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日立 ITエコ実験村

エコ村だより

地域や大学とともにITを活用した生態系の保全活動に取り組んでいます。

雑木林、水田、畑地、小川といった身近な自然。日本の原風景ともいえる里山は、特有の動植物の生育・生息地であり生物多様性の観点からも注目されています。日立は、神奈川県の秦野市と東海大学、地域のみなさんの協力により「ITエコ実験村」を開村。ITで環境に貢献する取り組みとして、里地里山の自然環境を保全する活動を進めています。

エコ村の様子や活動を、エコ村スタッフよりみなさんにお伝えします。

田んぼの草取り:渋沢小学校4年3組

2021年7月6日(火)

渋沢小学校の4年3組の児童と先生方の約40名がエコ村の田んぼで草取りを行いました。

田んぼに入って雑草取り
田んぼに入って雑草取り

田植え後に小学校の先生とエコ村スタッフで連絡を取った時に草取りの話題になり、先生から「学年全員で実施するのはどうでしょうか?」と提案がありました。「全体の広さを考えると、ひとクラスの人数がちょうどよいと思います。」とエコ村スタッフから回答したところ、学年代表のひとクラスが草取りをお手伝いしてくれることになりました。

フィールドに到着した児童たちは、エコ村代表の挨拶とお米作りの名人から説明を受けました。

エコ村代表から「田植えをしたとき、植えた苗の本数は何本でしたか?」と質問したところ一斉に「5本!」と元気よく回答がありました。代表から「今日は何本になっているか数えてみてください」とさらに問いかけがありました。

草取りをする理由は?の質疑応答
草取りをする理由は?の質疑応答

ヒエとお米苗の区別が難しい!見分け方のコツを伝授
ヒエとお米苗の区別が難しい!
見分け方のコツを伝授

お米作りの名人は「なぜ草取りを行うか、わかる人いるかな?」と質問したら児童から「お米に行く栄養を雑草にとられないため」と答えてました。名人からは「それも正解だと思うけど、他にもお米苗に絡む雑草があるのでそれが巻き付くと苗(お米)の成長がうまくできなくなったり、稲刈りの時に雑草が巻き付いて取るのが大変だったりします。あと土をかき回すことで空気を入れることができます。」と理由がいくつかあることを知ってもらいました。 その後、どのような雑草があるか児童たちに見てもらいました。特にヒエと苗の区別が難しいので見分け方のコツを伝授していました。

エコ村の田んぼの主な雑草(ヒエ、コナギ、セリ、スギナ、イボクサ、オモダカなど)
エコ村の田んぼの主な雑草
(ヒエ、コナギ、セリ、スギナ、イボクサ、オモダカなど)

ここの田んぼはヒエとスギナが大量発生!
ここの田んぼはヒエとスギナが大量発生!

今回は、田んぼの草取りは3チームと草刈りの1チームに分かれました。
ひとつの田んぼは、ヒエとスギナが多い田んぼで、苗を倒さないように田んぼに入って丁寧に草取りをしていきました。他の田んぼではセリやイボクサ、コナギなどがありそれを抜いていきました。田植えの時とは違い、苗を倒さないように移動することが難しそうでした。草刈りチームは草刈り鎌で田んぼの間の畔の草刈りをしました。

半分ぐらい完了!
半分ぐらい完了!

この日のアマガエルはしっぽがまだ残っていました
この日のアマガエルはしっぽがまだ残っていました

終了後、児童たちに感想を聞きました。
・カエルがたくさんいて、まだしっぽのある状態のカエルだった!
・たくさん雑草を抜くことができた!
などの感想がありました。
事前に問いかけた「苗は何本になっているか?」について、数えた児童は1人いて「10本だった!」と答えてくれました。
最後にお米作りの名人から今後のお米作りの工程について、7月中旬に1週間ほど中干しを実施し、8月上旬ごろに出穂を迎えると伝えました。

地元ボランティアとエコ村スタッフで、秋にたくさんお米が収穫できるように管理していきます。

草取り[前]:苗の間に雑草が見える
草取り[前]:苗の間に雑草が見える

草取り[後]:土の色がハッキリ見えるように
草取り[後]:土の色がハッキリ見えるように

※今回も新型コロナ感染拡大防止対策を実施しながら本体験を行いました

田植え2021:渋沢小学校

2021年5月24日(月)

