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[アドバイザリ]
Gen11サーバにおいて iLO Webインターフェイスの「システムセットアップユーティリティを起動」ボタンが正常に動作しない事象について

概要

HA8000V Gen11サーバでは、 iLO Webインターフェイスの「システムセットアップユーティリティを起動」ボタンが正常に動作しないことがあります。

発生頻度

高

現象および影響範囲

HA8000V Gen11サーバでは、iLO Webインターフェイスの [管理]−[ブート順序]−[追加のオプション]の「システムセットアップユーティリティを起動」をクリックすると「ワンタイムブートオプションの設定は成功しました。」と表示されるにもかかわらず、システムセットアップユーティリティが起動せず、OS起動してしまうことがあります。

回避策

システムセットアップユーティリティの起動は、BIOS起動画面にて「F9」キーを押下して起動してください。

BIOS起動画面

対策方法

システムBIOSをバージョン1.44以降にアップデートしてください。
最新のBIOSは、次のHA8000Vダウンロードサイトのドライバ・ファームウェア・ユーティリティよりダウンロードしてください。

  • ダウンロードサイト(ドライバ/ファームウェア/ユーティリティ)

BIOSのアップデートは、オンラインもしくはオフラインで可能です。オンラインでアップデートした場合、サーバの再起動が必要となります。
作業時間は、1台あたり、オンライン約10分、オフライン約20分となります。(当該ファームウェアのみ更新した場合)

なお、対策版のシステムBIOSにアップデートしても、現象が改善しない場合は、次の方法にてワンタイムブートの設定を初期化してください。

  1. システム装置をシャットダウンする。
  2. iLO Webインターフェイスの [管理]−[ブート順序]−[ワンタイムブート]−[ワンタイムブート ステータス]で「ワンタイムブートなし」を選択適用する。
  3. システム装置を電源ONし、「回避策」欄の記載と同様にBIOS起動画面にて「F9」キーを押下し、システムセットアップユーティリティを起動する。
  4. システムユーティリティが起動したらシステム装置を電源OFFする。

注意事項・制限事項

各種ファームウェアのアップデートや再起動などの影響によって、一時的に「システムセットアップユーティリティを起動」ボタンが正常に動作しないことがあります。
その場合は、「回避策」欄の記載と同様にBIOS起動画面にて「F9」キーを押下し、システムセットアップユーティリティを起動してください。
もしくは、iLO Webインターフェイス画面より、「システムセットアップユーティリティを起動」ボタンを再度、押下してください。

対象製品

対象装置 HA8000V/DL320 Gen11
HA8000V/DL360 Gen11
HA8000V/DL380 Gen11
HA8000V/DL560 Gen11
HA8000V/ML350 Gen11

発生条件

特定の条件はありません。

対象バージョン

BIOSバージョン 1.44未満

対象OS

OS依存なし

更新情報

2023年9月29日(更新)
対策方法に対策版の情報を記載しました。
2023年9月1日(公開)
*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2023-0063