとき「バッテリ放電終止」発生、”0”のとき未発生
3bit目 ”1”のとき「UPS自己診断異常」発生、”0”のとき未発生
3バイト目 0011 0bit目 ”1”のとき「温度異常」発生、”0”のとき未発生
1bit目 ”1”のとき「過負荷1」発生、”0”のとき未発生
2bit目 ”1”のとき「過負荷2」発生、”0”のとき未発生
3bit目 ”1”のとき「過負荷3」発生、”0”のとき未発生
4バイト目 0011 0bit目 ”1”のとき「出力過電流連続5回」発生、”0”のとき未発生
1bit目 ”1”のとき「バッテリ過電圧」発生、”0”のとき未発生
2bit目 ”1”のとき「バッテリ寿命予告」発生、”0”のとき未発生
3bit目 ”1”のとき「充電器異常」発生、”0”のとき未発生
5バイト目 0011 0000 予備
6バイト目 0011 0000 予備

状態情報,障害情報の詳細は,「UPSに障害が発生した場合」を参照してください。

●警報表示(xups)に「Abnormal(0000)」と表示された場合
Windows版のイベント設定の「その他の情報」「クライアント通知」を有りにした場合、UNIX/Linux(GUI環境)では「Abnormal(0000)」と表示されます。
原因:WindowsとUNIX/Linuxとで通信コード体系が異なるため。

No. Windows側のメッセージ内容
207 スケジュール設定は下記のとおりです
今回の開始時間 0000/00/00 00:00
今回の終了時間 0000/00/00 00:00
次回の開始時間 0000/00/00 00:00
208 スケジュールが更新されました
209 システムは14分後にシャットダウンします
212 自己診断を実行しました
213 自己診断の結果、正常でした
214 自己診断の結果、異常を検出しました
215 自己診断の条件が整っていないため、UPSが自己診断を拒否しました
216 自己診断の結果を取得できませんでした


●UPSとホスト間にファイヤーウォールがある場合
本ソフトは次のポートを使用しています。ファイヤーウォールの設定で 下記のポートがオープンされるように設定してください。
pm-ups        12000/udp
pm-ups        12000/tcp
xups          12010/udp
snmpサービス     161/udp
snmpトラップサービス 162/udp

●ホストのIPアドレス変更の場合
本ソフトのインストール後にホストのIPアドレスを変更するとUPSのSNMPカード(またはEDEカード)上に 変更前の旧IPアドレスが不定ホストとして残留することがあります。不定ホストが残留すると停電時 やスケジュール停止の際にUPS出力を停止するように設定していても正常に動作しません。
ホストのIPアドレスを変更した場合、SNMPカードまたはEDEカードの取扱説明書の[環境データの入力] -> [設定更新] -> [不定ホストの削除]を参考にして不定ホストの削除を実施してください。

制限事項

●ネットワーク機能を使用しない設定でインストールした場合の制限事項

ネットワーク機能を使用しない設定でインストールした場合,次の機能が使えなくなります.

一度ネットワーク機能なし版をインストールすると,ネットワーク機能あり版に変更できません.
本ソフト一度削除してから再度インストールし直してください.
本ソフトの削除の方法は,「本ソフトを削除する方法」を参照してください.

「ネットワーク機能を使用しない」設定とは、本ソフトのネットワーク機能の一部を使用しないことを示します。
インストールしたコンピュータのネットワークが使用できなくなるものではありません。

●グラフ表示

設定変更用のダイアログのタイトルが切れる
ダイアログの幅が狭い場合に、タイトルの末尾が切れることがあります。これは、ウィンドウマネージャの一般的な仕様です。ダイアログをリサイズし、幅を広げれば全部のタイトルを見ることができます。
一部の機種で表示開始日時の設定変更で0が入力できない
表示開始日時の設定で、0が入力できません。0を含む(例:1996.10.10)特定の日時を指定したい場合は、グラフ表示画面でカーソルを目標の場所に移動してから設定変更画面で「カーソル位置」ボタンを押してください。

