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日立 ITエコ実験村

エコ村だより

地域や大学とともにITを活用した生態系の保全活動に取り組んでいます。

雑木林、水田、畑地、小川といった身近な自然。日本の原風景ともいえる里山は、特有の動植物の生育・生息地であり生物多様性の観点からも注目されています。日立は、神奈川県の秦野市と東海大学、地域のみなさんの協力により「ITエコ実験村」を開村。ITで環境に貢献する取り組みとして、里地里山の自然環境を保全する活動を進めています。

エコ村の様子や活動を、エコ村スタッフよりみなさんにお伝えします。

田んぼの草取りにチャレンジ! 従業員

2022年6月18日(土)

田植えを行ってから約一か月。従業員5人と家族1名(小学生)がエコ村の全ての田んぼの草取りに挑戦しました!

今年は月に一度、従業員の参加希望者に田んぼ活動を体験してもらうことにしています。6月は「田の草取り」です。

まずはじめに、田んぼ活動を指導してくださるお米作りの名人にお越しいただき、雑草取りの必要性や実際の米農家での雑草対策の話、道具の使い方、さらにはお米に関わる豆知識などをお話いただきました。参加者たちは普段お米農家の声を聴くことがなかったようで、興味津々に聞いていました。

お米作りの名人からお米作りの解説
お米作りの名人からお米作りの解説

草取り機の説明
草取り機の説明

田植えを行ってから日照が少なく気温も上がらなかったためか、お米苗の成長が例年より遅い感じですが、雑草も同様でまだ小さいので、「今のうちにできるだけ取ってしまおう!」と頑張りました。

実際に田んぼに入って草取りを行うのですが、何が雑草かわかりにくい状態でした。アドバイスとして、「稲の株と株の間に生えているものは全て雑草!」と考えると良いとのことで、それらを抜き取り田んぼの外に出すか、抜き取った雑草を泥の中に埋めていきました。

熊手も使って藻を取り除きます
熊手も使って藻を取り除きます

田んぼに入って草取り
田んぼに入って草取り

全部の田んぼで草取り
全部の田んぼで草取り

ここはスギナが多くありました
ここはスギナが多くありました

草取りの最中に、神奈川県では絶滅危惧U類に相当している「イチョウウキゴケ」をエコ村スタッフが見つけ参加者に紹介しました。

イチョウウキゴケ
イチョウウキゴケ

ウキクサに混ざっていました
ウキクサに混ざっていました

予定した時間でエコ村の5枚の田んぼすべての草取りが終了しました。参加者からの感想を一部紹介します。

◎水田は水が張ってあるので雑草は生えないと思っていた。水中なのに草が生えていて驚いた。稲作に必要な雑草取りという貴重な体験ができた。稲苗の根付きが弱く浮きそうだった。もう少し育ったタイミングのほうが、苗に気を使わずに作業ができ、器具がもう少し体験できたのではと思いました。
◎初めて田んぼ活動に参加しましたが、自然に直に触れることができ大変良い経験でした。お米の成長が楽しみであり個人的に状況を見に行きたいと思います。

上手に草取り機を使えていました!
上手に草取り機を使えていました!

お疲れさまでした!
お疲れさまでした!

今後も月に一度、田んぼの保全活動を行っていきます。次回は7月です!

草取り前:株と株の間に草が生えてきた
草取り前:株と株の間に草が生えてきた

草取り後:株と株の間がクッキリ
草取り後:株と株の間がクッキリ

おまけ:この日見つけた生きもの

しっぽの長いアマガエル
しっぽの長いアマガエル

ドジョウがかくれています。わかるかな?
ドジョウがかくれています。わかるかな?

田植え2022:3年ぶりの従業員とその家族編

2022年5月28日(土)

従業員と家族、地元ボランティアの総勢47名が田植えを体験しました。生き物にとって重要な水辺環境である田んぼの作成は今回で12回目を迎え、今年は3年ぶりに従業員が田植えを実施することができました。

田植え全景
田植え全景

当日は、陽の光がさんさんと降りそそぐなか、従業員と家族が3枚の田んぼ (うるち1枚、もち2枚)に田植えを行いました。うるち米は「はるみ」、もち米は「喜寿(きじゅ)」という品種でどちらも神奈川県の推奨米です。

もち米の田んぼ「田んぼ2」
もち米の田んぼ「田んぼ2」

もち米の田んぼ「田んぼ3」
もち米の田んぼ「田んぼ3」

うるち米(はるみ)を植える田んぼは水量が多くこどもでは膝まで沈んでしまうため、大人チームが中心で植えました。その分、もち米(喜寿)の田んぼは、親子チームが力を合わせて植えていきました。3年前と同様に目印の付いたひもを使い、人が一列に並んで一斉に目印のところに植えていく方式です。

水量が多かった大人田んぼ「田んぼ5」
水量が多かった大人田んぼ「田んぼ5」

「田んぼ3」近くからパシャリ!
「田んぼ3」近くからパシャリ!

