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概要

DL20 Gen10 PlusまたはML30 Gen10 PlusのBIOS Ver.1.60未満で[システム構成]−[BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)]−[日付と時刻]の「時間フォーマット」に「協定世界時(UTC)」を設定した場合、Windowsの起動時にOSの時刻ずれが発生することがあります。この現象の対処方法を以下に示します。

発生頻度

現象および影響範囲

DL20 Gen10 Plus または ML30 Gen10 Plus のBIOS Ver.1.60未満で[システム構成]−[BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)]−[日付と時刻]の「時間フォーマット」に「協定世界時(UTC)」を設定した場合、Windowsの起動時にOSの時刻がタイムゾーン分ずれる現象が発生することがあります。

例:BIOS Ver.1.60未満で「時間フォーマット」に「協定世界時(UTC)」、「タイムゾーン」に「UTC+9:00」が設定されていた場合、Windowsの起動時に時刻が9時間巻き戻ります。

回避策

対策版がリリースされておりますので、対策方法を参照して対策版を使用いただくことを推奨いたします。
未対策版を使い続ける必要がある場合、下記の設定を行ってください。

DL20 Gen10 Plus または ML30 Gen10 Plus のBIOS Ver.1.60未満で Windows を日本標準時でご使用の場合、「システムユーティリティ」>[システム構成]−[BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)]−[日付と時刻]で以下の設定を行ってください。

  • 「時間フォーマット」に「現地時間」を設定してください。
  • 「日付」と「時刻」に日本標準時を設定してください。

また、上記の組み合わせの場合、下記の機能が正しく動作しないため、ご使用にならないようお願いしたします。

  • 「iLO Web UI」 > 「iLOネットワークポート」 >「SNTP設定」の「NTP時間をホストに転送」機能
  • Intelligent Provisioning

対策方法

  1. BIOSを1.60以降にアップデートしてください。
  2. 「システムユーティリティ」>[システム構成]−[BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)]−[日付と時刻]で以下の設定を行ってください。
    • Windows もしくは Red Hat Enterprise Linux を日本標準時でご使用の場合
      「時間フォーマット」に「協定世界時(UTC)」を設定してください。
      「タイムゾーン」に「UTC+9:00」を設定してください。
      「サマータイム」に「無効」を設定してください。
      「日付」と「時刻」に日本標準時を設定してください。
    • VMware の場合
      「時間フォーマット」に「協定世界時(UTC)」を設定してください。
      「タイムゾーン」に「UTC+0:00」を設定してください。
      「サマータイム」に「無効」を設定してください。
      「日付」と「時刻」に協定世界時(UTC)を設定してください。
      協定世界時(UTC)は、日本標準時マイナス9時間です。

最新のBIOSは、次のHA8000Vダウンロードサイトのドライバ・ファームウェア・ユーティリティよりダウンロードしてください。

BIOSのアップデートはオンラインもしくはオフラインで可能です。作業時間は、1台あたり約10分です。(当該ファームウェアのみ更新した場合)

対象製品

対象装置 HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/ML30 Gen10 Plus

発生条件

以下の条件をすべて満たす場合

  • 装置がDL20 Gen10 PlusまたはML30 Gen10 Plusであること
  • BIOS Ver.1.60未満
  • [システム構成]−[BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)]−[日付と時刻]の「時間フォーマット」に「協定世界時(UTC)」を設定している
  • Windowsの起動時

対象バージョン

BIOS Ver.1.60未満

対象OS

Windows Server 2019
Windows Server 2022

更新情報

2022年9月30日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0108