渋沢小学校の4年生児童と先生方の約130名がエコ村の田んぼで田植えを行いました。

新しい生活スタイル等の新型コロナ感染拡大防止対策を実施しながら、普段から一緒に行動しているクラス単位に実施しました。

クラス単位でフィールドに到着した児童たちは、まずエコ村の代表からエコ村についての簡単な説明とお米はどのようにしたら育つかの説明がありました。その後お米作りの名人からお米苗の植え方の説明があり、実際に目印のあるひもを使ってわかりやすく説明しました。

この日に植えたうるち米(はるみ)の苗
この日に植えたうるち米(はるみ)の苗

お米作りの名人から田植えの説明
お米作りの名人から田植えの説明

エコ村スタッフから先生方に「児童たちの代表にひも持ちしていただくことはできませんか?」と伺ったところ快諾いただきましたのでチャレンジしてもらいました。

少し離れた場所から植え方の指導
少し離れた場所から植え方の指導

児童もひも持ちの体験
児童もひも持ちの体験

その後田んぼに移動し一度に約12〜3人ずつ一斉に入り田植えをします。今回、地元ボランティアは密接にならないよう少し離れたところから指導していきました。苗については、片手で持てる大きさの塊を児童に渡して児童たちが自分で3〜4本に分けて植えてもらいました。

2クラス目
2クラス目

最後のグループ
最後のグループ

ひも持ちはひもの両端をおさえるので2名一組で担当してもらいました。代表児童はボランティアから移動のタイミングやひもの押さえ方のコツなどを教えてもらいました。ひも持ちの担当は田植えをしているみんなの状況を見ながら、その列が終わったと確認ができた時に対面にいるひも持ちと声を掛け合い、息を合わせながらひもを移動させていきました。

当日、児童たちに感想を聞いたところ
・田んぼの中にオタマジャクシがたくさんいた
・思ったより水が冷たくなかった
・泥の感触が気持ち悪かった
・ひも持ちを体験したがちょっと難しかった
などの声がありました。

今後は、6月終わりから7月初めにかけて4年生の代表1クラスに田の草取り体験を計画しています。

従業員向けに田植え&生きもの観察をSkype配信

2021年5月22日(土)

昨年の秋の稲刈りと同様に新型コロナ感染拡大防止対策として従業員と家族の現地での田植え体験については実施を見合わせました。その代わり従業員を対象にSkype(*1)にてリモートで田植えの様子などを伝えるためライブ配信を行いました。

SkypeのPC画面:稲作指導員の田植え解説とボランティアの実演
SkypeのPC画面:稲作指導員の田植え解説とボランティアの実演

当日は、地元ボランティア団体の「千村ネイチャー倶楽部」の倶楽部員の19名に集まっていただき田植えを実施してもらいました。地元ボランティアのみなさんには4月下旬から田植えまでの間に、田起こし、畔塗り、代掻きと田植えの準備を行っていただきました。

ライブ配信は2部構成で進めました。

第1部は、エコ村での田植えの方法について、エコ村の稲作指導員から田植えの解説をしていただき、その後ボランティアによる田植えの実演をしました。 今回はエコ村の地元(千村)に伝わる昔ながらの田植えの方法を紹介しました。

エコ村スタッフがスマートフォンを使い田植えの様子を配信
エコ村スタッフがスマートフォンを使い
田植えの様子を配信

Skypeでの配信画面(1)植えるときの苗の持ち方のレクチャー
Skypeでの配信画面(1)
植えるときの苗の持ち方のレクチャー

実演する田んぼの形は長方形なので、辺の短い方を約90cmごとにロープで区切っていき、その間に人が入って植えていくスタイルです。ロープで区切ると水泳のプールのレーンと似ています。この方法は、植える人のペースで進めることができるので、植える早さに差が出ることが伝わりました。

ロープで区切られたレーンに一人ずつ入って植えます
ロープで区切られたレーンに
一人ずつ入って植えます

Skypeでの配信画面(2)田植えするときの目線はこの高さです
Skypeでの配信画面(2)
田植えするときの目線はこの高さです

今回、田植えを実演した場所に植えた苗は神奈川県で開発されたうるち米の「はるみ」です。 配信中も現地とリモート参加者でお米についてや田植えについて質疑応答がありました。

