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Hitachi

ストレージ性能負荷をシミュレーションで適正化

−ディスク追加では解決できない性能問題に対処するには?−

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夜中まで各サーバとMPブレードの性能を分析する国府津さん。

国府津さん メモを取る

性能分析の結果を見ると、どうやらこの前追加したフラッシュドライブの影響で
I/O性能が高速になったから、MPブレードの負荷が高くなったようだな…。

国府津さん 困った

MPブレードの負荷が高くなった理由はわかったけど、どうやって対処したらいいんだろう?
C部門に業務を止めてもらって、物理的にストレージの配線の構成変更をするか…。
でも、業務を止めるなんてできるかなぁ…。

ピーちゃん 指導

夜遅くまでお疲れさまですね。対処方法はわかりましたか?

国府津さん 希望

あっ、ピーちゃん、戻ってきてくれたのっ?

ピーちゃん 説明

やっぱりまだまだピーちゃんのヘルプが必要では、と思ってやってきました。
MPブレードは、ストレージのI/Oを受け付ける入口なのです。
特定の入口にI/Oが集中しているのなら、バランスを取ればいいんです。

国府津さん

なるほどー。
ということは、やっぱりストレージの配線を変えるしかないのかな?

ピーちゃん 喜び

そんな必要はありません!
物理的な配線と論理的な配線はイコールではないのです!物理的な配線を変えるのではなく仮想化されている論理的な配線を変えるのです!
ここでHitachi Command Suiteを使うのです。
Hitachi Command Suiteを使えば、バランスの取り方をシミュレートしてから性能の負荷を分散できるんですよ。
もちろん業務を止める必要はナッシング!

解説

I/O性能が高速になったことが原因でMPブレードの負荷が偏っている場合は、負荷が高くなっているMPブレードからボリュームを移動して、負荷を軽減するのです。

解説図

ピーちゃん 指導

I/Oが減ったことで、性能も安定するんですよ。

国府津さん

移動するボリュームは、Hitachi Command SuiteのMPブレード分析のグラフを使って選べばいいんだね!

ピーちゃん 喜び

ザッツ ライト!

ピーちゃん 指導

「MPブレード1」のボリューム1とボリューム2が警告・注意の領域にあるので、全体のI/O負荷バランスを適正化するためにボリューム3とボリューム4を「MPブレード4」に移動します。

MPブレードの負荷バランス Before ポイント:ボリューム1とボリューム2は、負荷が高いので移動させるのはリスクがあります。このため、ほかのボリュームを移動させることで、ボリューム1とボリューム2のI/O負荷が適正になるように調整します。

ピーちゃん 指導

ボリューム3とボリューム4を移動させたことで、「MPブレード1」「MPブレード4」それぞれの性能が安定するのです。

MPブレードの負荷バランス After

国府津さん 希望

これなら簡単そうだね。さっそく操作したくなってきちゃった。

ピーちゃん 喜び

では、実際の画面を見ながらエクスプレインしていきますね。
Hitachi Command Suiteの対処ガイドに従って操作していけば、
負荷分散したあとの性能を事前にシミュレーションできるのです。

MPブレードの負荷バランス調整 対象とするMPブレードの選択

国府津さん

どのMPブレードを選べばいいのか、一目瞭然だね!

ピーちゃん 指導

次に、チョイスしたMPブレードのボリューム移動をシミュレーションしていきます。

MPブレードの負荷バランス調整 ボリューム移動のシミュレーション

国府津さん 希望

なるほど、なるほど!
MPブレードの負荷を平均値に近づければ、うまくバランスが取れるよね。

ピーちゃん 指導

さらに!
シミュレーションによってチェンジするボリュームは、一覧で確認できるのです。

MPブレードの負荷バランス調整 シミュレーション結果の確認

MPブレードの負荷バランス調整 処理するMPブレードの設定変更

ピーちゃん 指導

さらに! さらに! Hitachi Command Suiteを使えば、シミュレーションしたボリュームチェンジを実現するためのコマンドスクリプトがオートマティックにクリエイトされるのです。
管理者はこのスクリプトを実行するだけで変更完了です。

国府津さん 喜び

すごい!!
これなら間違えずにMPブレードの負荷をチューニングできそうだよ!

ピーちゃん 指導

そのとおり!
負荷分散の方法を知って、また一つステップアップしましたね。
まぁ、これでひとまず基礎編は卒業かな…。

国府津さん 希望

え、なに、ピーちゃん。卒業?誰が?

ピーちゃん 指導

いえ、気にしないでください。こっちの話です。
まだまだ油断は禁物ですよ。
スーパーなストレージ管理者への道のりは遠いのですから。

国府津さん

そうだね、これからもいろいろな機能の勉強を続けていくよ。
それに、定期的なヘルスチェックは欠かさないようにするからね。

ピーちゃん 飛ぶ

その意気です。それでは、ソーローング!
(近いうちにまたヘルプしそうな気もしますけどね…ボソッ)

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