2020年11月29日(日)
(公財)かながわトラストみどり財団と秦野市が共催する神奈川県秦野市千村にある頭高山(ずっこうやま)の除伐(*)活動(県民の森づくり活動)に全体参加者約50名のうち日立グループの従業員11名(+取材2名)が参加しました。
(*)除伐とは、木が若いうちに不用な木を伐採する作業で、健全な人工林を維持するための必要な作業のひとつです。
頭高山の中腹から丹沢方向の風景
この頭高山は、エコ村から近い場所にあり鳥獣害対策の実証実験を行っている場所です。また土地の管理団体の中にエコ村の活動にご協力いただいているボランティアの方がいて、そのご縁で本活動を紹介いただきました。
当日の朝の全体オリエンテーションでは、財団の活動の取りまとめの方、秦野市の職員、頭高山管理組合の会長から簡単に挨拶がありました。 その後、全員でストレッチ運動をして、早速除伐活動に取り掛かれるよう準備をしました。 今回、活動班は全部で5班あり、ひと班10名前後で2名の森林インストラクターの指導員が付く構成でした。参加者用の道具は、ヘルメット、ノコギリ、剪定はさみ、フェイスシールドで活動班ごとに用意されていました。参加者はそれらを装着してから指導員に誘導されて除伐する現場へ移動しました。
装備の準備
現場は、山頂への登山道より下側に面する北向きの斜面で、ひと班ごとに区切られた区画が割り当てられました。一つの区画の広さは推定で縦20m×横10mぐらいです。その区画内にある直径3cm以下の雑木を切ったり、雑草を刈ったりしていきます。雑木を切るときは、地面に近い根元からで、切った後を歩いたときに足に引っかからないぐらいが良いそうです。今回はモミジの木だけは切らないようにと注意がありました。
直径3cm以下の木は根元からすべて除伐
切った枝をある程度の長さに切ります
作業の前は一番上から下が見えない状態でした。参加者たちは作業区画の一番低い場所まで移動し、斜面の下から上に向けて除伐を行っていきます。区画内には低木であるアオキが多く自生しており、指導員の方はアオキはすぐに成長するので遠慮なく切ってとアドバイスがありました。約1時間半経過したところで、うっそうとしていた場所がだいぶスッキリし、日光が土まで差し込み明るくなりました。木を切ったり草を刈ったりした後処理も大事で、振り返ると切った後の木や小枝が雑然としていた状況であっため、きれいにまとめて置くようにと指導員の方から指導が入りました。最後、後処理についても合格を頂きました。オリエンテーションを行った場所に戻り、道具のメンテ及び片づけの行い除伐活動は終了しました。その後、その場所で昼食をとった後に解散となりました。
上からのアングル 作業前
上からのアングル 作業終了
下まで見通せるようになりました
下からのアングル 開始20分後ぐらい
下からのアングル 作業終了前 明るい森に
日立の参加者に後日アンケートを実施したところ、
・常緑樹(アオキ)の伐採は大変でしたが、自然環境保護に約立つとはしりませんでした。
・除伐作業は初めて体験でした。インストラクターから森林保護(除伐等の手入れ)の重要性を体験を通じて理解することができた。
・人工林だから除伐が必要と思いますので、これを昔の自然林の状態に戻す方法があれば良いと感じた。
・生態系保全活動は、継続が大事と考えます。
などの声が寄せられました。
生態系保全の活動は現場で体験することにより五感を通して理解が深まったようです。
今回の参加形式について参加者から肯定的な意見が多くあったので、かながわトラストみどり財団が主催する活動の開催地などを確認し、今後は頭高山以外の活動にも参加を検討していきます。
参加者と指導員で記念撮影。お疲れ様でした