フェイルオーバー時にG-ARPを利用する冗長ゲートウェイを使用する場合、フェイルオーバー後に一部のネットワーククライアントがiLO 5に到達できないことがあります。この現象の対策方法を以下に示します。
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Gratuitous ARP (Address Resolution Protocol) を使用するネットワークロードバランサーでフェールオーバーが発生し、ゲートウェイがフェイルオーバーしたことがクライアントに通知された場合に、一部のネットワーククライアントがIntegrated Lights-Out 5 (iLO 5) に到達できないことがあります。
この問題は、IPv4ゲートウェイのMACアドレスが変更され、新しいIPv4アドレスがGratuitous ARPを介してiLO 5に送信される場合にのみ発生します。 iLO 5がゲートウェイ自体に対してARPを実行し、新しいゲートウェイから応答を受信すると、MACアドレスは予期したとおりに更新されます。
iLO 5を再起動して、ルーティングテーブルが正しく更新されるようにしてください。
iLO5バージョン 2.16以降へアップデートしてください。
最新のiLO5は次の日立Webページよりダウンロードしてください。
アップデートは、オンライン(Windows/Linuxの場合)もしくはオフラインで可能です。
作業時間は1台あたりオンライン:約10分 オフライン:約10分となります。(当該ファームウェアのみ更新された場合)
対象装置 | RV3000 A1 |
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ゲートウェイの変更時にGratuitous ARPを使用するネットワークロードバランサーが組み込まれているiLO 5システム。
iLO5バージョン 2.16未満
OS依存はありません。
2021年12月24日(更新):対策方法と対象バージョンを追記しました。
2020年1月31日(公開)
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