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第2部は、生き物観察会として水生生物に詳しい東海大学の北野先生にエコ村に生息している生きものを紹介していただきました。時間前にあらかじめ観察用に捕まえていた生き物の姿、名前、特徴を紹介。アカハライモリは、つがいで見つかりオスとメスの見分け方を教えていただきました。

Skypeでの配信画面(3)生きもの観察の北野先生の自己紹介場面
Skypeでの配信画面(3)
生きもの観察の北野先生の自己紹介場面

アカハライモリのつがいを紹介し、オスとメスの見分け方を説明いただきました
アカハライモリのつがいを紹介し
オスとメスの見分け方を説明いただきました

他にカエルは3種類、トンボのヤゴ、マルタニシ、カワニナなどを紹介しました。

マドジョウとホトケドジョウの違いの紹介
マドジョウとホトケドジョウの違いの紹介

Skypeでの配信画面(4)ホトケドジョウはきれいな水の中でしか生息できないことを紹介
Skypeでの配信画面(4)
ホトケドジョウはきれいな水の中でしか生息できないことを紹介

質問コーナーの時で出たいくつかの質問のなかからひとつご紹介します。
リモート参加者のお子さんから「マルタニシの貝の中はどうなっているの?」という質問があり、北野先生が「貝の中は今は見られないけど、体がやわらかい生き物が入っています。体がやわらかいで身を守るために外に硬い殻を作っています」と回答がありました。

マルタニシ。秦野市内のエコ村と似たような環境と比較すると、エコ村は数が多く生息しているそうです。
マルタニシ。秦野市内のエコ村と似たような環境と比較すると、エコ村は数が多く生息しているそうです。

Skypeでの配信画面(5)田んぼの中に生き物がいるかアミを使い捜索する様子
Skypeでの配信画面(5)
田んぼの中に生き物がいるかアミを使い捜索する様子

当日の配信は1時間ほどで、家族と一緒に視聴したり、普段では参加が難しい仙台や広島在住の従業員の参加もありました。

当日のリモート参加者からの感想を一部紹介します。
◎祖父母の元で田植え、稲刈りを経験しているので懐かしさを感じ、また手法の違いがありなるほどと思ったりしました。今回特によかったのは生き物観察です。様々な生息生物を見せて頂くことができ、北野先生の説明もわかりやすく大変貴重で興味深いものでした。
◎以前エコ村での田植え体験に参加したことがありリモートでの参加を楽しみにしておりました。現地で参加した際、生き物観察に娘が時間いっぱいまで夢中になっていたのが思いだされます。リモートではどのように紹介されるのか楽しみでした。今回は数ある紹介された生き物の中でも死んだフリをするカエルに妻、娘とも「かわい〜!」ととても喜んでいました。
◎リモートでの参加でもその場にいるような感じで楽しめました。

今年の田んぼもすくすくとお米が育つように地元ボランティア及びエコ村スタッフが、水の管理やシカに苗が食べられないように管理をしていきます。

(*1)Skypeは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

終了後の実演田んぼの様子
終了後の実演田んぼの様子

田植え2021:秦野市立しぶさわこども園

2021年5月20日(木)

しぶさわこども園の年長園児と先生方の約80名がエコ村の田んぼで田植えを行いました。

新しい生活スタイル等の新型コロナ感染拡大防止対策を実施しながら、普段から一緒に行動しているクラス単位に実施しました。いままでの方式の田植えでは地元ボランティアと園児が密接になるため、今回はこども園の先生方総出で苗を植えるときの目印のひも持ち、広場から田んぼまでの園児の誘導や苗を植えるサポートなどを行いました。

ひものセッティング。ひも持ちをこども園の先生にお願いしました
ひものセッティング。
ひも持ちをこども園の先生にお願いしました

この日に植えたもち米(喜寿)の苗です
この日に植えたもち米(喜寿)の苗です。

クラス単位でフィールドに到着した園児たちは、まずエコ村の代表からエコ村についてのお話があり、その後、お米作りの名人から苗の植え方について説明がありました。園児たちは真剣にお話を聞いていました。

エコ村代表から挨拶
エコ村代表から挨拶

お米作りの名人から植え方を説明します
お米作りの名人から植え方を説明します

園児はその後田んぼに移動して、一度に約9人ずつが一列になって一斉に入りました。苗は先生たちが3〜4本ずつ分けて園児に渡していき、受け取った苗をひもの目印が付いた場所に植えていきました。最初は苗を受け取ってもどうしていいのかわからない子は先生と一緒に植えたりしていましたが、だんだんコツがわかるとひとりで植えることができるようになっていました。

取材カメラに向かってポーズ!
取材カメラに向かってポーズ!