植えている様子をエコ村スタッフが少し見学したところ、5歳ぐらいの参加者が、手慣れた手つきで自分で苗のかたまりから目分量で5本ぐらいを瞬く間に分け取ってすいすいと植えていたのでお母さんに「田植えはどこかで体験しましたか?」と聞くと「初めての体験です」との回答で、順応性がとても高くて驚きました。

予定していた田んぼ3枚の田植えはみなさんのチームワークが良く午前中で完了しました。

田植え後に昼食をとり、午後はエコ村のフィールド紹介と生き物観察を実施しました。フィールド紹介ではエコ村に自生する植物や出没する生き物、設置機器類を紹介しました。また生き物観察は、水生昆虫を中心にふれあいの場を設けながら紹介しました。

エコ村のフィールド案内
エコ村のフィールド案内

里山保全の方法などを解説しました
里山保全の方法などを解説しました

生き物観察。ツチガエルの特徴を紹介
生き物観察。ツチガエルの特徴を紹介

実際にツチガエルとのふれあい
実際にツチガエルとのふれあい

当日の参加者から感想が届きましたので一部紹介します。
◎参加者の皆さまも親切に接してくださり日頃の業務で接点のない部署の方々とも会話ができてとても有意義な一日でした。
◎和やかな雰囲気で、親子とも楽しんで活動出来てとても良い経験となりました。田植えは達成感があり、生き物観察はお話を聞いて触ったりできて興味深かったです。自然って良いなと改めて思えました。
◎里山活動の説明で「人が整備しているから確保できる多様性もある」というお話が印象的でした。とんぼが好む大きさの池を作る、丈の短い草も生きやすいように環境を整えるなど。経済活動や最先端技術が生き物と共生する為に役立つ好事例を見せて頂き、大自然の中で私も少しはお役に立てたのかなと達成感を得ることが出来ました。

観察用に捕獲した生き物で観察
観察用に捕獲した生き物で観察

アカハライモリ、ドジョウ、ホトケドジョウなど
アカハライモリ、ドジョウ、ホトケドジョウなど

今後も田んぼ保全の草取り活動や案山子づくりなどの活動も従業員ボランティアと地元ボランティアと一緒に行っていきます。

参加したみなさんお疲れさまでした"
参加したみなさんお疲れさまでした

(※)コロナ禍ではありますが、行動制限の無い状況だったため3年前より参加人数を減らして開催しました。また厚生労働省の定める基本的な感染症対策も実施しました。

田植え2022:秦野市立渋沢小学校編

2022年5月25日(水)

渋沢小学校4年生の児童と先生方の約120名が、クラス単位でエコ村に来て田植えを行いました。

今回植えるうるち米(はるみ)の苗
今回植えるうるち米(はるみ)の苗

田植え前。水面に背景が写っています
田植え前。水面に背景が写っています

児童たちはエコ村の代表からエコ村がどのような場所かの説明を聞いた後、お米作りの名人から、苗は5本ずつ取ってヒモの目印のある場所に植えるようにと、苗の植え方についての説明がありました。

エコ村スタッフが田植えの前の児童たちに「今までに田植えをしたことがある人は手を挙げてください」とアンケートをとったところ8割ぐらいが経験者で、その中でも地元のこども園時代のときにこの場所で植えたことがある児童たちが多いようでした。

お米作りの名人からの説明
お米作りの名人からの説明

早速、ボランティアの指導のもと植えます
早速、ボランティアの指導のもと植えます

中盤ぐらい
中盤ぐらい

遠目のアングルで撮影
遠目のアングルで撮影

小学生が担当する田んぼに植えるのは神奈川県で推奨されているうるち米の「はるみ」という品種です。児童たちは、地元ボランティアのサポートを受けながら丁寧に植えていきました。

もうすぐ終了
もうすぐ終了

待っている間に生き物観察
待っている間に生き物観察

田植えの順番を待ったり、終わった児童たちは、エコ村に生息している水生昆虫やカエルなどの生き物観察を各自で実施していました。

この水路に生き物がたくさんいます
この水路に生き物がたくさんいます

どんな生き物がいるか調査中
どんな生き物がいるか調査中

田植え後に児童たちに感想や気づき点を聞いたところ、「田植えがこんなに大変とは思わなかった!」「意外と足が埋まって深く感じた」「泥がスライムのような感触だった」「タイコウチ見つけた!」「カエルがたくさんいました!」などの声が上がりました。

田植えの最中に飛んできたトンボ
田植えの最中に飛んできたトンボ

シュレーゲルアオガエル
シュレーゲルアオガエル

エコ村が児童たちの良い学びの場になったようで、田植えの約1カ月後に総合学習でエコ村の生き物観察を行ったクラスがありました。

引き続き、エコ村スタッフや地元ボランティアが中心になり田んぼの保全や苗の生育を見守っていきます。

田植え完了!
田植え完了!

