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概要

BIOS 1.58未満の装置で工場デフォルト設定へのリストアの実行時にオプションカードの設定やディスクのデータも初期化されることがあります。この現象の対処方法を以下に示します。

重要度

重要

発生頻度

現象および影響範囲

システム構成 → BIOS/プラットフォーム構成(RBSU) → システムデフォルトオプションに「システムデフォルト設定のリストア」と「工場デフォルト設定へのリストア」という2種類の初期化メニューがありますが、BIOS 1.58未満の装置で「工場デフォルト設定へのリストア」を実行するとBIOSの設定だけでなく、オプションカードの設定やディスクのデータも初期化される事があります。
なお、「工場デフォルト設定へのリストア」を実行する際、下記の注意メッセージが表示されます。

注意メッセージ1

回避策

BIOS 1.58未満の装置でBIOSの設定のみを初期化したい場合は「システムデフォルト設定のリストア」を実行してください。
下記の画面が表示されますが、オプションカードの設定やディスクのデータは初期化されません。

注意メッセージ2

ブートオーダーを削除したい場合はシステム構成 → BIOS/プラットフォーム構成(RBSU) → ブートオプション → UEFIブート設定 → ブートオプションを削除から削除を実行してください。
セキュアブートキーを削除したい場合はシステム構成 → BIOS/プラットフォーム構成(RBSU) → サーバーセキュリティ → セキュアブート設定 → アドバンストセキュアブートオプションから「すべてのキーをプラットフォームのデフォルトにリセット」を実行してください。

対策方法

BIOSをバージョン1.58以降にアップデートしてください。
最新のBIOSは次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデートは、オンライン(Windows/Linuxの場合)もしくはオフラインで可能です。
なお、オンラインでアップデートした場合、サーバーの再起動が必要となります。
作業時間は1台あたりオンライン:約10分 オフライン:約20分となります。(当該ファームウェアのみ更新された場合)

対象製品

 
対象装置 HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus

発生条件

「工場デフォルト設定へのリストア」操作の実行時

対象バージョン

BIOS 1.58未満

対象OS

OS依存はありません。

更新情報

2022年3月4日(更新):対策方法に対策バージョンを追記、対象バージョンの更新
2022年1月24日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

CRI-2022-0001