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5 コンピュータのシャットダウンとUPSの起動・停止を,スケジュール運転できます。
また、スクリプトと組み合わせることでシステムの自動運転が可能です。

スケジュールは、以下の単位で設定できます。
年間:一年分のスケジュールに使用します。年間スケジュールで設定した内容は毎年繰り返されます。
週間:毎週行うスケジュールに使用します。
単一:周期的に繰り返さない単独スケジュールに使用します。

スケジュール
運転
スケジュール終了時刻前に、停電が(停電確認時間に設定した時間以上)継続した場合、
オートシャットダウン機能によりコンピュータがシャットダウンしUPSが停止します。
その後、復電するとスケジュール停止中の時刻の場合でもUPSは起動します。

停電継続(停電確認時間に設定した時間以上)によりオートシャットダウンした場合は、
[ 停電 → コンピュータシャットダウン → UPS停止 → 復電 → UPS再起動 ]
が一連の動作になります。

スケジュール停止中の時刻にUPSが起動した場合、14分後にコンピュータが
シャットダウンしUPSが停止します。
(単一スケジュールは、再起動時に設定内容をクリアするので、単一スケジュールのみの
設定ではシャットダウンしません。)

週間・年間スケジュールで同日に終了時刻が先、起動時刻が後、の設定値が入力された場合、
14分後にシャットダウンされます。
ご使用のコンピュータによっては、電源が投入されただけでは起動しない仕様の装置があります。
装置のマニュアルにてご確認ください。不明点がある場合は装置メーカに問い合わせてください。
スケジュール設定のルール

週間・年間スケジュール

○終了と起動を対で入力してください。
○同日に終了が先、起動が後になる設定は行わないでください。

単一スケジュール
○終了のみで入力するか、終了が先で起動が後の対で入力してください。

優先度
○スケジュールの優先順位は,単一スケジュールが最優先で,
  1.単一スケジュール > 2.年間スケジュール > 3.週間スケジュール の順です。
○日々の高優先のスケジュールパターンが実行されます。
<例>12月29日月曜日に単一を追加設定した場合

必ず週間スケジュールを年間や単一の前に設定してください。
年間スケジュールで設定された内容は,年単位で繰り返されます。
年間スケジュールを設定している場合は,1ヶ月もしくは,数ヶ月おきにスケジュール設定内容を確認してください。

※年間スケジュールを設定する時は、設定する日々の最初の日の朝の運転状態(起動中、停止中)を週間スケジュールの運転状態に合わせてください。 さらに、設定する日々の最後の日の夜の運転状態を週間スケジュールの運転状態に合わせてください。

例:
週間スケジュールの設定


@年間スケジュールで起動時間を変更する場合
 9/10(月)の起動時間を13:00に変更して設定してください。(終了時間は空白)


A年間スケジュールで起動日時を1日後に変更する場合
 9/10(月)の起動時間を空白で設定してください。(終了時間は空白)
 9/11(火)の起動時間を08:00に設定してください。(終了時間は空白)


B年間スケジュールで起動日時を1日前に変更する場合
 9/9(日)の起動時間を08:00に設定してください。(終了時間は空白)
 9/10(月)の起動時間を空白で設定してください。(終了時間は空白)


C年間スケジュールで終了時間を変更する場合
 9/14(金)の起動時間を21:00に変更して設定してください。(起動時間は空白)


D年間スケジュールで終了日時を1日後に変更する場合
 9/14(金)の終了時間を空白で設定してください。(起動時間は空白)
 9/15(土)の終了時間を18:00に設定してください。(起動時間は空白)


E年間スケジュールで終了日時を1日前に変更する場合
 9/13(木)の終了時間を18:00に設定してください。(起動時間は空白)
 9/14(金)の終了時間を空白で設定してください。(起動時間は空白)




スケジュールの例外処理
スケジュール運転中に、スケジュールと関係なくシステムを起動または停止したい場合の処置を説明します。


●スケジュール運転中の臨時停止
週間スケジュール、年間スケジュールで設定されたスケジュールで運転中に、臨時の停止をしたい場合は単一スケジュールを用いてください。

単一スケジュール以外の方法で停止すると次回スケジュール起動できません。
  ●スケジュール停止中の起動

UPS前面パネルの「運転」ボタンを数秒押すと、UPSは給電を開始します。

スケジュール停止中の時刻にUPSを起動した場合、14分後にコンピュータがシャットダウンしUPSが停止します。
単一スケジュールのみで設定しているスケジュールの停止期間中に,手動で起動した場合,単一スケジュールの実行中の設定は,自動的にキャンセルされます。ただし、週間スケジュールや年間スケジュールと組み合わせて単一スケジュールを設定している場合は、キャンセルされません。