田植え2022:秦野市立しぶさわこども園編

2022年5月23日(月)

しぶさわこども園の年長園児65名と先生方が、クラス単位でエコ村の田んぼに来て田植えを行いました。

今回植えるもち米(喜寿)の苗の一部
今回植えるもち米(喜寿)の苗の一部

エコ村に到着した園児たちは、エコ村の代表からのエコ村についてのお話を聞いた後、お米作りの名人から苗の植え方について説明がありました。園児たちはそれぞれの話を熱心に聞いていました。

エコ村の代表からお話を聞きました
エコ村の代表からお話を聞きました

お米作りの名人からの説明
お米作りの名人からの説明

田んぼに移動していよいよ田植えです。
初めて田植えを体験する園児たちが多いので、田んぼに入る時も慎重になっている様子でした。

早速植えていきます
早速植えていきます

仲良く植えることができました
仲良く植えることができました

園児は先生から植える単位に小分けした苗を受け取ると、ヒモの目印のあるところに植えていきました。

最後は後ろの畔が近くなりました
最後は後ろの畔が近くなりました

田植えをした田んぼにはオタマジャクシがたくさんいました
田植えをした田んぼにはオタマジャクシがたくさんいました

田植えが終わった園児たちは、エコ村にいる水生昆虫やカエルなどの生き物観察をしていました。ドジョウやホトケドジョウ、タイコウチ、カエル、オタマジャクシ、タニシ、アメリカザリガニなどを確認していました。

他の友だちが植えている間、水生昆虫観察をしました
他の友だちが植えている間、水生昆虫観察をしました

この日、観察した生き物
この日、観察した生き物

今回も昨年と同様に、こども園の先生方が総出で園児の田植えの時のサポートをして下さいました。植えるときに間隔の測ったり、植えるときの目印のヒモ持ちを担当してもらいました。

さらに地元ボランティアの方にもご協力いただき、こども園の先生方やこどもたちのサポートを行いました。

今後は、地元ボランティア、従業員ボランティア、エコ村スタッフで収穫に向けて田んぼの水管理などを行っていきます。

綺麗に植えられました。無事に育ちますように
綺麗に植えられました。無事に育ちますように。

−おまけ−
この日、地元ローカルテレビ局と市役所の広報の取材が入りました。テレビ局は当日の夕方のニュースで放映されました。現在は市役所広報の公式YouTubeチャンネルで園児たちの田植えの様子が動画でも確認できます。

サツマイモの苗植え2022:秦野市立渋沢小学校

2022年5月17日(火)

渋沢小学校2年生の児童と先生方の約110名がエコ村の近隣の畑で、サツマイモの苗植えを行いました。今年のサツマイモの苗は、地元のサツマイモ農家が育てたベニアズマ苗です。

畑に移動してきた児童たちにエコ村の代表から「サツマイモの成長には適した気温や日光そして雨が必要です。自然環境を大切にする心を大事にして、日常を過ごすようにしてください」と挨拶がありました。

エコ村の代表の挨拶
エコ村の代表の挨拶

その後、サツマイモの苗植えの名人から苗の植え方の説明がありました。最初に名人からは、サツマイモの苗は、つぶつぶの種(種子)から成長したものかどうかを児童たちに問いかけて少し考えてもらってから、サツマイモの種芋からたくさんを芽が出ているものを見せました。種子ではなく、サツマイモから出ている葉っぱを見て少し驚いた様子でした。その後、水平植えの植え方を教えてくれました。

サツマイモづくりの名人からサツマイモの苗のでき方と植え方を説明
サツマイモづくりの名人からサツマイモ苗の
でき方と植え方を説明

植え方の説明パネルとたねイモ
植え方の説明パネルとたねイモ

実際に畑に行って地元ボランティアの皆さんに指導してもらいながら、みんなで苗を植えていきました。黒いビニールシート(黒マルチ)に穴を開けて、水平植えにするため、苗を横にして土をかけていきました。

いよいよ実践!
いよいよ実践!

ボランティアも丁寧に指導します
ボランティアも丁寧に指導します

黒マルチシートに穴を開けて植えていきます
黒マルチシートに穴を開けて植えていきます

上手にできてるかな?
上手にできてるかな?