コンピュータを手動で停止する方法

UPSは、本ソフトを通して、接続されたコンピュータの稼動状態を管理しています。
UPSに接続されたコンピュータ全てがシャットダウン処理を実行したことを確認した場合のみ、UPSは停止/再起動を行います。
1台でもシャットダウン処理を実行していないコンピュータがある場合は、UPSは停止しないで運転を継続します。
標準のシャットダウンコマンドを使用してコンピュータを停止した場合、そのコンピュータはシャットダウンしていないものとして
扱いますので、UPSは停止/再起動動作を行いません。
手動でコンピュータを停止する場合は、「upshut」コマンドを使用して、コンピュータを停止してください。
「upshut」コマンドを使用することによりシャットダウン処理が実行されたことをUPSに認識させることが出来ます。

●upshutコマンド使用方法
以下のコマンドを実行します。
このコマンドを実行すると、本ソフトは直ちにコンピュータのシャットダウン処理を行います。
スケジュールが設定されている場合は、次回の起動は設定されたスケジュールの時刻で実行されます。
スケジュールが設定されていない場合は、次回の起動は設定されません。

/usr/ups/bin/upshut<Return>

注意
AIX LPAR構成でご使用の場合は、manushutコマンドを実行してください。

このコマンドを使用して停止したLPARの起動は手動で行う必要があります。
詳細は本CD(/AIXDOC)に収録されているAIXDOC.txtを参照ください。
/usr/ups/bin/manuhut<Return>

デーモン(upsd)の停止と再起動の方法

●停止
本ソフトのデーモン(upsd)のプロセス番号を下記コマンドで確認してください。
# ps -ef| grep ups <Return> または、ps -ax| grep ups <Return>

# ps -ef| grep ups
root 1314 1 0 19:36:31 0:00 /usr/ups/bin/upsd
       ↑
    プロセス番号


または、
# ps -ax| grep ups
root 1314 1 0 19:36:31 0:00 /usr/ups/bin/upsd
       ↑
    プロセス番号


次に本ソフトのデーモン(upsd)を停止します。
# kill 1314 <Return>
        ↑
    プロセス番号

停止する(確認した)プロセス番号以外を停止した場合は、システム運用に重大な問題を引き起こす可能性があります。
デーモン(upsd)を停止する際はプロセス番号に十分、ご注意ください。

●再起動
本ソフトのデーモン(upsd)を再起動します。
デーモンが再起動すると本ソフトの情報がUPSに設定されます。
# /etc/rc.ups <Return>

UPSに障害が発生した場合

UPSに障害が発生した場合は、/usr/ups/bin/upslog -lin -dev [N] (N=1,2,・・・8)を実行してUPS状態詳細表示を参照してください。
下記のように監視対象UPS毎に指定します。

/usr/ups/bin/upslog -lin -dev 1 <Return>  # 監視対象UPS1の計測ログとUPS状態詳細を表示
/usr/ups/bin/upslog -lin -dev 2 <Return>  # 監視対象UPS2の計測ログとUPS状態詳細を表示
   ・・・・・・・・・・
/usr/ups/bin/upslog -lin -dev 8 <Return>  # 監視対象UPS8の計測ログとUPS状態詳細を表示

2002/12/17 13:16:28 104.0 101.0 041.0 60.0 28.0 380.0 0.0 12.0 230300 000000 0000
年月日 時刻 入力
電圧
インバータ
電圧
バッテリ
電圧
入力
周波数
周囲
温度
直流
電圧
入力
電流
負荷
状態
情報
障害
情報
予備

上記障害情報を参照して下記の状態情報詳細と障害情報詳細の指示にしたがってください。


状態情報詳細
左から1桁目は、バッテリ状態
”2”のとき、正常
”3”のとき、バッテリ電圧低下またはAbnormal
左から2桁目は、UPS状態
”2”のとき、UPS給電停止(このとき障害発生メッセージが出ます)
”a”のとき、UPS給電停止で、障害情報あり
”3”のとき、インバータ給電時
”b”のとき、インバータ給電で、障害情報あり
”4”のとき、バイパス給電
”c”のとき、バイパス給電で、障害情報あり
”5”のとき、バッテリ運転
”d”のとき、バッテリ運転で、障害情報あり
左から3桁目は、内部で使用
左から4桁目は、UPS出力フィーダの状態
”0”のとき、出力1は停止、出力2は停止
”1”のとき、出力1は給電、出力2は停止
”2”のとき、出力1は停止、出力2は給電
”3”のとき、出力1は給電、出力2は給電
左から5,6桁目は、内部で使用