週間スケジュール・年間スケジュールで設定しているスケジュールの停止期間中に,コンピュータを使用したい場合は、以下の要領でスケジュール設定を変更します。

スケジュール設定を変更しない場合は、起動後14分経過すると再度シャットダウンします。
スケジュール設定画面でスケジュール設定/単一スケジュールを使用し、スケジュール設定を変更します。
スケジュール設定画面でスケジュールを確認します。
スケジュール設定の共有「共有データ機能」を参照してください。

本ソフトウェアは、1台のUPSでバックアップされた複数のコンピュータを(疑似)同期運転させる機能を持っています。UPSは共有メモリを備えており、各コンピュータはその共有メモリ領域を媒介にして(疑似)同期運転に必要なスケジュールデータを共有します。それによって、コンピュータの一斉スケジュール停止やスケジュール起動が可能になります。

スケジュールを入力または変更後、「スケジュール設定」画面の「UPSへスケジュール転送」ボタンを押して、スケジュールデータをUPSの共有メモリ領域へ転送します。
設定内容をUPSに転送する為には、本ソフトウェアのサービスが動作(開始)している必要があります。
スケジュールを入力または変更後は、必ず「スケジュール設定」画面の「スケジュールの転送」ボタンを押して、スケジュールデータをUPSの共有メモリ領域へ転送してください。

スケジュール設定プログラムの起動
  1. スケジュールを設定する場合は、スタートメニュープログラムの「PowerMonitorHN」グループの「スケジュール設定」を選択します。
  2. スケジュール設定画面が表示されます。
時計表示: 表示されている時計をダブルクリックすることにより、アナログ表示とデジタル表示を切り替えることができます。起動時のデフォルトは、アナログ表示です。
年間スケジュール: [年間スケジュール]画面を表示します。
週間スケジュール: [週間スケジュール]画面を表示します。
単一スケジュール: [単一スケジュール]画面を表示します。
遅延条件の設定: [遅延条件の設定]画面を表示します。
スケジュール更新: 設定した週間スケジュールを登録します。年間、週間スケジュールでは設定したスケジュールはコンピュータの再起動後に有効になりますが、このボタンをクリックすると直ちに有効になります。
UPSへスケジュール転送: スケジュールデータをUPSの共有メモリ領域へ転送します。「スケジュール更新ボタン」で更新後、必ずこのボタンを押してUPSへ転送してください。
終了: スケジュールの設定を終了します。
スケジュール設定の手順は次のとおりです。必ず手順を踏んでください。
@「週間スケジュールの設定」(週間スケジュールを設定したい場合)

A「年間スケジュールの設定」(年間スケジュールを設定したい場合)
B「単一スケジュールの設定」(単一スケジュールを設定したい場合)
C「スケジュール更新」(設定した内容を本ソフトに反映します。)
D「UPSへスケジュール転送」(設定した内容をコンピュータ間で共有します。)
動作条件設定のスケジュールタイマ機能を無効としている場合、「スケジュール設定」画面の予定時刻に0が表示され、「スケジュール更新」ができなくなります。(スケジュールデータの登録は可能です。) また、スケジュール設定がされていない場合も予定時刻に0が表示されます。
スケジュールを設定しても予定時刻に0が表示される事があります。この場合はスケジュール設定内容に矛盾があります。週間スケジュール,年間スケジュール,単一スケジュールの設定をそれぞれ確認してください。
スケジュールを入力または変更後は、必ず「スケジュール設定」画面の「UPSへスケジュール転送」ボタンを押して、スケジュールデータをUPSの共有メモリ領域へ転送してください。
UPSの共有メモリ領域へ転送しなかった場合、設定通りのスケジュール運転が出来なくなります。
スケジュールを設定しても、”今回の終了予定時刻”に14分後の時刻が表示されることがあります。
週間または年間スケジュールでは、同日に終了予定時刻が先、起動時刻が後、の設定値を入力すると14分後にシャットダウンされますので、正しい設定値に修正してください。
●週間スケジュールの設定
週間スケジュールには、毎週行う処理を設定します。
  1. 「週間スケジュール」をクリックします。
    「週間スケジュール」画面が表示されます。