苗植えを終えた児童たちに感想を聞いたところ、「イモ苗の植え方を初めて知った!」「もしかしたら弟が食べるかも!と思って心を込めて植えた」「苗を埋めるのが楽しかった」「大きいサツマイモがたくさんできて欲しい」「今回は水平植えだったけど、わたしは他にも苗の植え方があることを知ってました!」などの声が上がりました。

予定していたウネに全て植えることができました
予定していたウネに全て植えることができました

サツマイモの苗植えのウネは地元ボランティアの方々が4月中旬に作ってくれました。その時の様子を紹介します

肥料を撒いて耕運機で整備
肥料を撒いて耕運機で整備

土の角取り
土の角取り

黒マルチ敷き
黒マルチ敷き

完成!
完成!

収穫までの間は、地元ボランティアが草刈りなどをしてサツマイモの成長を見守っていきます。

今年の田んぼの再生活動、畦塗り(あぜぬり)・代掻き活動

2022年5月14日(土)

新型コロナの感染拡大防止のための行動制限が全国で解除されたことを受けて、5月からは今まで地元ボランティアが中心で行っていた田んぼの保全活動の工程を、日立グループの従業員や家族が体験する取り組みを始めました。田植え・稲刈り体験以外の工程を従業員の参加者が現地で体験するのは開村以来、初の試みとなります。

今年の従業員参加型の田んぼ活動は、第1弾として5月14日に従業員と家族10名、地元ボランティアとエコ村スタッフ13名の総勢23名で「田んぼの畦塗り・代掻き」の作業を行いました。畦塗りは地方によっては「くろつけ」や「くろぬり」とも呼ばれるようです。

当日の朝は豪雨で活動が実施できるか心配な状況でしたが、雨が上がる方向の予報となっていたため、開始時間を1時間遅らせることにしました。その結果、予報通りに雨が上がり、雨具を着用せずに活動を開始することができました。最初のミーティングで参加者を地元ボランティアのメンバーに紹介し、活動内容を説明しました。また、過去に畦塗りや代掻きを体験したことがあるか聞いたところ、今回の参加者には体験者が一人もいないことがわかりました。地元ボランティアの方は、参加者一人一人に畦塗りや代かきのやり方を丁寧に指導くださいました。

畦塗りのやり方を教えていただいています
畦塗りのやり方を教えていただいています

実際にチャレンジ!
実際にチャレンジ!

従業員のお子さんも積極的に手伝ってくれました!
従業員のお子さんも
積極的に手伝ってくれました!

代掻き棒を使う前に地元ボランティアのメンバーが耕運機で少し慣らしました
代掻き棒を使う前に地元ボランティアのメンバーが耕運機で少し慣らしました

参加者はボランティアの方々に畦塗りや代掻きの工程の必要性や、道具の使い方のコツなどを聞きながら作業をしていきました。地元ボランティアは、慣れない作業にもかかわらず積極的に手を動かしてる参加者の姿に感銘を受けたのか、作業をする姿は普段より一層力が入っているように見えました。

代かき棒を使って田んぼを均します。
代かき棒を使って田んぼを均します。

なかなか難しい!
なかなか難しい!

今回は人数が多かったこともあり午前中のうちに作業を終わらせることができました。これで5枚の田んぼすべでにおいて、いつでも田植えができるようになりました。

定点カメラ:実施前(アオサギ登場シーン)
定点カメラ:実施前(アオサギ登場シーン)

定点カメラ:畦塗り・代掻き後
定点カメラ:畦塗り・代掻き後

後日、従業員参加者から感想が届きましたので一部紹介します。
○久しぶりの運動で筋肉痛になりましたが...地元のボランティアの方々やエコ村スタッフの方々が丁寧に教えてくださったおかげで、初心者でも楽しく活動に参加することができました。環境問題・過疎の問題等に関心がない人々に興味をもってもらうためには、生態系の豊かさ・尊さと同時に、温かい現地のコミュニティー「人」を伝えていくことも効果的である、と今回の活動を通じて感じました。
○ボランティアのみなさまには、効率が悪い初心者にも関わらず、農作業を手伝いたいと思う人に対して、親切丁寧にやりかたを教えていただきました。

今年のエコ村での田んぼ活動は4月から始動しています。4月の中旬に、地元ボランティアとエコ村スタッフで田起こしや田んぼ全体の畦がイノシシに荒らされてしまったため田んぼの畦の補修を行いました。

4月:耕運機を使って田起こし
4月:耕運機を使って田起こし

4月:イノシシ被害にあった畦補修
4月:イノシシ被害にあった畦補修

今後も田植え・稲刈り以外の工程について、月1回程度、従業員と地元ボランティアが一緒に田んぼ活動を実施していく予定です。活動の様子を今後も報告していきます。

当日の作業お疲れさまでした
当日の作業お疲れさまでした

(※) 田んぼ活動は屋外の活動であるため、厚生労働省の定める基本的な感染症対策を行って実施しています。