次のグループはすぐ後ろから見学
次のグループはすぐ後ろから見学

地元ボランティアのみなさんは、園児たちがフィールドに到着する前に園児たちが田んぼまで歩きやすいように草刈りやぬかるんだ場所に乾いた土を運び入れ足元が滑りにくいように整えるなど事前準備に協力いただきました。田植えの時には少し離れたところからこども園の先生方のサポートをしていただきました。

初めはこども園の先生と一緒に植えました
初めはこども園の先生と一緒に植えました

最後の方のグループ
最後の方のグループ

後日こども園の先生より以下のコメントを頂きました。
「土の上を靴下で歩き地面の温度を直に感じたり田んぼの土の感触をたっぷり味わったりと他ではできない経験をさせていただきました。ありがとうございました。」

慣れるとサポートが無くても植えらました
慣れるとサポートが無くても植えらました

綺麗に植えられました。無事に育ちますように。
綺麗に植えられました。無事に育ちますように。

今後は、無事に秋の収穫を迎えられるよう地元ボランティアとエコ村スタッフで田んぼの水管理をしていきます。

サツマイモの苗植え2021:秦野市立渋沢小学校

2021年5月14日(金)

渋沢小学校2年生の児童と先生方の約130名がエコ村の近隣の畑で、サツマイモの苗植えを行いました。

去年の秋のイベント時と同様に、新しい生活スタイル等の新型コロナ感染拡大防止対策を実施しながら、普段から一緒に行動しているクラス単位に実施しました。

畑に移動してきた児童たちに、まずはITエコ実験村の代表から挨拶をしました。今年は苗を植える場所にかけてある黒色のシート(以下、黒マルチ)を、今まで使用していたポリエチレンの素材から環境配慮型の素材にを変更したことを伝えました。変更した黒マルチの素材は数か月経過すると土の中の微生物の働きにより水と二酸化炭素に分解されるそうです。分解されることにより使用後の廃棄物の削減につながるため、エコ村でも環境負荷低減となるようにできることから取り組むことにしました。

エコ村代表の挨拶
エコ村代表の挨拶

この黒マルチは数か月で分解されます
この黒マルチは数か月で分解されます

その後、サツマイモ植えの名人から苗の植え方について説明があり、児童たちは真剣に聞いていました。今年はいつもより大きな苗が届きましたので、苗を土に対して水平に植える「水平植え」を教えました。

サツマイモづくりの名人からサツマイモの苗のでき方と植え方を説明
サツマイモづくりの名人から
サツマイモの苗のでき方と植え方を説明

実際に植えていきます
実際に植えていきます

児童たちは名人や地元のボランティアの指導に従い、隣との距離を保てるように1クラスずつ苗植えを実施しました。今年も秋にはこども園の年少が芋ほりができるようにとこども園のクラスの分も植えてもらいました。1クラスが半分の人数ずつになり、自分のクラスの畝(うね)とこども園分の畝とで植える場所をひとつ置きにして植えていきました。

ひとクラスを半分ずつに分けてひとつおきの穴に植えていきます
ひとクラスを半分ずつに分けてひとつおきの穴に植えていきます

こども園の場所にも植えてくれました
こども園の場所にも植えてくれました

「水平植え」は児童たちには少し難しかったようで、多くの児童は手が止まっていました。そんな児童に地元ボランティアのみなさんは優しく説明したり実践したりしてサポートしていました。

植え終わってから感想を聞いたところ、「思ってた植え方と違った!」「(植えるのが)難しかったけど、楽しかった」「僕はたくさん植えることができた!」などの声が上がりました。

ペットボトルのじょうろでお水を与えました
ペットボトルのじょうろでお水を与えました

植え終わったあと。無事に育ちますように
植え終わったあと。無事に育ちますように

収穫までは、エコ村スタッフや名人が時々様子を見て、草取りなどを実施していきます。