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教えて!日立にまつわるエトセトラ

世界に誇る技術は、このワークスタイルから生まれていた!

第5回 安心して休む。安心して働く。

従業員の働きやすさを、とことん追求して設計された横浜事業所。
さまざまな角度から、働きやすさの秘訣を探っていく本企画。
第5回目は、従業員のライフイベントを支える制度についてお伺いしてきました!

これまで4回にわたって働きやすさの秘訣を探ってきましたが、知れば知るほど、従業員を一番に考えて設計されているオフィスです。こんな環境なら、ずっと働きたい!

・・・でも、育児や介護で「働きたくても働けない・・・」といった状況にならないか不安に思う人もいるはず。 そこで今回は、従業員のライフイベントを支える制度について、いろいろとお伺いしました。


まっすぐなまなざしで丁寧に説明してくださった人事の浜崎さん。
まっすぐなまなざしで丁寧に説明してくださった人事の浜崎さん。


従業員が長期的に安心して働くための制度について教えていただけますか。
日立は1990年代から多様な人財が働きやすく、活躍できるように仕事と育児・介護との両立をサポートする制度を整えてきました。介護休暇制度や育児休暇制度、在宅勤務制度などがあり、数年前からは家族や子の看護休暇、時間単位年休や不妊治療休暇制度なども導入しています。介護休暇制度は法令では93日までのところ、通算1年の期間を設けています。

介護休暇とは、介護に専念するための休暇ではなく、介護施設の見学や家族との話し合いなど、介護の準備をするための期間。つまり、仕事と介護を両立するために、体制を整える期間です。
社会問題でもある介護離職をストップさせたいという思いから、法令より長い期間を設定しているそうです。


でも、介護は先が見えないので不安ですよね・・・。
そうですね。40代以上の従業員を対象にしたアンケート調査からも、介護に不安を抱いている従業員が多くいることがわかっています。専門機関へ相談できる福利厚生サービスも整備していますが、横浜事業所では、介護と仕事の両立支援セミナーを実施するなど、上司や同僚に介護の悩みを相談できる職場づくりにも力を入れています。

従業員同士のコミュニケーションが活発になるよう設計されている横浜事業所では、仕事のアイデアを創出するだけではなく、こうした悩みも、ともに解決していけるような場所になることをめざしているのですね。


出産・育児といったライフイベントでは、通算3年間の育児休暇制度を設けていまして、小学校1年生修了時までに分割して取得することもできます。男性従業員の取得率も年々上がっているんですよ。

男性も育児に積極的なんですね。でも、ここで働くみなさんは、毎日エンジン全開で仕事しているイメージが・・・。そんなに忙しいのに育児休暇が取れるのですか・・・?!

実際に育児休暇を取得された松本さんにお話を伺ってみました。


ストレージ管理ソフトの設計・開発業務を担当されている松本さん。日々、育児に奮闘中です。
ストレージ管理ソフトの設計・開発業務を担当されている松本さん。日々、育児に奮闘中です。


どれくらいの期間、取得されたのですか?
こどもが生後1か月のときから4か月間、育児休暇を取得しました。お互いの両親が遠方ということもあり支援が受けられなかったので、自分がサポートしようと思ったんです。

取得する前は製品の設計・開発で多忙な日々を送っていた松本さん。「本当に育児休暇なんて取れるのだろうか…」と不安な気持ちだったそうです。


引き継ぎなどの調整は大変でしたが、プロジェクトメンバーの理解もあり、予定どおり育児休暇を取ることができたので、ありがたかったです。人事の方や部長からも『取るとなったら、サポートします!』と応援していただけたので、とても心強かったです。

そんな松本さん、実際に育児を経験して得たものが多かったそうです。


休暇を取るまでは、正直、育児をなめていました(笑)。仕事より育児の方が絶対に楽なはずだ!と思っていましたし。でも、育児の方がずっと大変でしたね。妻と何度もケンカしましたが、そのたびにお互いの信頼関係が深くなっていきました。