    週間スケジュール画面
  2. 起動時間(左側)および終了時間(右側)の時刻を入力します。
  3. [登録]ボタンをクリックして、設定したデータを登録します。
  4. 週間スケジュールの設定を終了します。
編集メニュー: クリア 選択中の[時刻]フィールドをクリアします。
コピー 選択中の[時刻]フィールドの値をコピーします。複数選択されている場合は、最も上にあるフィールドの値をコピーします。
ペースト 選択中の[時刻]フィールドにペーストします。
全て選択 全ての曜日を選択します。
設定メニュー: 開始曜日 カレンダの開始曜日を設定します。「日曜日」と「月曜日」が選択できます。
時計選択 時刻の表示方法を選択します。「12時間時計」と「24時間時計」が選択できます。
登録ボタン: 設定した週間スケジュールを登録します。
終了ボタン: 週間スケジュールの設定を終了します。
週間スケジュール設定ルールについて
週間スケジュールを設定する際には,必ず終了の次には起動,起動の次には終了が来るように対になるように入力してください。正しくスケジュールを入力されていないとスケジュール運転できません。実際のスケジュール例がこのページの最後にありますので参照してください。
終了時刻と起動時刻の間隔は1分以上取ってください。但し、4分以下の場合、設定した起動時刻から実際の起動時刻が遅れます。
現在時刻から間近(数分後)の終了時刻を設定した場合、最大でUPS監視時間間隔(デフォルト値15分)程度終了時刻が延びることがあります。
  ●年間スケジュールの設定
 年間スケジュールには、日付を指定して行う処理を設定します。毎年繰り返されます。
  1. 「年間スケジュール」をクリックします。
    「年間スケジュール」画面が表示されます。

    年間スケジュール画面
  2. スケジュール設定したい日付をクリックします。
  3. 指定した日付の設定画面が表示されます。

    年間スケジュール設定画面

  4. [起動時間]および[終了時間]を入力して、[登録]ボタンをクリックします。
  5. 必要なだけ、操作2.〜4.を繰り返します。
  6. 「リスト表示」をクリックすると現在設定されている年間スケジュールの内容を確認できます。

    年間スケジュールリスト画面
  7. [登録]ボタンをクリックして、設定したデータを登録します。
  8. 年間スケジュールの設定を終了します。
年間スケジュール画面
ボタン: 前月のカレンダを表示します。
ボタン: 翌月のカレンダを表示します。
各日付ボタン: 対象日の[日付スケジュール設定]画面を表示します。設定済みのボタンは反転表示されます。
休日設定チェックボックス: 休日を設定します。チェックを入れた状態で日付ボタンを押すと、休日に設定します。休日設定は、スケジュール動作に影響は与えません。
リスト表示ボタン: [設定リスト]画面を表示します。設定されているスケジュールが一覧表示されます。
全削除ボタン: 年間スケジュールに設定されている内容を全て削除します。
登録ボタン: 設定した年間スケジュールを登録します。
中止ボタン: 年間スケジュールの設定を終了します。
 
年間スケジュール設定画面
設定メニュー: 時計選択 時刻の表示方法を選択します。「12時間時計」と「24時間時計」が選択できます。
起動時間: 起動時刻を設定します。空白を登録した場合は、起動しないことを示します。
終了時間: 終了時刻を設定します。空白を登録した場合は、シャットダウンしないことを示します。
登録ボタン: 設定した内容を登録します。
削除ボタン: 設定されているスケジュールを削除します。[年間スケジュール]画面で反転表示されていた[日付]ボタンが通常の表示に戻ります。
中止ボタン: 年間スケジュール設定画面を終了します。
 
年間スケジュールリスト画面
スクロールリスト: 設定されているスケジュールが一覧表示されます。
閉じるボタン: 年間スケジュールリスト画面を終了します。
年間スケジュール設定ルールについて
年間スケジュールを設定する際には,現在時刻からおって必ず終了の次には起動,起動の次には終了が来るように対になるように入力してください。正しく入力されていないとスケジュール運転できません。スケジュール例がこのページの最後にありますので参照してください。
終了時刻と起動時刻の間隔は1分以上取ってください。但し、4分以下の場合、設定した起動時刻から実際の起動時刻が遅れます。
●単一スケジュールの設定
 単一スケジュールには、8回分の終了と起動を直接指定できます。
  1. 「単一スケジュール」をクリックします。
    「単一スケジュール」画面が表示されます。