障害情報詳細
左から1桁目は、”1”のとき「起動時バッテリ電圧不足」発生、”0”のとき未発生
左から2桁目は、”1”のとき「出力過電圧」発生、”0”のとき未発生
左から3桁目は、”1”のとき「出力不足電圧」発生、”0”のとき未発生
左から4桁目は、”1”のとき「出力過電流」発生、”0”のとき未発生
左から5桁目は、”1”のとき「UPS自己診断異常」発生、”0”のとき未発生
左から6桁目は、”1”のとき「バッテリ放電終止」発生、”0”のとき未発生
左から7桁目は、”1”のとき「直流低電圧」発生、”0”のとき未発生
左から8桁目は、”1”のとき「直流過電圧」発生、”0”のとき未発生
左から9桁目は、”1”のとき「過負荷3」発生、”0”のとき未発生
左から10桁目は、”1”のとき「過負荷2」発生、”0”のとき未発生
左から11桁目は、”1”のとき「過負荷1」発生、”0”のとき未発生
左から12桁目は、”1”のとき「温度異常」発生、”0”のとき未発生
左から13桁目は、”1”のとき「充電器異常」発生、”0”のとき未発生
左から14桁目は、”1”のとき「バッテリ寿命予告」発生、”0”のとき未発生
左から15桁目は、”1”のとき「バッテリ過電圧」発生、”0”のとき未発生
左から16桁目は、”1”のとき「出力過電流連続5回」発生、”0”のとき未発生
左から17−24桁目は、予備


コンソールへのメッセージ表示方法

※Redhat Linux のデフォルトではコンソールにメッセージを表示させないようになっています。
 変更した場合は他のアプリケーションのメッセージも表示されるようになりますので注意してください。
※シスログ優先度を変更することによって、不要なメッセージの表示を禁止することができます。
 GUI環境でのシスログ優先度の変更     CUI環境でのシスログ優先度の変更
 優先度を高いレベル「emerg」で設定すると、他のアプリケーションの「info、err」等で設定されているメッセージは表示されなくなります。
 変更時は「/etc/syslog.conf」ファイルの定義も合わせて変更してください。(変更後はシステムを再起動してください)
  例:「*.emerg    /dev/console」
※コンソールにメッセージを表示するユーザの設定を行ってください。(変更後はシステムを再起動してください)
  例:「*.err    root,user1」 (ログインしたユーザがrootとuser1の時にメッセージを表示します)
※繰り返しメッセージする初期化エラー等をコンソールに表示するためには
 「シスログ優先度繰り返し」の優先度を高いレベルに設定する必要があります。
 GUI環境でのシスログ優先度の変更     CUI環境でのシスログ優先度の変更
  例:syslog.confの定義が「*.alert   /dev/console」の場合
  「シスログ優先度繰り返し」の優先度は[alert]か[emerg]を選定してください。(変更後はシステムを再起動してください)
  シスログ優先度は、[none][info][warn][err][crit][alert][emerg]の順で高くなります。

<例:Redhat>
# Log all kernel messages to the console.
# Logging much else clutters up the screen.
#kern.*            /dev/console
*.err            /dev/console     コンソール出力の定義
*.err            root           メッセージを表示するユーザ設定
# Log anything (except mail) of level info or higher.
# Don't log private authentication messages!
*.info;mail.none;authpriv.none;cron.none /var/log/messages
# The authpriv file has restricted access.
authpriv.*         /var/log/secure
# Log all the mail messages in one place.
mail.*          /var/log/maillog
# Log cron stuff
cron.*            /var/log/cron
# Everybody gets emergency messages
*.emerg                 *
# Save news errors of level crit and higher in a special file.
uucp,news.crit       /var/log/spooler
# Save boot messages also to boot.log
local7.*          /var/log/boot.log



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