育児を通して家族の絆が強くなったのですね。
もしも休暇を取っていなかったら、奥様から「今日もこんなに大変だった」と聞いても、本当の苦労を理解してあげられなかったかもしれない、と語る松本さん。復職された今は、仕事に対する姿勢も変わったのだとか。


久しぶりに仕事をしたときは、『仕事ができる』ってことに喜びを感じましたね。一方で、早く家に帰りたいという気持ちがあるので、前よりも仕事にかける力が凝縮されました。これまでは時間の制約もなかったので、納得いくまで時間を使っていましたが、今は定時までにどれだけ成果をあげられるかを考えるようになりました。

育児休暇を取得したことで、仕事の楽しさもプライベートの大切さも実感して、毎日が充実しているそうです。

松本さんは、現在、保育園探しを始めているそうですが、保育園といえば、この事業所の隣には日立グループの託児施設が設置されています。


日立の労働組合が運営する託児施設『ゲン木くらぶ』。たくさんの園児が元気いっぱいに通っています。
日立の労働組合が運営する託児施設『ゲン木くらぶ』。たくさんの園児が元気いっぱいに通っています。


2003年4月、待機児童問題を解消すべく、日立の事業所が多く立地するこの戸塚地区に設置された『ゲン木くらぶ』。日立グループの企業に勤めている従業員が利用でき、利用園児数は年々増加しているのだとか。

現在、ゲン木くらぶにお子さんを預けている大森さんにもお話を伺ってみました。


ソフトウェアの販売促進業務を担当されている大森さん。優しいママさんのオーラが出ていました。
ソフトウェアの販売促進業務を担当されている大森さん。優しいママさんのオーラが出ていました。


なぜ、ゲン木くらぶを利用しようと思ったのですか?
一番の決め手は職場に近いことです。自宅のそばに認可保育園があるのですが、お迎えに行くまでに時間がかかってしまいます。こどもと少しでも長く一緒にいたくて、ゲン木くらぶに決めました。

実際に、お迎えは歩いて10分かからずに行けるのだとか。お子さんの体調不良などで保育園からお呼び出しがきても、すぐに駆けつけられるそうです。
職場の近くに託児所があるのは、働くご両親にとっても、お子さんにとっても安心できる環境ですね。


あと、ゲン木くらぶは行事がおもしろいんですよ。横浜事業所の自衛消防隊との交流で消防車に試乗したり、ハロウィンでは仮装した園児が横浜事業所に来て、総務や幹部の部屋を回ってお菓子をもらったりするんですよ。

楽しいイベントが盛りだくさん。
楽しいイベントが盛りだくさん。


なんとも、日立の施設ならではのイベントですね。

ところで、2年前に復職され、育児と仕事に奮闘している大森さんですが、初めのころは育児と仕事の両立に不安はなかったのでしょうか。

そうですね。不安はありましたが、産休前・復職支援セミナーに参加して、先輩の体験談を聞いたり、心構えを学んだりしました。復職後の働き方やキャリアなどの不安を、同じ仲間と共有できたのがよかったです。

日立が開催している産休前・復職支援セミナーでは、本人と一緒に課長職以上の上司も参加して、復職時の働き方や心構えを共有するのだとか。復職後の活躍と、上司の理解ある支援を実現しているのだそうです。

最後に、人事の浜崎さんから一言いただきました。


日立では、『働きがいのある会社』をめざし、積極的に各種制度の整備や拡充を進めて、働きやすい職場環境づくりに力を入れています。日立での取り組みが日本の働き方改革につながっていく、そんなリーディングカンパニーになっていきたいです。

さまざまなライフイベントを考慮し、個人の能力を最大限に生かして働くことができる制度をつくる。それが、長く、安心して働ける土台になっているのですね。


◆次回は、時間や場所にとらわれずに柔軟な働き方ができる環境整備についてご紹介します!

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