    単一スケジュール画面
  2. [終了時間]と[起動時間]を入力します。
  3. [登録]ボタンをクリックして、設定したデータを登録します。
  4. 単一スケジュールの設定を終了します。
編集メニュー: 全てクリア 時刻フィールドを全てクリアします。
全削除メニュー: 登録されている全ての単一スケジュールを削除します。
全削除メニュー: 時計選択 時刻の表示方法を選択します。「12時間時計」と「24時間時計」が選択できます。
終了時間: 終了時刻を設定します。
起動時間: 起動時刻を設定します。
DELボタン: ボタンを選択した行に設定されている終了時刻、起動時刻を削除します。
登録ボタン: 設定した内容を登録します。
中止ボタン: 単一スケジュール画面を終了します。
単一スケジュール設定ルールについて
単一スケジュールを入力する際には,終了時間と起動時間を対で入力してください。正しく入力されていないとスケジュール運転できません。スケジュール例がこのページの最後にありますので参照してください。
終了時間と起動時間の間隔は1分以上取ってください。但し、4分以下の場合、設定した起動時間から実際の起動時間が遅れます。
現在時刻から間近(数分後)の終了時刻を設定した場合、最大でUPS監視時間間隔(デフォルト値15分)程度終了時刻が延びることがあります。
●遅延条件の設定
 スケジュールの終了時刻に、共有資源を使用しているユーザがいる場合には終了時刻を遅らせることができます。
  1. [遅延条件の設定]ボタンをクリックします。
    [遅延条件の設定]画面が表示されます。

    遅延時間設定画面
  2. [有効]をクリックします。
  3. 遅延時間を設定します。
  4. 遅延を繰り返し行いたい場合は、[遅延の繰り返し]にチェックを入れます。
  5. [登録]ボタンをクリックします。
    設定した内容を登録して、遅延条件の設定を終了します。
有効/無効 有効にすると設定した遅延時間、システム終了を遅延します。無効では終了予定時刻どおりシステムを終了します。
遅延の繰り返し チェック有り 共有資源(ハードディスクのマウント等)を使用している場合は、終了予定時刻の遅延を繰り返します。
チェック無し 終了予定時刻の遅延を一回のみ行います。
スケジュール例

注意 xx:xx の設定は,時間設定を空白に設定する意味です.
注意 設定する時間表示部分は,全て24時間表記です.



基本スケジュール1
月曜日から金曜日まで毎日AM08:00に起動してPM09:00に停止させる,土曜日と日曜日は起動させない

週間スケジュールで設定します。

xx:xx - xx:xx
08:00 - 21:00
08:00 - 21:00
08:00 - 21:00
08:00 - 21:00
08:00 - 21:00
xx:xx - xx:xx
*さらに,祝日等の特定日に起動させたくない。
年間スケジュールで設定します。
1/1 xx:xx - xx:xx
1/15 xx:xx - xx:xx
2/11 xx:xx - xx:xx など
*さらに,休日出勤で2月7日土曜日のAM09:00に起動してPM06:00に停止させたい。
年間スケジュールで設定します。
2/7(土) 09:00 - 18:00
*さらに,休日出勤で2月8日日曜日に出勤して手動で立ち上げてPM03:00に停止させて週間スケジュールの設定どうりに月曜日起動させたい。
2月8日日曜日に手動で起動させた後,単一スケジュールで設定します。
終了 2/8   15:00
起動 2/9   08:00

*2月7日土曜日に上記と同じ単一スケジュールを設定すると、以下のように異なったスケジュールになります。

*単一スケジュールを使用する場合は、単一の停止時刻まで稼動を継続させたい時に使用してください。

基本スケジュール2
月曜日のAM06:00に起動して金曜日のPM11:00に停止したい

週間スケジュールで設定します。

xx:xx - xx:xx
06:00 - xx:xx
xx:xx - xx:xx
xx:xx - xx:xx
xx:xx - xx:xx
xx:xx - 23:00
xx:xx - xx:xx

基本スケジュール3
連続運転中の一時停止

2月3日火曜日当日PM00:10に停止してPM00:45に起動したい。
単一スケジュールで設定します。

停止 2/3 12:10
起動 2/3 12:45

基本スケジュール4
週末と年末は停止したい

週末(土曜日、日曜日)は停止したい。(月曜日のAM08:00に起動して金曜日のPM09:00に停止する)
年末(12月31日)は停止したい。(12月30日PM06:00に停止して1月1日AM10:00に起動する)
週間スケジュールと年間スケジュールで設定します。

まず、週間スケジュールを設定します。
(xx:xx-xx:xxは、空白を設定します。)

xx:xx - xx:xx
08:00 - xx:xx
xx:xx - xx:xx
xx:xx - xx:xx
xx:xx - xx:xx
xx:xx - 21:00
xx:xx - xx:xx

次に,年間スケジュールを設定します。
(xx:xx-xx:xxは、空白を設定します。)
起動 終了
12/30 xx:xx - 18:00
12/31 xx:xx - xx:xx
1/1 10:00 - xx:xx
注意
現在時刻からおって終了時刻→起動時刻のように(終了時刻と起動時刻が対になるように)設定されていることを設定リスト画面で確認してください



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