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Hitachi IoT Platform Magazine

2019年10月、東京国際フォーラムにおいて「Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYO」が開催され、大勢のご来場者に、社会のさまざまな課題を解決する社会イノベーション事業の最新の事例や取り組みなどをご紹介しました。ここでは、編集部がWorkstyle Innovationの会場でインタビューした、お客さまとの取り組み事例や経営課題解決につながるヒントなどをご紹介します。

Automation Anywhere×日立のソリューションで、RPA活用をより効率的に

「RPA業務自動化ソリューション」について、林和樹さんにお話を伺います。

従業員一人ひとりが生産性を高めながらイキイキと仕事に取り組むためには、限られた時間をいかに有効活用できるかがカギとなります。そこで今、多くの企業が注目しているのがRPAです。日立が実現する効率的なRPA活用について、林さんにお話を伺います。
日立ソリューションズは「RPA業務自動化ソリューション」を通じて、「Automation Anywhere」というRPAをご提供しています。Automation Anywhereは全社展開に適した機能を多く備えているのが特長で、開発がしやすい、幅広いシステムに対応できる、管理機能が充実している、ライセンス体系やスケールアウトの仕方がわかりやすいといったメリットがあります。
日立ソリューションズが提供するAutomation Anywhereは、他社とは何が違うのでしょうか。
日立独自のソリューションをAutomation Anywhereに組み合わせることで、より効率的にRPAを活用できるようになります。本日は、その中から3つをご紹介いたします。

やればやるほど精度が上がる、紙帳票からのデータ自動抽出&システム入力

1つめは、請求書や領収書などの紙帳票から、必要なデータを自動抽出するソリューション「活文IDE(Intelligent Data Extractor)」との連携です。

使い方としては、まず紙帳票を人がスキャンすると、スキャンデータから活文IDE が自動的にテキスト情報を解析して必要な項目を自動抽出します。例えば請求書でしたら請求元の会社名、注文書であれば注文日や注文番号、注文主などの情報を抜き出します。それらの情報をAutomation Anywhereが受け取り、受注システムなどに自動で入力するという流れです。要するに活文IDEは、Automation Anywhereに渡すデータのお膳立てをするツールとお考えいただければと思います。

紙帳票って、企業によって結構フォーマットがまちまちですよね。自動抽出なんてできるのでしょうか。
通常のOCRですと、紙帳票上に座標を指定することで、決まった位置にある文字を認識するという手法を採用しています。これに対して日立の活文IDEでは、AI機能を使用することで、例えば「請求金額」という文字を探し、その右側にある数字を請求金額として認識し、抽出することが可能です。
AIが文字認識を間違えることはないのですか?
万が一間違えた場合は、人が正しい位置を教えることでAIが学習し、次回抽出する際の判断材料にします。そのため、帳票を取り込めば取り込むほど、抽出の精度が上がっていきます。

こうして抽出したデータはCSVファイルに出力され、Automation Anywhereに渡されます。Automation AnywhereがCSVのデータを受注システムの画面上にコピー&ペーストすることで、スキャンデータの抽出から入力までの一連の作業が自動化されます。
つまり、人は最初のスキャンと入力結果のチェックだけすればいいのですね。これなら、ほかの業務にかける時間を増やせそうです。

常に最新のRPA運用ノウハウを提供。専門知識がなくても、短期間でRPAを始められる。

2つめに紹介する「RPA運用支援クラウドサービス」は、Automation Anywhereのスピーディーな導入を実現するための情報や、管理部門の運用負荷を軽減できるツールを提供する、ポータルサイトです。

お客さまの社内でRPA導入が進むと、実装レベルがバラバラのロボットがつくられてしまうおそれがあります。それを防ぐため、ロボットの開発手順や仕様書作成などのルールをあらかじめ策定する必要があります。
となると、管理部門にはかなり高度な専門知識が求められますね。
まさにそれが、RPAを全社導入する際の壁になっています。そこで日立が提供するのが、社内での実運用を通じて最適化されたガイドラインのサンプルです。要するに、ルール策定の肝です。これを使えば、RPAの運用ノウハウがなくても、ガイドライン設計にかかる時間を大幅に短縮できます。
もし、そういったヘルプデスクの力を借りずに企業がRPAを導入しようとすると、運用開始までにどのくらい時間がかかるのですか。
通常、3〜6カ月かかると言われています。ガイドラインの策定以外に、FAQの整備や従業員向けの教育コンテンツの作成も必要ですし、ロボットのファイルが増えた場合の管理をどのシステムで行うかなど、運用基盤を整備するのに時間がかかるからです。

このRPA運用支援クラウドサービスでは、ガイドラインサンプルのほか、FAQやロボット部品のサンプル、さらに、RPAに精通した日立のエンジニアがお問い合わせに答えるヘルプデスクというオプションも用意しています。お客さまは常に最新のRPAノウハウが詰まったツールや情報を入手し、運用に役立たたせることができます。
これによって、お客さまは1〜2カ月でRPAの運用を開始できます。

かなり前倒しできるのですね。RPA導入のハードルが一気に低くなったように感じます。
このサービスは、運用開始後も力を発揮します。FAQの更新や運用ノウハウの蓄積、運用基盤の維持など、運用が始まってからも管理部門が取り組むべきことは山積みなのです。当サービスで提供する最新の情報をご利用いただくことで、RPA運用の負荷軽減を図ることができます。

基幹システムもロボットも、まとめて運用管理

最後にご紹介するのは、「JP1連携ソリューション for Robotic Process Automation RPA運用効率化サービス(以下、RPA運用効率化サービス)」です。

社内に散在する多数のロボットをRPA管理サーバだけで効率よく管理するのは至難の業です。と言うのは、通常、ロボットの使用予定と実行実績を見る画面が別々のため、管理がかなり煩雑になるのです。

このRPA運用効率化サービスを使えば、ロボットの予実績を同じ画面で確認できます。わかりやすいガントチャート形式で表示されるので、ロボットがいつどのくらい実行されたのかといったログや、いつから実行される予定が入っているのかがひと目で確認できます。

要するに、日立のジョブ管理製品「JP1/Automatic Job Management System 3(以下、JP1/AJS3)」が本来得意とする企業システムのスケジュール管理に加え、RPAのスケジュール管理もできるというわけですね。
そのとおりです。さらに、ロボットの実行環境が複数ある場合に、空いている実行環境を見つけ、そこにロボットを振り分けるという作業を自動で行うことができます。また、ロボットの実行環境と管理サーバとの接続が切断されている場合、管理サーバからは気づきにくいのですが、RPA運用効率化サービスなら、サーバとの切断を検知すると運用管理者に自動で通知メールを送信するように設定することができます。また、Automation Anywhereに限らず複数のRPA製品をお使いのお客さまでは、異なるRPA製品のスケジュール管理もJP1/AJS3で行えます。

このように日立ソリューションズでは、Automation Anywhere単体を提供するだけでなく、各種ソリューションとの連携により付加価値の高いRPA運用を実現します。
いずれも、RPA単体だけでなく、日立の長年のシステム運用管理のノウハウや経験とも連携できるからこそ提供できるソリューションですね。林さん、ありがとうございました。




関連リンク

Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYO

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